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楽譜には何が書いてあるか

楽譜は普遍性のために抽象的すぎる

ここで言う楽譜とは、五線譜のことである。この楽譜の形式は、さまざまな楽器の共通言語として振る舞いつつ、実際には断絶や齟齬を産んでいる。それらを解消するために、できることがある。そのひとつが、楽譜の要素がそれぞれ「何」であるか、分析してみることである。これは僕についての特殊な例に過ぎないが、それでも事例の1つとして価値があるだろう。そうであって欲しい。

五線譜の線はふつう、横に引かれる。線が5本であることは、あまり本質ではない。1本であっても、9本であっても、「楽譜」の形式として認められうる。とにかく、線が引かれていることが重要である。複数の線は互いに平行で、仮想的には無数にあり、必要に応じて「加線」が引かれる。

線が複数本あって、その間がある。線に垂直な方向で意味のある位置は、線の上か、線の間かである。

音符と休符は、(おそらく)この文字列と同様に左から右へ「横書き」されることが多い。言語との関係を考えると、その書記体系と一致していたほうが良い。
個々の符は相対的な長さを持つ。音符は高さを持つことがある。休符はほとんどない。

高さ

交互の線と間の段階によって、音符の高さが示される。上の方にある音符は高く、下の方にある音符は低い。音符の高さは音の高さに対応することが多い。

音部記号

音符の高さが音の高さと対応するとき、その基準として音部記号が置かれる。これ無しには、音符が表す音の高さはかなり曖昧である。

全音階

音部記号と、それによって示される音の高さの前提として全音階がある。これは上記の「高さ」の段階の歪みと言えるが、一方でそれはある種数学の視点であって、感覚的には歪みではないとも言える。多くのひとはこの前提をあまり意識しないように思われる。

変位記号

全音階の維持を示すこともあれば、全音階からの逸脱を示すこともある。この辺りからは、具体的な話に踏み込まなくてはならない。そういう意味で、ここがひとつの限界である。また、これより後はほとんど言語的な領域である気がするので、ひとつの区切りである。

その他の記号

ここからは、あるいは少し前からは付加的なものに感じられる。その意味で、そこは僕の領分ではない。つまり、これら7つとその周辺が、語るべきところである。

語りづらさ

上記の内容の説明は、現実的に自己言及を含んでしまう。僕にとってはそうである。それは気に入らないが、今は仕方のないことである。膨大な前提が噴出してしまうが減らせるはずである。そのためには、まず多くを語らなければいけない気がする。

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