ブラッドボーンの構造考察

主人公の狩人は死んでも何度でも甦る事ができる。
そして他の狩人もかつてはそうだったと言う。
つまり主人公だけが特別な訳では無い。
これは上位者が何人かにその力を与えたからだと思う。
何故そんな力を与えたのか?
それはエンディング分岐で幼年期の始まりを選んだ時のムービーでわかると思う。
上位者は次の上位者を創ろうとしたのではないか?
上位者は繰り返す悪夢を作り出し、次の上位者になれる資格を持った者の啓蒙を高めて後継者に作り替えようとしたのだ。
その舞台がヤーナムだったのは血の医療によって上位者と近づいたからで、本質的には別の場所でも良かったのだろう。
ブラッドボーンの世界はきっと上位者が創った仮想世界でヤーナムは既に滅んだか、衰退してるんじゃないか?
なぜそう思うかと言うと、具体的な理由は無いがエンディング分岐で介錯を選んで目を覚ます事を思うと、過去のヤーナムが滅んだ後に上位者が過去を再現したと考える方が収まりが良い感じがする。
だが仮想世界といってもそこにいるのは実在した人間だと思う。彼らは血の意志によって再現された当時の人々だ。
ブラッドボーンの世界の出来事を纏めると、次の様になるのではないか?
かつて上位者と交信する事に成功したヤーナムは、上位者の後継者を作る場所として目をつけられた。
そこで上位者は狩人達に順番に力を与えて獣狩りの一夜を行わせる。
だが、かつてのヤーナムに上位者の後継者になれる者はいなかった。
そして、ヤーナムは上位者の力に耐えきれず滅んでしまった。
しかし、上位者の僕としての幾人かはヤーナム に残り、万病を癒す血の医療を求めた旅人に処方を行う。
そして上位者と血を媒介として繋がった主人公は架空のヤーナムで上位者になる試験を受ける。

以上が自分の考えるブラッドボーンの構造であるが、正直なところこの考えを裏付ける作中のテキストは無い。ただ自分なりにブラッドボーンの世界について考えた結果をまとめてみただけである。

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