「これが社会だ」とか言う奴

まぁ僕はまだ社会に出たことないのだが。

ちょっと就職して働いたくらいでさ、まるで社会のこと全部知ったかのように、それが社会の全てかのように、「これが社会だ」「社会人になったら大変だよ」「社会は甘くない」…うるせぇ。

世界中にどれだけの国があって、日本に限ってもどれだけの仕事や働き方があって、そんな中で片手で数えるほど、ましてや新卒で社会に出たばっかの人がよ?なんでそんなことが言えるんだ。社会という主語がどれだけ大きいと思ってる。アレでしょ。仕事大変だからでしょ。自分が大変だからそれを社会っていうデカい主語に置き換えて、皆大変なんだーこれが現実なんだーだから仕方ないんだーって思うことで現状を正当化する。もしくは忙しさアピールみたいな発散も含まれてるかも。これらが集約された言葉が「これが社会だ」な気がする。そういうのもストレスを処理する上で必要だったりはする。

いや本当、働いたことないお前が言うな案件なんだけど。まぁ、そんな大人が多い感覚はある。これって若い世代にとって相当な精神的苦痛だと思う。大人が皆々「社会人は大変」と口を揃えてて、でもそんな社会は自分の未来に絶対存在してて。それで前向いて生きていける?日本の高い自殺率とか低い幸福度とか、少なからずこういうのが関係してる気はする。社会の先輩達が作ってるムード。

実際、社会人の多くはきっと大変なんだろうし、働いてる人達は本当に凄い。けど、自分が大変だからってそれを社会というデカい主語にすり替えてしまうと、否応なく行く先に社会が待っている若者達を必要以上に苦しめかねない。だからこそ、自分はこれから先何があっても、「社会人は大変だよ」「これが社会だよ」なんて後輩に愚痴るような社会人にだけは絶対にならないと決めている。

それに、社会人を楽しんでる人間だって全然いるだろ。ならそっち側になることを諦めたくない。「これが社会だ」という言葉は、そういう自分への希望さえも閉ざしてしまいそうで恐ろしい。

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