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DAY①ネパール沼落ちひとり旅〜成田から洗礼を受ける〜
ナマステ🙏
趣味が海外旅行の社会人です。
2月8日(土)〜2月12日(水)の3泊5日でネパールを一人旅した。
昨年秋頃からインド熱が再燃し、
「砂埃が舞う小汚いところに行きたい!」
と思うようになっていた。
というのも、直近で行った渡航先ではキリスト教国家が続き、綺麗な街もいいが古汚さや不便さ、ノスタルジーを感じる場所を求めていた。
また、心が荒んでいたこともあり(笑)、大気汚染、排気ガスは大歓迎!不便なところに身を投じ、パワーをもらいに行きたい!
そんな中で色々調べて条件が合致したのがネパール。
直行便往復11万の値段も相まって、
「ネパールに呼ばれている!!!」
と確信しすぐに航空券を購入。
結果、ネパールが大好きになって帰ってきた!
目に見えるもの全て求めていたものそのもの!
そして何よりネパールの人が優しすぎて温かすぎて、何度心がじんわり、時にはきゅんとしたことだろう。
インド渡航後の満足感を再びネパールで感じた。
これは沼るぞ。
カトマンズに3泊し、行程は下記の通り。
(本記事は太字)
1日目:成田〜カトマンズ(ネパール航空)
2日目:ナガルコット・バクタプル
3日目:ヒマラヤフライト・パタン
4日目:ボダナート・カトマンズ
5日目:帰国
成田からすでにネパールです
当日、ネパール航空の成田空港チェックインカウンターは激混み!
オフシーズンだし、ネパールに行く日本人なんて全然いなくてガラガラだろうとナメていたため思わず面食らった。
ネパール航空はCカウンターだったが、僕が並んだ時はJカウンターまで長蛇の列をなしていた!
7カウンター分…!
しかも9割がネパール人!
列に並んでいるだけなのに、群衆からスパイスの香りがする(笑)
それもそのはず。
在日外国人労働者のうち、ネパール人は5番目に多く、その勢いは年々増加。
(2022年の調査では約12万人)
列を成しているのは里帰りやら在日ネパール人の家族訪問で訪日した老若男女のネパールの皆様とその大量の荷物たちでいっぱい。
まさに
人!人!人!
物!物!物!
さらにネパール航空はオンラインチェックインができない。
そのため事前座席指定する場合は、約1,000円支払う必要がある。
たかが1,000円、されど1,000円。
通路側がいいので、列に並びながらスマホの予約画面と睨めっこ。
席の埋まり具合を逐一確認し、買うかどうかの攻防戦を広げる。
ネパール人の顔を観察すると、インド系と東アジア系がミックスされた感じ。
インドより顔が薄くてマイルドな印象を受ける。
人によっては鼻が高く、ウズベクなどの中央アジアっぽさもある。
多民族国家なので一概に言えないが、インドの顔の濃さを100とするとネパールは60くらい。
座席の攻防と周りの人間観察をしているうちに、チェックイン完了!結局、事前購入せずとも通路側の席を確保できた!
並び始めてからチェックイン完了まで50分かかったわー。
GW・お盆・年末とハイシーズンばかりの旅行だが、いつも日本発はガラガラだったので、出発前からこんなに並んだのは久しぶりだった。
機内はもっとネパールです
出発予定は9:25発だが、定刻過ぎても搭乗案内が無い!
ネパールタイムなのかな〜?
でもここ日本だけどな〜?と思いながら、ゲート前でのんびりと待つ。
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セカンドチャンネル含め、最近見る機会が増えていたのでネパール編を楽しみに待ちたいと思う。
9時40分頃搭乗開始し、10時15分ドアクローズ。
乗客は95%がネパール人。
改めてネパール人ってこんなに日本に来てたの…。確かにインドカレー屋さんとかも、ほとんどがネパール人と聞くけどさ。
そして子連れが多い。
ハワイ線ですか?と思うほど。(乗ったことないが)
搭乗後もネパールのおじいちゃんおばあちゃんたちは、ビデオ通話しながら、日本にいる孫との別れを惜しんでいる。
一つ気になったこととして、ネパール航空の乗務員は、ネパール人乗客に対してもサービス時は英語だったこと。
Madam?とかSir?とか、Anything drink?とか。
あと機内サービスで気に入ったのが、白ワインが本当に美味しかった!
甘くて自分好み。
芳醇な香りと上品な甘さが口の中に広がる。
ネパールはワインが美味しいのか?
そしてネパール人はお酒を普通に飲む。
インドやスリランカでは、人前ではお酒を飲むことが好ましくない習慣のため、この点は意外だった。
アライバルビザはオンライン登録で優越感!
予定より90分遅れの16時15分にカトマンズ トリブバン国際空港に着陸。
空からの景色は真っ白。
視界不良で着陸できないとかないよね?とインドに着陸する前に感じたことを思い出した。
大気汚染なのか霧なのかとにかくガスっている。
飛行機は沖留めのため、一度外に出たが大気汚染は感じず。臭くもないし普通。
空港のにおいも印象なし!(笑)
ちょっと拍子抜け。
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現在の割合はヒンドゥー教8:仏教1:その他1
まずはビザ申請。
アライバルビザは機械で申請できるのだが、モニターの接触がよろしくないようで皆苦戦してる。
待つのだるいわぁと思いながら、近くの空港スタッフに
「ナマステ〜🙏アライバルビザのオンライン申請済んでいるんだけど並ばなきゃダメ?」
とスクショしておいたアプリケーション済みのスマホ画面を見せると、
「そのままビザカウンターに行って良いよ!」
と教えてくれた。
事前にオンライン申請しておいてよかった!
滞在期間15日のビザは30USD。
ドル支払いで入国審査もスムーズに完了!
機械の前で並んでいた人ばかりだったので優越感!
ネパール語で「ありがとう」は「ダンニャバード」。ヒンディー語と同じ。
「ダンニャバード」と言うと、クシャッとニコッと笑ってくれる。嬉しい。
あとYESのときは、首を横に振るのも同じ。可愛い。
インド・スリランカでもそうだったが、マイナー言語圏で現地語でお礼を言うとすごく喜んでくれる。この感覚も久しぶりだな。
両替はキャッシングを予定していたが手数料が650ルピー(約700円)とアホみたいに高いので、素直にカウンターで2万円両替した。
(1ルピー=0.9円で18,000ルピー)
続いてSIMカードの購入。
普段はairloのeSIMを愛用しているが、ネパールでは現地で SIMカードを買った方が安い。
7日間15GBのプランで500ルピー(約550円)
電話番号もGETできるため現地の配車アプリも使える。配車アプリはパタオ(Patho)を使った。
ホテルの人たちがKINDNESS
今回宿泊のホテルでは、片道分の空港送迎サービスがあり、事前にお願いしておいた。
予定通りホテルの方が僕のネームプレートを掲げて待っていてくれた。
“I was waiting for you for a long time!”と笑いながら言われた。大変長らくお待たせしました。
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空港の外に出ても空気の悪さは感じない。
天気がガスっているため、今日の天気は良い方か聞いたが悪くはないとのこと。
滞在中にヒマラヤ山脈を機内から眺めるマウンテンフライトに乗りたいため天気が気になっている。
車窓から見る街の様子は空気が悪くてマスクをしている人をよく見かける。
確かに街に行くにつれ排気ガスが酷そうだ。
アジアの感覚久しぶりだー!
そして空港から20分ほどでホテルに到着。
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宿泊先はKailash Boutique Hotel
部屋も綺麗でスタッフも皆親切で最高だった。
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フロントではマネージャーのDolさんが迎えてくれた。
チェックイン後にDolさんのデスクへ行き、ヒマラヤフライトを予約。
ネパール出発前に、ホテルにマウンテンフライトのことを伺うと、スタッフがDolさんのWhatsAppを教えてくれて事前に連絡を取っていた。
ネパール滞在中の天気は全て晴天となっているが、ヒマラヤフライトは万が一悪天候でフライトがキャンセルされても翌日便に無料で振り替えられること。そのため当初は最終日にプランニングしていたが、3日目に予約することにした。
ヒマラヤフライトは230USD +クレジットカード払いの手数料(約37,000円)
ネットで申し込む4万円近くするので少し安く申し込むことができた。
またネパール出発前日の夜には、Dolさんが空港ピックアップの連絡を事前にくれていた。
・スタッフが僕の名前が書かれたボードを掲げていること
・もし見当たらなかったら連絡していいよ
・まれに空港周辺でお金を要求してくる人がいるが相手にするな等
気配りに感謝。
マネージャーのDolさんはネパール観光のプロフェッショナルのようで、マウンテンガイドも20年以上勤め上げられたキャリアがあるのだそう。
マウンテンフライトもDolさんのもとで安く手配できたとの口コミを見てこちらに決定。
片道の空港送迎サービスもあって、こんなに至れり尽くせりで1泊約6,000円!安い!
ホテルの人は皆口を揃えて、
「ネパールは初めて?ようこそ!」と迎え入れてくれた。温かい。
初日の夜は国民食のダルバートで舌鼓
時刻は18時半。
ホテルから徒歩1分のタカリキッチンへ。
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タカリとはタカリ族の名前で、民族的にはチベット・ビルマ系で日本人にも似た顔つき。というか日本人にしか見えない。
昔から交易を盛んに行なっており、その名残から商売上手とも言われているのだとか。
そしてタカリ族は料理上手だと定評らしい。
僕が日本人だと知ると、見た目が完全に日本人の店員さんが
“I love Japan! Welcome!!”と言ってくれた。
記念すべきネパール初の食事は国民食のダルバート。豆のスープとカレー、野菜炒めや漬物などをセットにしたネパール家庭料理の定番。
ネパール航空の白ワインが予想以上に美味しかったため、今夜はワインを注文。
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左上が豆のスープ「ダル」、その隣がマトンカレー
その他、カレーや野菜炒め、お漬物数種類が並ぶ
①ダルスープがとても美味しい。塩味が効いて優しい味わい。豆の風味が生きて美味しい。それなのに物足りなさは全くない。
②肉の具材はマトンにしたが臭みが全くなくて肉がホロホロ!本当にマトンかと思うほど。感動。
③ジャガイモとキノコ?のカレー。芋のホクホクとコリコリした食感が楽しい。ちょっと辛め。
④青菜炒めは問答無用で美味しい。シンプルでお腹に優しい。
⑤お煎餅の下に隠れていたのはフライドポテト。
細切りの手作りフライドポテト。激うま。
⑥そして付け合わせの葉物の漬物が意外と辛い。キムチのような風味で馴染みがあったが、食べ進めていくと激辛。きっと青唐辛子を使っている。
青唐辛子は大好きだけど、口から火炎放射を出せる。
⑦お隣のソースは、トマトの旨みたっぷりの唐辛子ソース。これは酸味と旨味のバランスが絶妙で良いアクセント。
⑧生野菜はきゅうりと人参。ネパールではよく生のニンジンを食べるのだろうか。甘い。
⑨ヨーグルトを食べると口直しになる。
どれもこれも美味しかった。
ダルバートは肉以外がおかわり自由。
店員さんが次々とスープ・カレー・野菜を足してくれる。
どの具材も少しずつお願いしたが、もともと盛り付けられた量よりかなり多くの量をがーっと支給してくれた。
美味しいが食べていくうちにプギョ。(お腹いっぱい)
案の定、大変申し訳ないことに食べきれず、もともとの量だけで十分だった。
スリランカでも感じたが、バスマティライスは意外と腹が溜まる。次回に活かそう。
ちなみにネパール語で美味しいは、「ミト!(ミトチャ!)」
店員さんにその都度「ミト!」と報告したらすごく喜んでくれたし、「プギョ!」と言ったら笑ってくれた。
野菜がいっぱい摂れるって嬉しいね♪
お腹いっぱいで腹がはち切れそう。
ワインと合わせて940ルピー(約1,000円)
ネパールは微笑みの国ならぬ"満面の笑みの国"だ。
ダンニャバードというとニコリと照れ笑いしてくれる。
モンゴロイド系の男性は特に満面の笑みで返してくれる。その印象が強い理由は、同世代の男性(しかも見た目が本当に日本人)にここまでニコッとされることなんてないからだと思う。
食後はタメル地区をブラブラ。
タメル地区は格安宿や外国人向けのきれいめな飲食店、土産物屋が軒を連ねる街で、バックパッカーや登山家など世界中の旅人で賑わう街。
インドのパハールガンジに似た雰囲気もあるが、それよりもきれいで安全。
また世界各国の飲食店が多くあり、日本食レストランも多数見かけた。しかも値段も安く、バックパッカーの聖地と言われる理由が分かった。
またゆっくり散策したいと思う。
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明日はナガルコットと古都バクタプルを訪れる。
ナガルコットはヒマラヤ山脈が見える都市だが、無事にヒマラヤを拝められるのか?
目的地まで乗り合いバスに乗って、ローカル気分を思う存分楽しんじゃいます!
本日もご覧いただきありがとうございました!
ダンニャバード🙏
2日目へ続く…