気持ちの良い「あいづち」と「うなづき」をする為に気をつけること
私たちは日頃から会話の中で、自然とあいづちを打ったり、うなずいたりしている。
それは自分に染み付いている反応であり、得てして意識せずに出るものだ。
「うんうん、そうですね」とあいづちをしてもらうと、「あ、ちゃんと話を聞いてくれてるんだな」と、話す方は満足感を得られる。
声は出さずとも、うなずいてもらう事だけでも、同様に嬉しいもの。
しかし、この「あいづち」と「うなずき」は相手とのタイミングが重要だったりする。
会話というのは、言葉と言葉、あるいは言葉とジェスチャーのラリー。
テニスのラリーに置き替えると、ボールを打つタイミングがちょっとずれただけでもラリーは続かない事は容易に想像できる。
タイミングがばっちりでラリーが続いている時は、ラケットを振るタイミングの事など考えなくても自然と体が動くもの。
このように会話のラリーの中で、相手にとっても自然なタイミングや、自然な音量で「あいづち」や「うなずき」がスッと入ればいいのだが、ちょっとずれてしまうと相手に「ん?」と思わせてしまう。
プライベートな会話であればタイミングの事などさほど考えなくてもいいが(とは言え、話の重要性にもよる)、人と接する仕事をしている方であれば、誰しもが意識すべき内容なのではないだろうか。
相手がスムーズに話が出来ている時に、こちらがあいずちやうなずきのタイミングを間違えると、話の腰を折ってしまったり、逆に「この人、真剣に話を聞いてるのかな?」と不信感を持たれる事にもなりかねない。
必ずしも「うんうん、そうなんですね」と言い続ける事が良いとは限らない。
人によって、こちらの反応の仕方を変え、目を合わせたり、表情を変えたりしながら聞くだけでも、相手に「ちゃんと聞いてくれている」と思ってもらう事はできる。
とにかく使い分けが肝要。
自分は大切な人の良い聴き手になっているか、時々は俯瞰で見る事も大切だ。