中国のZ世代を徹底解説③
こんにちは!Z世代研究所です!
今回は、中国Z世代の仕事に対する価値観や理想の会社像について紹介して行きます〜!
1.中国Z世代の仕事における特徴
中国Z世代の仕事観
2019年以降、新型コロナウイルスによる影響で大きなダメージを受けた会社は数知れません。この経験から、中国Z世代の間では雇用の安定を求め、不確実な環境に対応する価値に見合った金額を重視する傾向が強まっています。
中国Z世代は以下のような仕事観を持っています。
検索による積極的な情報収集
柔軟性のあるアイデアを持つ環境
素早く効率的な仕事
投資した時間におけるコストパフォーマンスを重視
非効率で間を無駄にする仕事はしない
体を休ませる休憩時間を重視
ワークライフバランスを重視
Z世代が仕事を探す際に一番注目する項目は、「待遇がよいどうか」についてで、95年生まれ以降(略して95年生まれ)の59.5%、00年生まれの55.9%がこの項目を選びました。
65年生まれ(34.5%)、75年生まれ(44.2%)、85年生まれ(54.6%)よりもZ世代は待遇に対する関心度が高いことがわかります。
2.会社(仕事)に求める条件と理想
理想とする働き方
中国Z世代がどのような仕事形態を理想としているのでしょうか?
彼らが重視する5つのキーワードを紹介します。
1.バランスの取れた仕事と私生活
家庭と仕事どちらも豊かな生活を送ることに意義があると考えています。
2.パラレルキャリア
本業とは別に、自分の最も好きな領域でセカンドキャリアを築き上げ、収入よりもキャリア形成や人生計画を重視しています。
3.副業
収入のために本業以外の仕事をすることを指します。
4.ギグエコノミー(Gig Economy)
ギグエコノミーとは従来の働き方である「会社に雇われて長期的な仕事を行う」こととは異なり、オンライン上のプラットフォームなどを通して短期的な労働が行われる市場を指します。
つまり、収入を得るためにインターネットなどを通じて、単発の仕事を行います。
5.フレキシブルワーク
自分の都合に合わせ、勤務時間を設定できたりや自由時間を無理なく調節できる柔軟性を大切にしています。例えば、在宅勤務やオンライン勤務を選択できたり、週休二日、固定の年間休日が定められているなどが挙げられます。
Z世代にとってより多くの収入を増やすため、さらに自分のキャリア形成のために副業を始める人が多くいます。また、仕事だけの生活だけでなく、自分の趣味の時間も大切にしているため、時間の融通が効く会社に魅力を感じる傾向にあります。
理想の職場のあり方
Z世代は仕事形態だけでなく、職場に対しても確固たる理想を持っています。
彼らが仕事を探す際に、重視する特徴は以下の通りです。
情報の透明性
これは社内情報が公開されていること、つまり会社の組織構造、財務状況、経費、報酬制度、人事評価などの情報を全員に公開することを意味します。いいニュースを公開するだけでなく、悪いニュースがあればそれを隠蔽せずに知らせる必要があると考えています。
社内の積極的なコミュニケーションが行われている
ここでのコミュニケーションは強制的なものではなく、適度な距離感を保った上で行う社内コミュニケーションのことで、押し付けがましくなく、かつ、いつでも連絡の取ることができる関係を理想としています。
社員の昇進制度やキャリア開発計画について明確である
Z世代は自分の能力、技能、仕事による成長を重視しています。この世代の人はキャリア形成について非常に興味を持っています。
平等な待遇
Z世代は、情報開示、仕事の評価、業務内容、福利厚生などの面で、すべての社員が平等であるべきだと考えています。 自分の仕事と給与や福利厚生が見合っているか、仕事が飽和状態になっていないか、勤務時間が理にかなっているかなどに敏感です。
企業の成長性と安定性
会社の安定性はすべての世代にとって重要であり、Z世代も同様です。 目標への道筋が定まらず、精神的ストレスや残業が多い職場であれば、将来に不安を感じる人が多く、 「会社の将来性がない」「業界の将来がない」といった理由は転職を決める重要な原因になりかねます。
Z世代が嫌がる会社や仕事内容
Z世代は自分のやりたいことを追求し、やりたくないことを避ける傾向にあります。
そのため、以下の条件が一つでも当てはまると、その会社で長く勤めることはできません。
残業が多い
Z世代は仕事と私生活のバランスをより重視するため、残業の多い仕事を避ける傾向にあります(高額の残業代が支払われる場合を除く)
盛んな社内交流
グループ活動の参加を強いられるのは嫌で、心の中でとても抵抗しています。
非効率な仕事
Z世代は仕事の効率を重視します。そのため、立て続けに会議を行ったり、会議の目的が不明確で、話し合いから何も知識を得られず、却って通常の仕事スピードを妨げる場合、あるいはこれらの意味のない会議や要領の悪い同僚によって、頻繁に残業を強いられる場合、彼らは退社を考えます。
度が過ぎた業績目標
副業禁止
Z世代は自由な仕事形態を求めています。会社が社員の副業による成功を禁止することは、彼らのセカンドキャリアの道を断つことを意味すると考えています。
まとめ
中国Z世代の働き方、会社のあり方及び仕事内容に対する要求から共通していえるのは、自由な仕事環境とより多くの収入を得ることを最優先に考えているということです。
自分の幸せのために生きるというモットーを大事にしている彼らは、仕事選びの際も自分に合わないものを無理して行わず、自分のやりたいことを追求します。
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最後まで御覧いただき、ありがとうございました。
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