出戻りオタクが推しとツーショ撮った話
とてもとても140字には収める自信がなかったのと備忘録として、初めてnoteというものに手を出してみた。またEXOのおかげで新しいものに出会う、オタクってそういうのにも嬉しさを感じてしまうもので。
さて、私はつい先日KPOP界の帝王EXOの推し、チェンくんとツーショット写真撮影会をしてきた。試しに1口応募してみっか~と軽い気持ちで購入しただけで金も徳も積んでいないのに…。今でも夢を見てたんじゃないかと思うぐらい。
当日1部の撮影会は17時からだったんだけど、時間に関しては前後する可能性が〜なんて注意事項に書いてあったので早めに着いたら16:40ぐらいだったかな。撮影会の列に並んだら前後のお姉さまがめちゃくちゃ気さくな方で、緊張しますよね~どうしよう~💦とかあたふたする気持ちを共有できる人が居て本当に心強かった。一人だったら間違いなく顔面蒼白になってたので…。
先にサイン会の列がホールに案内されて、我々撮影会の列はホール前の廊下に。中はチェンくんを囲むようにパーテーションが組まれてるのでお姿は見えないものの、あの大きい「あっはっは!」って笑い声とかリクエストされたであろう曲の一節を歌ってる声とか室内通り越して廊下までぜーんぶ聞こえる。さすがメボ…いやいやいや…ほんまにおるやん…って頭抱えた。
廊下に並んでるタイミングで運営の方から、録画とかライブモードになってないか厳しいカメラチェック。たぶん3、4回ぐらい確認された。
刻一刻と撮影会が近づいてきてもう心臓バックバクで手先冷たくなったし、何よりホール内ずっとDOOR流れてて聴いたら気持ち落ち着くはずなのに全然落ち着かん。あんなにしっとりバラードやのに…。
ホール内に案内されたらもうあれよあれよという間に私の順番が来て、心臓破裂しそうでした。長机を挟んだ向かいにジョンデさんが座ってらっしゃるのよ、あの長いおみ足を組んでニコニコして待機してるのよ。後光差してたし何よりジョンデさんが発光している。以下レポ。
🦖「こんにちは~!よろしくお願いします~」
👩🏻「ワ…ア…カッコイイ…」
(にこにこしながらピースしてるジョンデさん)
👩🏻「ア…ア…ハート…」
🦖「お!いいですよ~大丈夫!」
私が着席してから最後の「ありがとうございました~」までずーっと可愛い猫目に見つめられてもう緊張しすぎた。しかも会話は全部日本語(さすが)。
ハートお願いした時「お!」ってジョンデさんの眉毛がクイって上がるの見れただけでも幸せやったけど、手が若干触れた事に挙動不審すぎて全く会話にならんかった…くやしい…伝えたいこといっぱいあったのに撃沈。
お顔ちっちゃいのにパーツがひとつひとつ大きくて、なんでそのお顔に収まってるのか不思議。1分も無かった?けど、ジョンデさんの美人さを浴びれて最高でした。ホール出た後もう手も脚も震えて、感動と嬉しさで放心状態になってた。列の前後でお話して下さったお二人と合流してひたすらやばかったですよね!近い!とか気持ち共有できてほんまに助かった…その場で崩れ落ちて大号泣しそうなぐらい感無量でした。
今回撮影会だけの参加やったけどもうあの空間に居れたことが奇跡すぎて。学生の頃からずっと好きだった人とさ、一緒にハートしてもらって写真撮れたんですよ。撮影会やります!って情報出た時は地下アイドルみたい…天下のEXOやのに…の気持ちやったけど実際参加したらジョンデさんも終始楽しそうにしてたから、どうしようかなって迷ってる方は是非第2弾で抽選当ててほしい。ほんまに。
EXOとの出逢い
…とまあ、当日のことを色々書き記してみたけど良い機会(?)なので気持ちの整理として、EXOとの出会いを振り返ってみようと思う。
彼らを初めて認識したのは、ごく普通の学生だった10年前。友達から強引にMVや伝説のリアリティ番組「SHOWTIME」を見せられて、日本のアイドルしか興味が無かったはずなのにまんまとEXO沼へと引きずり込まれた。もう懐かしい…!
まず初めに「この人めっちゃ格好良いやん」と思ったのは紛れもなくレイさん。
ぽやぽや四次元な天然発言をしたかと思えばバキバキに踊るレイさんのダンスに一目惚れしてあれよあれよという間に、メンバーを覚え、曲を覚え、円盤とグッズを買い漁り、立派なエリに成長してた。
レイさんを推してると必然的に今では幻になってしまったEXO-Mを好きになり、そしてメボだったチェンくんもあっという間に好きになった。
彼の愛らしい顔立ちも勿論好きなんだけど、それ以上にあの細い身体から放たれる名前通り大きく鐘が鳴るような力強い歌声に圧倒されて。”チェンシングマシーン”と揶揄されるほどダンスが苦手だったのを持ち前の頑固さと情熱で克服した男らしさと、関わるすべての人に向けるひたむきな優しさにどんどん惹かれて。
レイさんが中国に居てEXOの活動に参加できない事が続いた当時も、チェンくんは私の大きな支えだった。そこまで熱烈ではなかったけれど、今思えば殆どリアコに近かったと思う。まあジョンデさん本人もリアコ枠で売ってたし。
友達とコンサートを観に行ったり、少しでも彼らの話す言葉を理解したくて韓国語を勉強したり、初めて行った海外も大好きな韓国だった。そんな学生だった私も就職して新しい環境に。仕事でミスしたりうまくいかない事ばかりで落ち込んだ時、ようやく仕事を覚えてコツをつかめた時、いつも傍にジョンデとEXOが居た。あー私はこの先もずっと彼らと歳を重ねていくんやなーって漠然とそう思っていた。
突然の結婚&妊娠発表
2020年1月13日。カイくんの誕生日前日。いつも通りTwitterを開いた途端、血の気が引いたのを今でも覚えている。あの手紙を読んで三日三晩泣いた。食事も喉を通らなかった。仕事なんて手につくわけがない。当たり前だよ、誰よりも大好きな推しが突然デキ婚してしまったのだから。
EXOといえば今までオープンカー事件もあったりディスパ砲に撮られて社内恋愛発覚したり激しい女遊び暴露されるなんてものもあったけど、まあ今度付き合うんやったらちゃんとオタクの見えないところでやってくれよな~ぐらいの心構えだったのに、とんでもない爆弾放り投げられちゃった。まあマスターがどんどんクローズしていくから何かあるのかとは思ってたけども、まさか尊敬する推しがデキ婚するなんてさ。
こういう事言うと「え?ジョンデと付き合えるって思ってたん?」とか言う輩が出て来るけど、そんなん思った事ないです。そういうことじゃない。ジョンデにとっての幸せはアイドルとしてファンと過ごすことじゃなくて、恋人と結婚して家庭を築く事なんだって突き付けられたのがつらかった。EXOよりも大事なものが出来たのが本当につらくて。そもそもデキ婚ってさ…せめて順序は守ってくれよ…。
本国だけじゃなく日本でも大手垢同士とかで援護派と脱退派で毎日のようにTwitterが荒れて、脱退トラックやデモまで起こる始末。挙句の果てに嫁は堂々とインスタ更新、当の本人は駐車禁止の場所に車停めて産科の送迎して占い師に姓名判断と出産予定日聞いてさ…うわ…今思い出しても地獄…。
後々(スホさんの記念すべきソロを潰して)発表した謝罪文には「自分も心を痛めました」「これからも努力する姿をお見せします」ってそれからずーーっと待ってたけど…何を努力した?表に出て何か活動したんか?ただでさえ兵役があって空白期間が訪れるっていうのにメンバーのためにエリのために何をしたっていうんだ?こういう時に矢面に立たされるのはいつもスホさんでさ、可哀想でほんまに見てられへんかった。
当の本人はだんまり決め込んでエリたちが混乱し発狂している間に表に出て釈明もせずしれっと入隊。久しぶりの現場に結婚指輪してきたの見て、今まで複雑ながら何とか擁護してきた人たちもみんな静かに降りていってしまって。私は言葉通り彼に「失望した」。
尊敬していた彼をそんな人だと思いたくなかった。私の大好きだった夜明けの星”チェン”ことキムジョンデという人間は、アイドルとしての幸せも普通の幸せも全部手に入れたいそんな海賊王みたいな傲慢な男だったのか。
セフンが番組で「義理が無いのはチェンだ」と言って彼が怒っていたのを当時は笑って観ていたけど、あれは本当の彼だったんじゃないか。
本国も日本も含めてエリたちが攻撃し合っているのも、それを黙認しているメンバーや事務所にも、そしてこんな事態を引き起こしてグループのブランドを下げた当人にも嫌気がさして顔も見たくなくなって、私はエリをやめた。
集めていたトレカもグッズも円盤も、EXOという文字さえ見たくなくて全部手放した。入ってくる嫌な情報を全て遮断して、KPOPすらも聴かなくなってしまった。
EXOとの再会
そして時は流れ、2023年7月。何気なくYouTubeを開いたとき、おすすめ欄に出てきたのがEXOのCream Sodaだった。
あれから3年。興味本位で見てみるか~と思って再生したら、あっという間にエリに戻ってしまった。オタクと言うのは単純な生き物だとつくづく思う。慣れ親しんだ彼らの声、音楽に触れてしまえばいとも簡単に引き戻されてしまって。私がまず自分自身で驚いたのは何より心境の変化。
クリソでまさか自分がドペンになるとは思わなかったし、あんなに顔も見たくないと思っていたチェンくんも普通に「やっぱ歌上手いな~イケメンやな~」ぐらいの気持ちで見る事ができた。
チェンくんの結婚&妊娠発表について、「信じる」という言葉を解釈した芦田愛菜大先生の回答が真理を得ていると思う。自分が理想とする人物像に期待して、勝手に「裏切られた」とか「期待していたのに」というけれど、それはその人が裏切ったのではなくその人の見えなかった部分が見えただけ。見えなかった部分が見えた時に「それもその人なんだ」と受け止められるというのが「信じる」ということなのだと。
確かに当時の私はそうだった。彼がそんな人だったなんて信じたくない、裏切られた、と。
一番人気が無いから、とグループに対する酷い意見もすべて自分が引き受けると言っていた彼が。マテオという洗礼名の通り優しくて慈愛に満ちた彼が。なんて、勝手にチェンという偶像を作り上げていただけなのだと。
だけど実際、私はまだ彼のしたことをすべて受け入れたわけではない。今でも周りからチェンペンは「あーあのデキ婚した人だよね」と言われるんだよ。本国でも「妻子持ちなのにまだアイドルやってんの?」って事ある毎に嫌なイジられ方してるわけで。
それだけEXOというKPOP界に確立されたブランドに傷をつけた代償は大きいし、それはこれからも変わらない。それでもなお彼が生きていて、あの混沌とした韓国芸能界の中で”EXOのチェン”としてアイドル・アーティストの姿で居てくれることは有難いことだと今では思う。(訴訟とかは一旦置いておく)
お気持ちまとめ
私自身この4年の間に転職も結婚もしたので自分の環境も価値観も変わった。当時は「アイドルの結婚なんて絶対反対!結婚したいならアイドルやめろ!」派だったが、今は「まあグループに迷惑かけなきゃいいんじゃないですか」派に収まった。
感性は人それぞれなのでこれが正しいとは思わないし、無理に受け入れようとしなくていい。過去の私がそうだったように。今の私としては予定してたスケジュールが潰れたりとか会社と音信不通になったりしなければ良いと思います。うん。
まあ、二人目もつくって結婚式もして癒えかけていたオタクの傷に大量の塩を塗りたくってくるのはやはりどうかと思いますが…毎回言うけどそんな簡単に写真流出させるな。結婚式で나비소녀を流すな。嫁にたくさん待たせてごめんとか言うな。とかね、色々もやもやすることはあるけども。
SMという大きな事務所を離れて自分のやりたいことが思い切りできていて、なおかつもっとファンの近くに行きたいと思ってくれていることが嬉しかったし、出稼ぎとはいえ近くで触れ合える場を日本で作ってくれたことが本当に幸せで。4年前はもうめちゃくちゃ辛かったし好きになったことを後悔していたけど、今こうしてまた新たな気持ちでオタ活ができているのは有難いことだなと。
次はEXO9人フルメンバーの単コン開催を祈って…!EXO サランハジャ!
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