中国インターネット業界の最大のパラダイムシフト!テンセントとアリババが協力関係に
7月14日、アリババとテンセントがエコシステムシステムの相互開放を検討しており、双方がそれぞれ規制緩和に向けた計画を策定していると一部で報じられた。
アリババ傘下の淘宝(タオバオ)と天猫のプラットフォームはWechat決済に開放され、アリババのECプラットフォームで買い物をする際にWechat決済を利用できるようになる。
一方のテンセントは、アリババの商品情報をWechatのプラットフォームに共有したり、Wechatミニプログラムを通じてアリババのサービスを利用できるようになる。
現在、テンセントとアリババの開放協力計画の詳細は一歩一歩地道に実行されている。しかし、このニュースは中国インターネット業界の競争構造を変えるに足る大きなニュースであることは間違いない。
このニュースを受け、アリババの株価は3%急騰し、時価総額は1000億元増加した。
インターネット業界における2大ライバルであるアリババとテンセントは、複数の領域で直接対決する状況に直面していると言える。
2013年の冬には、Wechatのユーザーがタオバオ、天猫、支付宝などアリババ傘下のアプリへのリンクを開くと、「アリババがWechatからの閲覧要求をブロックした」というページに直接ジャンプしていたが、その後Wechat側はこの説明を「閲覧する場合は、サイトアドレスを長押ししてコピーした後、ブラウザを使ってアクセスしてください」と調整していた。
アリババとテンセントは利益の線引きで対立しているが、今年の法律政策の影響で、先入観を捨てて手を握る可能性が高い。
2021年2月、アリババはプラットフォーム業者に「二択」をさせたため182.28億元の罰金を科された。
一方、テンセントが最近主導していたHuya Douyu合併事件も、独占禁止審査が通過しなかったため、不成立。
また市場規制当局は、テンセントミュージックエンターテインメントに対し、独占的な音楽著作権を放棄するよう求めている。
中国最大のインターネット大手2社であるテンセントとアリババが直面している規制上の圧力は推して知るべしで、いくつかの小さな企業に分割されたくないのであれば、開放と融合し、業界に良好で公平な競争環境を作ることはやらなければならない。
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