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本当に大切な時間とは?

時間を節約しよう!

無駄な時間を削らないと!

効率よく生きよう!

そう思ったあなたは、

灰色の男たちの思うツボかもしれません・・・

いきなり何の話でしょうか?と思われた方!

すみません、説明不足でしたね。

灰色の男たちとは、児童文学の「モモ」という作品に出てくるやつらです

児童文学!?いい大人が何読んでんの?

と思った方、ちょっと待ってください!!

そうおっしゃらず、少し話を聞いてください

「モモ」は確かに児童文学なんですが、今の私たちにとても深い気付きを与えてくれます。

主人公モモ

汚らしい格好をしているけど、人の話をよく聞く少女です。モモに話を聞いてもらった人はみんな幸福感を抱いて帰っていきます。

そんなモモは、たくさんの子どもたちと仲良くなります。

モモと遊ぶ時間は楽しい^^

しかし、平和な時間も長くは続きませんでした。

街に現れた灰色の男たち

彼らは人々に時間を節約するよう呼びかけます

「あなたの一生はあっという間ですよ。無駄な時間は削って、自分の時間を大切にしましょうよ」

そんな言い方をして、人々に自分の時間を時間貯蓄銀行に預けるよう仕向けます。

灰色の男たちに洗脳された人々は

「時間を節約しよう」

「無駄な時間を削ろう」

「効率よく生きよう」

と一生懸命働くようになります。

モモの周りにいた子供たちも、いつしかモモと遊ぶのをやめてしまいました。

「親がモモと遊ぶのはやめておきなさいって言うんだ。

将来役に立たない遊びは時間の無駄!

今のうちに勉強して、将来役に立つ知識を身につけないと」

子どもたちは遊ぶのをやめて、将来役立ち知識を得られる学校というところへ行きます。

大人たちも皆時間を節約しようと、がむしゃらに働きます。

モモが声をかけても

「今は忙しいんだ」

と言うばかり。相手にしてもらえません

そんな世の中を見ると、人々は時間を節約するあまり、何か大切なことを見失ってしまったのかもしれません。

灰色の男たちのせいで、みんな本当に大切な時間を失ってしまったのです。

モモは灰色の男たちから、人々の時間を取り戻すことを目指して、動き出します。

さて結末はどうなるのでしょうか。

モモを読み終わって

今の資本主義の世の中だと

もっと効率よく時間を使おう

無駄な時間は削ろう

という風潮になりますよね。

確かに、無駄な時間は削った方がいいのでしょうが、

では無駄な時間とは、一体何なのでしょうか?

仲間とくだらない話をしたり

どーでもいい遊びに夢中になったり

妄想してみたり(笑)

これって、確かに時間の無駄

でも実は、そんなくだらない話やどーでもいい遊びが、あなたの人生を豊かにしてくれるのかもしれません。

時間を節約!と言っているあまり、本当に大切な時間を失ってしまったら、意味ないですよね。

大切な時間とは何か?

1人1人答えは違ってくるかと思いますが、今こそ私たちは、何が大切な時間なのかを、じっくり考えてみたいです。

児童文学モモ

大人が読んでも、考えさせられことはたくさんあります

皆さん、ぜひご一読を!


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