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10月の日記_12

10/30 昼

同僚の声が聞こえる。来るときずいぶん降っていた雨はやみ、空は晴れていた。

広場で昼食をとる。日差しがあって暖かい。乾いた場所に腰かける。

月が昇るまでのXXX分

10/30 21:XX
この時間になっても、空は晴れていた。家の近くまで来ると、星が驚くほどよく見える。今日は月の影響がないのだと知る。月が昇るのは、日が変わってから。夕食を買い、カメラを片手に外出する。

今のカメラを使ってもう1年以上になる。星空の撮り方はわかっていなかった。ひときわ光る星をズームして1枚。ぶれる。手ぶれを防ぐための何かが欲しい。シャッタースピードを遅らすと、手ぶれの影響は無視できなくなる。よくわからない光の線の写真になってしまう。

街灯の影響の少ない、少し離れた場所まで歩く。目が慣れ、星はさらによく見えた。このエリアで見る、今年一番の星空かもしれない。

試しにカメラを地面に置いて、シャッターを切る。

Nikon D5600 , 35mm , f/18 , 13s

星がよく映っていた。トップの写真も、同じようにして撮った。
初めて聴いたアルバム「花と水飴、最終電車」。何年前の音楽であっても、出会った私にとっては、それは2024年の音楽だ。星を眺めながら、少しだけ夏を想っていた。

Nikon D5600 , 40mm , f/22 25s

カメラを手に

10/30 23:XX
撮った写真を見返しながら、Twitterを眺める。ある人が写真を載せていた。そこに映るあの人は、カメラを構えていた。優しく、温かな人。どんなふうにシャッターを切るのだろう。そんなことを考えてみる。

10/31 08:58
手ぶれを防げるアイテムについて調べる。三脚以外にもスタビライザーという持ち運び可能なものもあると知った。自撮り棒のようなものだ。

カメラ周りのアクセサリーを買い始めたらキリがないのでは?一度思いとどまる。

1/91

10/31 9:09
とある人のブログ記事を読む。91本。そのうちの1つ。そこにあることばに息を飲んだ。私がこの数年、大切にしたいと思ってきたこと。その一端を見た気がした。

音・言・祈・願

10/31 22:XX
「What a Wonderful World Line」。「おかえりモネ」。そこで描かれている、わかり合えないこと、ことば、願いと祈り。最近、2020年までの出来事をよく思い出す。北陸の某地で独り過ごした冬、私を救ってくれた「Cipher」の音楽たち。あの冬の先に今があるのだと、少しずつ、そう思えるようになってきた。

02.What a Wonderful World Line (佐藤純一)
アルバム表題曲。スピード感のある曲です。
(中略)
「人は分かり合えないからこそ一周回った希望がある」奇跡は祈り続けた人のもとに訪れるかもしれない、そんな曲です。

【インタビュー】fhana「“本当は何もない”という前提から一周回った希望を表現したのがアルバムの大きな軸なんです」
「おかえりモネ」作者のことば
2022.05.10 宮城県気仙沼市にて

ライブに来てくれるだけじゃなくて、普段から曲を聴いて応援してくれたりとか、その人の生活の中に自分たちの音楽が入り込んでいくっていうのが何か、すごい幸せなことだなって感覚があるんです。

fhána最新アルバム『Cipher』インタビュー「最終的にはドキュメンタリー的な作品になった――」

最後はこの曲、Logos。

Logosは、言葉の意。

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