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【相場分析】波動論×MTF分析×フラクタル構造でドル円の未来予想をする

こんにちは。じゅんたんです。

今回は僕のトレードの軸である「波動論」「MTF分析」「フラクタル構造」を使って来週のドル円の動向についての分析を解説していきたいと思います。

前回公開したエリオット波動論の解説記事とあわせて読んでもらえるとより理解しやすいかと思う。

日足から順番に見ていきましょう!٩( 'ω' )و


🔷日足

まずは日足チャートで大きな相場の流れを確認する。

僕は必ず日足チャートを見るようにしているんだけど、チャートを見るときはまず最初にできるだけチャートを引いてみることを心掛けている。

チャートを引くことで「波」がはっきりとわかりやすくなり、さらに高安値の位置もわかりやすくなるからです。

バイナリーしてる人だとチャートを拡大して見がちだけど、拡大しすぎると意識されている高安値がわかりづらくなるので一旦引いて見ることをおすすめしたい。

日足の大まかな流れはずっと上昇トレンドが続いていたんだけど、今年の7月頃から大きく下落して押し安値を割っているのがわかる。

今はその戻しの上昇が出てる状態だけど、この上昇がどこまで続くかによって再度上昇トレンドが発生するのか?下降トレンドへ転換するのか?がわかるようになります。

ということで現在地をもっと拡大してみてみることにする。

これが日足の拡大チャート。

大きく下落した波を1波と仮定してフィボナッチ・リトレースメンとを引いています。

すると現在はFR76.4で折り返したところで週末を迎えたことがわかる。

僕がこのチャートの波をカウントするとこんな感じになる。

上昇トレンドが綺麗に5波動を作っており、その後大きく下落しています。

ただこの下落幅が大きすぎたため、上昇トレンドの最安値まで到達してしまっており、その反動の上昇が今来てるって感じかな。

FR76.4は戻しすぎなので、ここが売り手としては最後の砦となる。

フィボで戻り売りを待っている売り手は、特に下位足でトレードしている売り手は既に戻り売りを仕掛けている。

ここを破られて上昇してしまうと売り手の損切りを巻き込んで上昇は加速してしまうから、早まった売り手としては何としてでもここを死守したいのです。

反対にこの上昇を1波として押し目買いを期待している買い手もいる。

この人たちは画像のように波を見ているため、下降トレンド転換は失敗に終わり売り手の損切りを巻き込みたいと考えている。

つまり上昇3波が出るのを待っている状態。

前回も見せたバランス図で考えると、買い手としては「売り手の損切り決済による上昇」+「買い手の新規買いによる上昇」を狙いたいわけ。

じゃあ週明けからロング狙えばいいじゃん!って思う人もいるけど、ここでもう一度よく考えてほしい。

FR76.4まで上昇しているので売り手としては死ぬ気でここを守りにくる。

ということは売り買いの攻防が起きてしまう。

こんなところで安易に買ってもし売り手に負けたら自分が損切り決済をすることになるんです。

だから必ずやることは「下位足の動向を見る」こと。


🔷4時間足

こちらがドル円4時間足チャート。

さっき日足で見た下落からの転換点がより詳しく見えます。

上昇のトレンドラインが引けて下降トレンドから綺麗に転換しているのがわかると思う。

先月この上昇3波を取れた人も多いんじゃないかな。

ただし現在は上昇トレンドの高値圏を推移しているため、ここからの安易なロングは危険です。

さっき言った売り手の絶対死守ポイントになるので、一旦下落してくる可能性が高いと思う。

じゃあこっからどうトレードシナリオを組み立てていくのかというと、今回説明したかった波動論×MTF分析×フラクタル構造を使います。

売り手目線
買い手目線

日足は現在売り手からすると2波、買い手からすると1波が出ている状況です。

日足チャート目線
🔷売り手:2波(調整波)
🔶買い手:1波(推進波)

んで4時間足が上昇トレンドの5波目推移と考えられます。

つまり5波動が終わったということは、これで日足の1つの波が完成したと見ることができる。

これがフラクタル構造と呼ばれるものなんだけど、1波の波が完成したなら次は新しい波を作りに来るのがわかるよね。

日足は売り手と買い手で波のカウントが異なったけど、4時間足に関してはあきらかに上昇トレンドであるのがわかるから、ここの目線は上昇5波目で統一されている。

4時間足チャート目線
5波(推進波)

つまりトレンド転換が起きるということ。

だから僕がトレンド転換を待つ時にルール化している2つのラインを引く。

ラインについては前回のエリオット波動論の記事を見てもらうとわかると思うけど、上昇トレンドライン(親波トレンドライン)押し安値ラインを引いてこの2つを下抜いてくるのを待つということ。

ただ来週この流れが来るのかというと、見ている時間足が4時間足なのでまだまだ先の話になるんだよね。

4時間足の3波はスインガーやデイスインガーが狙うので信頼性抜群で値幅も取れるから決して間違った見方ではないんだけど、デイトレーダーやスキャルパーにはまだ先の話になる。

だからもっと視野を狭めて局地的に相場を見ていく必要があるんです。

じゃあこの局地をさらに下位足に落として見ていく。


🔷1時間足

1時間足まで落とすとかなり直近の動きがはっきりとわかるようになってきたと思う。

1時間足では途中下降トレンドが続いていたんだけど、その流れを断ち切る急騰が起きたことでトレンドが崩れて上昇トレンドへ転換が起きました。

勘のいい人ならわかると思うけど、この下降トレンドがさっき4時間足で見た4波(調整波)にあたります。

もう1回4時間足見てみて。

なるほど〜ってなりません?笑

これがフラクタル構造。下位足の小さな波の連なりが上位足の大きなひと波を作っているんです。

MTF分析を使って時間を行き来することで、相場をより立体的に見ることができるようになるんですよ。

これが理解できるようになると自分が今どの波にいるのか迷わなくなります。

じゃあ今度は1時間足が今何波目なのかを見ていけばよいよね。

どの時間足でもひたすらこの繰り返しです。

1時間足では上昇トレンドラインに支えられるように反発して先週末を終えている。

つまりこのあと5波目の上昇が出る可能性が高いため15分足や5分足でこの5波の上昇を取りにいくというシナリオが構築できる。


思い出してほしいんだけど、4時間足で分析していた時は下降トレンドへの転換から下落3波を狙えると言ってたよね?

だけど1時間足の分析では上昇5波目のロングを狙うことができる。

これって時間足によって全く正反対の方向へチャンスが来ているわけ。

頭が混乱しそうだけど、要は見ている時間足によって目線が上なのか下なのかが変わるから、だから売り手と買い手のぶつかり合いが起きるということなんだよね。

1時間足の5波目ロングを狙うのであれば、3波高値ラインまでに利確するのが無難です。

なぜなら5波目だから。

5波目というのは3波で押し目買いしていたトレーダーが利確を始める波になるため勢いが弱まっており3波高値を超えられないことが多々あります。

だから5波目に利確は特に気をつけなくちゃいけないんだけど、エリオット波動では3波高値を超えられない現象のことを「フェイラー」と呼んでいる。

フェイラーが起きると必然的にWトップや三尊の形になるため画像のように失速してトレンドラインをブレイクしてくる可能性があります。


よっしゃー!じゃあ週明けドル円はロングじゃ〜!

と思っていると見事に期待を裏切られます(^^;

これまではあくまでも買い手目線での話だったけど、売り手目線でもチャートを見なければいけませんよね。

日足の時と同じ。売り手からすると押し安値を下抜いて下落1波が出たから戻しを待ってから3波を狙いにいきたい状況なんだよね。

結局ロングかショートどっちなんだよ!と思うかもしれないけど、相場に正解はないのでいろんなパターンを想定した上で自分が待っている形が来ればエントリーするという考え方でいたほうが良いと思う。

🔷1時間足チャート目線
売り手:1波(推進波)
買い手:4波(調整波)

1時間足チャートの目線はこう。

売り手は押し安値をブレイクして1波が出たと考えてるし、買い手は上昇5波動の調整4波目が出ていると考えている。

ここでめちゃくちゃ大事な考え方を言っとく。

一見目線がバラバラのように見えるけど、実は売り手も買い手も次の波は上昇を待っているということ。

つまり売り手が2波目と考えている波と買い手が5波目と考えている波が重なっているわけ。

ということは売り買いの攻防が起きにくい上昇スペースが生まれることになる。

この僅かな隙間を下位足で狙いにいけば良いのです。

これはかなり革命的な考え方じゃない?笑

と自画自賛したくなるけど、たぶん上手いトレーダーはみんな考えていると思う。

こう見るとFXって結構狙える場所は限定されているのかなと思う。


🔷15分足

じゃあ最後は15分足を見てみる。

15分足では1時間足で見ていた4波(または1波)を下降トレンドで形成しているのがわかる。

上昇トレンド最後の押し安値を下抜き三尊の形を作って綺麗に下落してるよね。

先週金曜日はここの下落3波が狙えました。

前回の記事でも伝えたエリオット波動の特徴その1にも当てはまっており、1波と同じ値幅分3波が伸びているので、このあとの展開としては15分足レベルで4波、5波が来る可能性が高いです。

なのでトレンドラインに到達したからここからロングだ!という安易な考え方は捨てて、このあとまだ5波の下落が来るかも!と警戒したほうが良い。

トレンド転換は下位足から始まるので必ず下位足の動向を見ることは必須です。

じゃあ来週の立ち回りはどうすれば良いのか?

それは下位足でトレンド転換を待つことです。

これも定期購読組は既にわかっていると思うけど、現在戻り高値の位置が遠すぎるためここから戻り高値を上抜け1波が出るのは非常に厳しい状況なんだよね。

指標などよっぽどの急騰がなければ上抜けは厳しい。

なのでこれ以外に僕がいつも転換を待つ他2つの形を紹介しようと思う。

まずはダウ転換パターンから。

この場合だと戻り高値が遠すぎるため先に高値と安値が切り上がって上昇トレンドへ転換するパターン。

現在トレンドラインの節目に来ていることからこのままトレンドラインに支えられて上昇した場合はこのパターンになると思っている。

そしてもう1つが転換ラインを作り変えてくるパターン。

転換ラインというのは戻り高値ラインのことで、もう一度安値を更新して下落し戻り高値の位置を1段下へ作り変えてくることを意味します。

こうなることで戻り高値を上抜けしやすくなるためトレンド転換が狙いやすくなるのが特徴です。


この2つどちらかのパターンでトレンド転換してくる可能性が高く、この形が来れば下位足でロングが狙えると思ってる。


🔷各時間足の目線

最後に各時間足の目線をそれぞれの立場からまとめてみる。

進行波が現在進んでいる波のことで、転換波はこのあと転換が予想される波のことである。


🔶日足


🔶4時間足


🔶1時間足


🔶15分足


こんな感じで各時間足が今何波目を推移しているのかを整理していくと、自分が狙うべき波が明確になっていきます。

ちなみに僕が来週ドル円でシナリオ構築するのであれば、まずは狙えそうなら15分足の下降トレンド転換からの3波をロング。

だけど4時間足も1時間足も5波目に来ている可能性があるためここのロングは慎重になったほうが良いと思っている。

それよりも本命なのは1時間足が転換して画像のような形になった時です。

ここの下落3波を5分足フラクタルで3波の3波を狙いにいきたいと考えています。


こんな感じでいつも相場を分析しながらトレードしているんだけど、なんとなくでもわかってもらえたかなぁ〜(´∀`; )

最初から全ての時間足を見るのは難しい人は2つか3つくらい時間足を絞って見ると良いかもしれない。

ぜひ「波動論×MTF分析×フラクタル構造」でチャート分析をしてみてほしいと思います。





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じゅんたん@FX/バイナリー
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