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食べ尽くし系・埋め尽くし系

食べ尽くし系の正体

食べ尽くし系っていうのは、家庭やそれに準ずるコミュニティで、みんなでシェアして食べるべきものをほぼほぼ1人で食べ尽くしちゃう属性の人を指す。
結構前からその無神経さと強欲さからなるエピソードはTwitter上に多く登場していた。
最近は「食べ尽くし系」「食い尽くし系」というラベルができて、名付けによりこの属性のエピソードは一層の盛り上がりを見せている。

家族みんなの唐揚げが乗った大皿を1人で食べちゃった高校生。
明日のお弁当用のおかずを勝手に食べてしまった夫。 

エピソードの主人公は大抵が夫で、それは家庭を顧みることができない/その余裕がないことや、家事の負担や手間や計画の必要性を知らないことに起因する。

たしかにそんな要素にも起因するよね、と思いつつ、個人的には生まれ育った環境にも起因すると感じている。
(さらに個人的には、個人に選択権のない家庭環境になにかの原因を認めたり、責任を負わせたりすることは、誰かにとっては暴力的だし無責任な思想だと思うから、前言撤回するかもしれない)

というのは、帰納的思考によるもので、わたしも自分自身に食べ尽くし系の波動を感じる時があり、その波動は自分の過去の経験の積み重ねからきているのではと案じているから。

私は三人兄弟で、ご飯やおやつは小さくても当たり前に3等分がルール。
だから兄弟の誰かが旅行などで不在の時や4つ以上に分けられる場合はもちろん+@を狙う。後から食べようと残しておいたら次の日には誰かに食べられている。
食に対してどこか空腹感、焦燥感、満たされなさがあった。
(もちろん身長がグングン伸びるくらい、栄養的には問題ないご飯を作ってもらっていたし、私が言っているのはあくまで娯楽としての食について。)

今でもオフィスにばら撒き用のおやつがあったら取りに行くし、実家に帰ったら冷蔵庫を開けて食べたいものがあったらすぐ食べてしまう。

食に対してある種の執着がある、貧乏性の一種。

もちろん食べ尽くし系にもいろんなタイプがいて、
周りを顧みずにある分だけ全部食べちゃうとか人のものまで食べちゃうとかはまた違う正体があるんだろう。

埋め尽くし系?

物に対してもある種の執着がある人は、埋め尽くし系になる。
物は多ければ多い方がいいと思ってしまうし、ストックがないと心配だし、むやみやたらに物を手放すことができない。

小さい頃に好きなものを買ってもらえる機会が少なくて、欲しい物はたくさんあるのに買ってもらえないまま大人になった子どもみたいに、今では欲しい物をすぐ買って家にストックしてしまう、埋め尽くし系になっている。

実家や祖父母宅もミニマリストの対極くらい物が多くて、物が多い家で育ったり、物を多く買い与えられたりしていない子どもは大人になって物に執着するのだろう。


向き合いかた

手放すことに慣れること、執着を自覚し、本当に食べたい物や欲しい物を選別すること。

執着は必ずしも悪いことではない。
ただし、執着の対象と執着のタイミングによっては人にも自分にも迷惑だ。

食い尽くし系を自覚している人は、食い尽くす自分の正体を探って、向き合って欲しいなと思う。

追記
食べ尽くし系の正体について書きたかったはずなのに、なんだかメッセージがずれてしまった。文章を書くのが相変わらず下手だ。


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