今日の一問 2024/11/21
熱気球
飛行船
滑空機(グライダー)
ヘリコプター
正解は……
熱気球です!皆様は乗ったことはありますか?
Instagramストーリーでの正答率はこの通りでした。
熱気球 (29人) (58%)
飛行船 (5人) (10%)
滑空機 (13人) (26%)
ヘリコプター (3人) (6%)
以下が解説となります。
熱気球による初の有人飛行を成功させたのはフランスのモンゴルフィエ兄弟(ジョセフ・ミシェル、ジャック・エティエンヌ)である。二人は煙突から立ち上る煙から、温めた気体を袋に詰め空を飛ぶというアイデアを着想したと言われる。最初は暖炉の煙を紙袋に詰めて実験し、1783年6月5日には無人での飛行に成功。9月19日にベルサイユ宮殿でルイ16世やマリー・アントワネットの前で動物を乗せたデモンストレーション飛行に成功、11月21日にピラトール・ド・ロジェとフランソワ・ダルランド侯爵の二人をのせた気球がブローニュの森から飛び立ち90mの高さで25分間、約8.8kmを飛行した。発明者たちの名を取ってフランス語などでは「モンゴルフィエール」が熱気球を意味する一般名詞となってもいる。
日本での気球の歴史は、明治10年(1877年)に西南の役の戦いに、海軍兵学校の7名によって日本最初のガス気球が作られ、東京の空を飛んだ。太平洋戦争終了まで、主に軍事用として利用されてきた。その中には、有名な風船爆弾などが見られる。
風船爆弾とは、日本から偏西風を利用して太平洋を横断させ、時限装置による投下でアメリカ本土の空襲を企図したものであり、大きな戦果こそ挙げなかったものの被害は生じており、その名前に反して、第二次世界大戦で用いられた兵器の到達距離としては最長であり、史上初めて大陸間を跨いで使用された兵器である。
連続航行可能な飛行船として世界初の飛行に成功したのは、フランスのアンリ・ジファールである。アンリは蒸気機関の研究で知られており、1850年に蒸気機関用の噴射装置を発明した。そして1852年、全長44.196mの飛行船に石炭ガス蒸気機関を搭載し、直径3.5mの3枚羽根プロペラを動かして平均時速6~8kmでパリ〜トラップ間の約27kmを飛行することに成功した。これが航行可能な飛行船による史上初の動力飛行である。
世界で初めてのグライダー飛行は、一部の伝説によれば日本では1785年岡山県の表具師、浮田幸吉が飛んだという言い伝えもある。一般的な説は、1849年にイギリスのジョージ・ケイリーによって10歳の子供が飛んだとされるが、実用的な翼としての基礎理論と実際の飛行はドイツのオットー・リリエンタールが1895年に滑空実験を行い、その飛行理論と実績を元に初の”動力”飛行機を飛ばしたのがライト兄弟である。
世界初のヘリコプターといえばレオナルド・ダ・ヴィンチを思い浮かべる方もいるかと思うが、1480年代後半、レオナルドが考案設計したと言われる空気ねじの原理は、メリーランド大学により2019年にドローンによる検証が成功している。現在の形のものは、1937年にドイツで世界初の実用的なヘリコプターが飛行に成功し、その後軍事や輸送の用途で開発が進められた。