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ZAZEN BOYSのこと
休み時間は、廊下でギターを弾いている。それについては、日を改めて呟くつもり。
そうすると、「何歳からギターを弾いてるんですか?」って生徒に聞かれる。中2の時から。もう数十年も弾いている。
ちなみにジョン・レノンはギターを弾き始めて2年後には、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスンと出会って、ビートルズの前身である「クオリーメン」というバンドを作った。いや、だから何だって話だw
僕がZAZEN BOYSを聞くようになったのは、ベーシストがMIYAになってから。だから本当に新参者なんだけど、彼女のホワッとした雰囲気と、ビシバシくるビートの感じとで、大好きになった。『らんど』が出てから、よくLiveにも行くようになった。そのリーダー、向井秀徳の話。
彼のインタビューは、たいてい何かふざけたような言い方で、真意、本当に言いたいことがなんだか良く分からないことが多い。韜晦的って言えば良いのかな。例えば、ZAZEN BOYSというバンド名も、なんでこのバンド名にしたのですかという質問に「Zのこの尖った感じがロックだなと思った」と、なんだか良く分からない説明しかしてくれない。
そんな彼の謎の言葉の中で、フェンダーのエレアコのプロモーションで、弾き語りをした後で、とても気に入ったひと言をくちにする。実は、それを聞いた時から、折に触れて思い出す。ファンの間では、誰でも知っているようなことかも知れない。そう、あいつはそういうやつなんだよって。彼はこう言う。「ギターを弾いて、かき鳴らして、恥かけ。これが私のメッセージです」って。
振り返ってみると、これまでずっと、色んなことをもっと上手にできるようになったらやろうって思ってたように感じる。もっと話せるようになってから英語を喋ろうとか、それこそ人前でギターを弾いたり歌を歌ったりするのは、もっと上手になってからとかね。
良いんだって、恥をかこうって。恥をかかないと人は成長しない。ぼくたちが目にする物語って、成功した人が成功した後に書き残したものばかりだから、どうしても「私はこうやって立派になりました」ってものになっちゃうけど、本当はみんな恥をかいて、恥ずかしい思いをして成長して行ったんだろうって。
ひょっとしたらその成長っていうのだって、後から成長ですって味付けをつけられるもので、すべきことはその時その時、出したい音を思い切り出していけば良いのだろうと。でかい音でね。
別な動画で、向井秀徳はやはりバンドマンへのメッセージとして、「そのスタジオで一番大きいアンプにギターをつないで、ボリュームもトーンも、全部のつまみを10にして思い切り音を出せ」って言ってる。
上手いとか下手だとか横であれこれいうよりも、どんなに恥ずかしくてもでかい音出して恥かいたヤツの勝ちだって思う。
学校って、もっともっと失敗できる場で良いと思うし、あのコロナの頃、みんなどうして良いのか手探りの状態だった頃に言われていた「いちばんたくさん失敗したヤツが優勝」ってマインドを忘れないようにしたいと思う。
だからこうやって恥をかき続けてる。
その発言は6:53くらいから。