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読書メモ:歴史思考〜歴史を俯瞰して見る

読書メモ第7回。今回、読んだ本は、

  • 書名

    • 世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する 歴史思考

  • 著者

    • 深井龍之介

歴史を面白く楽しく学べるポッドキャスト「COTENラジオ」の本です。歴史と言いつつも、書名のとおり、どう生きるのに役立てるかというテーマで書かれています。

1.「COTENラジオ」とは

「世界史データベースを作る」を掲げる株式会社コテンの、歴史を面白、楽しくしゃべるポッドキャスト番組(YouTube動画もあります)です。非常にわかりやすく、楽しい番組です。

コテンラジオの好きなところは、歴史の語り方

今まで歴史というと、「その時、〇〇(人物)が動いた。」など、人物を中心に語られがちで、歴史人物がすごく偉大な存在でした。

けれど、コテンラジオは、その時代の社会状況だったり、その出来事に至るまでの数百年前からの出来事の積み重ねだったりの説明が丁寧にあって、歴史的出来事が、一人の人物の決定だけで起きたわけではない、たくさんの事柄が積み重なって起きた、ということを学ぶことができます。(例えば、テーマが織田信長の回でも、信長が登場するまでにかなりの時間をかけて、前段階の話がありました。)

2.歴史思考とは

この本では、ある人物や出来事を深く掘り下げて、説明するのではなく、何となく生きづらい現代をどう生きるのか、そのヒントとして、歴史から学んでみてはということが書かれています。

「歴史思考」とは
【意味】歴史を通して、自分を取り巻く状況を一歩引いて、客観的にみること
【効用】あなたを苦しめている「当たり前」が当たり前でないことに気づき、目の前の悩みから解放される

本のブックカーバーから

3.当たり前は絶対でない

例えば、今、「当たり前」と思っていることは、長い歴史で見たときには、それは当たり前ではありません。
細かなエピソードは、ぜひ本を読んでほしいですが、身近なところでは、明治以降、欧米に追いつけと、スーツを着るのは「かっこいい」という価値観がありましたが、近年、GAFAに代表される企業の活躍により、Tシャツにジーンズで働く姿が今の時代で、スーツは前時代でダサいという価値観も生まれています。

と、価値観は時代により変化し、社会によって規定されるもので、絶対はありません。しかも、社会なんて、集団や地域によって、バラバラです。だから、絶対なんて、絶対ない。

といったことなど、歴史を俯瞰すると学ぶことができます。

4.学ぶことが一歩引いて見ることにつながる

著者は、

現代は、過去に例のない、自由に生きられる時代、自分で選択をする必要がある時代だから、現代人は悩む。けれど、歴史を始め古典、教養を学ぶことで、一歩引いて物事を俯瞰して見る(メタ認知)ことで、悩みが悩みでなくなったりする。

と、言います。

単に本を読むだけでなく、その学びから、物事を俯瞰して見られるような視点を作っていきたい。

学ぶって楽しい!!、本を読むって楽しい!!

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