常識かつ最強の「快眠法」。
現在の日本社会において不眠症状に悩まされている方は、成人全体の約20パーセントとされています。
SNS、ゲーム、コンビニ、交代勤務など、寝る間もないほどの情報で溢れた現代は、ストレスにまみれています。
なんとかしたい、と心療内科や神経科などにかかる人も多くなっています。
慢性的な不眠は、少しずつ脳に負担がかかり、脳が疲労しやすくなってしまいます。
そうなると、うつ病や不安障害、統合失調症、認知症などにかかるリスクが高くなると言われています。
質の良い睡眠をとるという事は、病気を予防する事ができると言えます。
ではどうすれば、質の良い睡眠がとれるのか。
毎日決まった時間に起きる
規則正しい起床時間を守る事で、体内時計(サーカディアンリズム)が整います。
太陽の光を浴びる
太陽の光を浴びると、夜の眠気を作るメラトニンのもととなる、セロトニン(神経伝達物質)が分泌されます。だからといって直接太陽光を浴びなくても、目から太陽光が入れば効果があるので日焼け対策はしても大丈夫です。
リズム運動をする
ウォーキングやジョギング、サイクリングなどがあります。雨の日にお勧めなのは、スローステップ運動とスクワット。こちらも同じくセロトニン分泌に一役かってくれます。
人と話す
会話やボディタッチ、心の触れ合い。これもセロトニンが活性化されます。
一人暮らしで話す人がいない場合は、お店のスタッフさんでもいいですし、電話で知人と話すのもいいでしょう。
経済的に許されれば、カウンセラーを見つけて話を聞いてもらってもいいでしょう。
1日2L程度の水分を摂る
成人の体の60%は水分でできています。
例えるなら、人間も植物と同じで、水分が不足すると枯れてしまいます。
水分を十分に摂っていると内蔵の働きが良くなります。
そうすると副交感神経の働きが良くなり、良い睡眠のための体内環境が整えられます。
寝酒をしない
アルコールは眠気を誘いますが、睡眠の後半には脳が覚醒してきますので、結局眠りが浅くなります。
また、アルコールの利尿作用により、中途覚醒してトイレに行く事も
あるでしょう。
それにより脱水も引き起こされ、疲労が取れなくなり、悪循環となります。
長時間の昼寝はしない
昼に長い時間寝てしまうと眠りが深くなりすぎるので、脳も覚醒しにくくなり、その後の行動パフォーマンスが低下します。
一般的に14時位から眠り、15分程度の昼寝が理想とされています。
あまり夕方近い時間に寝てしまうと、夜の睡眠に影響するので、15時より後には寝ない方が良いでしょう。
寝る前にスマホやパソコンを使わない
これは今や常識ですが、ブルーライトを浴びると、脳が「朝だ!」と判断し、メラトニンが分泌されにくくなるので、良い睡眠が阻害される事になります。
理想的な生活をしていれば、メラトニンの分泌は起きてから15時間後に始まり、その2~3時間後には眠くなるのです。
・・・以上の事をしっかり行えれば、眠りの質は確実に良くなりますので、是非、実生活に取り入れてみてください。