【富士葵 / Bouquet】の歌詞を考察する



Bouquetとは

Bouquetは富士葵3rdアルバム『THINK YOUR WORLD』に収録された曲です。収録曲の中で自分はこの曲が一番好きです。
作詞・作曲は松尾真之介さん、編曲は秋浦智裕さんとなっています。
葵ちゃんのこれまでの歩みやこれからの決意を表しているような曲のようにも聞こえるし、頑張ろうと自分を鼓舞できるような元気の出る曲です。

自分が3rdライブで生で聞いた感想は以下でした。

この記事では、歌詞に着目してフレーズごとに意味などを考察していきたいと思います(気持ち悪い)。

歌詞の考察

筆者個人の妄想が多分に含まれることを注記しておきます。

0:00~0:44

曲は「誰しもがみんな自分を誤魔化していて 伝える言葉は心に響くのかい?」というフレーズで始まります。誰もが自らを欺いてしまって、自分の気持ちに正直になれないような状況で、みんなに伝えようとする言葉がきちんと届くのか?という疑問が投げかけられます。

その後「シンデレラ」、「招待状」というフレーズが出てきます。以後も「魔女」、「ガラスの靴」といったシンデレラのストーリーになぞらえたフレーズがいくつか出てきます。

このパートでは、魔女の魔法で舞踏会に参加できることになったシンデレラと曲の主人公を重ねていると解釈しました。魔女に与えられる幸せ(=周りに規定される幸せ)はもう必要ない最後にしようというような意味でしょうか。

0:45~1:09

「唯一のブーケ」とは、この曲全体を通した解釈としては「自分だけの夢や目標」のことを表しているのだと思います。

魔女は周りのアドバイスをしてくる人々の暗喩でしょうか?手を差し伸べてくれる存在ではあるが、自分の力で得たものではないため、焦ってしまうということなのかもしれません。

「意味ない価値観」「すぐに比べられる世界」というのは他人や社会から押し付けられた無意味な評価基準やそうした評価基準に準じている世界のことを表していると思いました。「最後に笑うのは誰でしょう」と締められることでそういう世界の中でも、自分自身の価値観や幸福を追求していきたいというメッセージが示されていると思いました。

1:10~1:36

「ガラスの靴」は自分の力で得たものではない他人から与えられる幸せや伝統的な価値観を表していると解釈しました。それを蹴っ飛ばして進むということで、自分の力で進んで行くという強い決意が表明されています。

そして、嫌われてもつまづいてもそれでよい、自分はそれらの困難に耐えられるほど十分に強いと述べられています。


1:37~2:01

いつかは(ブーケを)持っている。つまり夢を叶えてる。そこに勝ち負けや優劣はないが、心が迷うときにはいつも夢へのあこがれが出てきてしまう。

歌詞カードを見ると、溢れるという漢字の簡易体である溢󠄀が使われています。手書きでは氵に益と書きますが、パソコンだと溢という字を書きます。これは、もともと手書きで作詞されていて、文字起こししたときにあえて手描きの字形をそのまま残したのかもしれません。ここは筆者の考えすぎだったらすみません。

心のせりに登ってくる様々な溢󠄀(あふ)れる気持ち、それは夢を叶えたいという思いや今に対する悔しさがない交ぜになったものでしょうか?自分の思いを世間に伝えるのは容易ではありません。
そんな中でも、最後まで諦めることなく夢を叶えて笑っていられるのは自分だという決意を表現していると解釈しました。

2:14~2:27

夢を叶える結末を迎える道のりにはなっていると自分自身では思うけれど、足踏みしていても時間はどんどん進んでいくということが述べられています。

2:27~3:02

唯一のブーケを掴むとき、つまり自分だけの目標や夢を達成したときにはちゃんと理想の自分でいたいという決意をしています。ここのフレーズは、成功や成果を得るときにも自分の信念や理想を妥協せずに持ち続けたいという気持ちが表されていると思いました。
溢󠄀れた感情(=これまでに感じてきた夢への渇望や悔しさ)を絶やすことなく持っていられたなら、最後に夢に手は届くんだ!という強い思いが表明されて曲は終わりとなります。

最後に

歌詞の考察という中学生みたいなことを年甲斐もなくやってしまいました。本記事はあくまで自分の解釈なので、各々のBouquetがみなさんの心の中にあると思います!

※本記事は富士葵ちゃんと振り返る Advent Calender 2023へ寄稿した記事となります。


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