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ぜんぜぜんの卒研熱源作り

こんにちは、こんばんは、おはようございます。
ぜんぜぜんです。

横溝先生の9の質問をもとに、卒研の熱源について考えてみました。

①私がやりたいことってなんだろう?すきなことってなんだろう?

僕は色々なことに手を出しがちですが、好きなことやりたいことは割と明確になっています。好きなこととやりたいことは同じではないなぁと思ったので以下にリストアップしてみました。

【好きなこと、興味あること】

  • 自転車、サイクリング、ツーリング

  • 登山

  • 模様、ゼンタングルアート

  • 地理、地図、道

【やりたいこと】

  • 模様について

  • 自転車旅がしたい、色々なとこ行きたい

「自転車旅がしたい」のは完全に趣味の領域で自分のやりたいように行きたいところに行きたい願望が強く、研究にしたら窮屈なものになりそうだと思いました。
研究にしてみたいのは「模様について」なので次の質問からは模様について深掘っていこうと思います。

②それをやりたいと思ったきっかけとなるデザイン経験はなんだっけ?

「模様」のきっかけはおそらく小学生です。
小学生低学年ではジャポニカ学習帳をノートに用いることが多く、僕は5ミリ方眼に憧れていました。理由はなんか大人っぽいからです。小学校高学年になると5ミリ方眼を手にいれ、算数で空間図形の単元を学びます。そして5ミリ方眼に立方体を描くことにハマりました。立方体をXYZ軸全てに連ねて書き、それを塗りつぶして遊び始めました。定規のみを用いた方眼に描いた幾何学模様の塗り絵がきっかけであると思います。

中学生になっても方眼関係の定規を用いた落書き模様などを日常的に描いていました。変化としては伝統模様に興味が出てきたことだと思います。日本よりも世界の伝統模様に興味が湧き、アラベスクなどが好きな時期でした。そして中学2年生時に上級生の卒業記念品デザインの学内コンペがあり、海外の伝統模様を参考(ほぼほぼパクリ)にし応募したところ満票で僕のデザインが選ばれました。(図1,2)
その時には完全に模様に興味があり創作の楽しさも感じていたと思います。

図1:確か、スロバキアの地方の伝統模様がモチーフ
図2:エナージェルボールペンのみで描いた

上記以外では部活の引退時に同学年の男子でTシャツを作りました。(図3)モチーフは蜘蛛で、理由は顧問の一番嫌いな生き物だったからです。これが中学最後の作品であり、どちらかというとイラストになります。美術の授業でも評価はよかったりしましたが、決して絵を描くことが好きなわけではありませんでした。模様を書くことが好きだったのです。

図3:ちゃんとした絵?部活の最後に仲良い男子で作ったTシャツ

高校では表現活動はほとんどありませんでした。美術の授業がなくなったり、授業中に落書きをする余裕がなかったからだと思います。わざわざ時間を設けて表現活動をするほどのものではなかったのです。覚えている限り唯一の作品は中学時代に取り組んだ模様表現の上位互換を作りたいと思ったくらいでした。(図4)あとは受験勉強に疲れて嫌になった時だけ数学問題集の最後に落書きをしていたくらいです。

図4:中学では正十六角形だったので、正三十二角形で再挑戦
定規とボールペンのみで作成。

大学生ではデザインと数学という授業で幾何学模様に再会しました。
中学と高校で取り組んだ多角形に定規で線を引き螺旋を描く模様を授業で習ったアステロイドと組み合わせた模様を作りました。(図5.6.7.8.9)
授業の課題で模様を描いたことで模様について初めてしっかり考えたきっかけになりました。

図5:サイクロイドに関する模様
図6
図7
図8
図9

大学一年生の夏には美術部の活動でポストカードを製作しました。(図10)
これは幾何学模様以外のごちゃごちゃしたカオスな模様の最初の作品になります。対称の絵を書くことができるアプリを見つけてなんとなく面白そうだからと思って描きました。コンセプトもモチーフもないため、色味が気持ち悪くなってます。この作品で学んだことは、無理に色をつけるとカオスになる、模様を書くことは楽しい、の二つでした。このポストカードは現在も学祭などで出品しており、謎に毎回一枚は売れる売れ筋商品になっています。

図10:初の模様作品、なんとなくで描いた
実はレイヤー1つ(iPad)


一年後期の情リテ2の逍遥後の表現で模様を描きここで模様表現にハマりました。(図11)そしてこれ以降の模様は本来の形を重視すべく一貫してモノクロになっており、色によるイメージをつけていません。

図11:逍遥でみたモノコトを模様化、本当は木を描いた、どこかにある(手描き)

同じく一年後期の表現基礎構成では過去最多の模様表現を行いました。(図12)これは色付けが制作の一環であったため色がついています。一枚の葉っぱから点を見出して、その点をベースに模様を描きます。やはり僕は抽象的なものが多く、意味は何かと聞かれるとほぼ全て答えられません。ちなみに赤い一枚は武器やエヴァの使徒がイメージで黒白黄色の一枚は月光条例とKing Gnuのprayer XのMVがイメージです。

図12:リーフコンポジション(手描き、色はデジタル)

冬には美術部のグループ展に向けて模様作品を制作しました。(図13)
これがテーマなどを無しに描いたモノクロ作品の一つ目です。下書きなどもせずに思いついたままに、自分がなんかいいなと思ったままに描いてできた作品です。

図13:タイトル「歪」三日間で制作(手描き)

その後もモノクロ模様表現を何度か行いました。
(図14.15.16.17.18.19.20.21.22.23)ですが、日常的には描かず、ポストカード制作、年賀状、展覧会などと理由がある時がほとんどでした。

図14:2年次ポストカード(iPad)
図15:フェネックかっこいいな的な感じで書き始めた
図16:去年の年賀状、卯年だから(iPad)
図17:2年冬の美術部作品、鏡と漆黒と模様で何かやりたかった(手描き)
図18:生物のようになった、お気に入り
図19:定規で描いた幾何学ベース、小中学生時代を思い出す
図20:目玉を描きたかったので
図21:図書館だよりイラスト、ロン毛の髪の毛事情がテーマ(iPad)
初の文字入りの作品
期限ギリギリすぎて1時間で制作
図22:バイトの暇な時の落書き1
目玉描いてなんとなく(手描き)
図23:バイトの暇な時の落書き2
シンメトリーにしたかった(手描き)

大学二年生のフィールドスタディではランブリングで見たものことを文字に落とし込む模様表現を行いました。(図24)地元の人にも人気で、文字に入っている色々な情報に共感などをしてくれました。

図24:足助でみた物事を文字に入れた(手描き)

その頃には模様の本を買うほど模様自体が気になったいました。

また、周りの人から「田川善らしい」と言われる模様になっていました。
プレゼミでも模様表現を行う機会があり、初の木材での模様表現を行いました。(図25)これは森町のランブリングで見たものことを描いた作品です。

図25:足助の作品とほぼ同じ作り方(手描き)

その後、僕の描いていた模様が「ゼンタングルアート」と呼ばれているものに酷似していることを発見しました。

→「Zen(禅)」「tangle(絡まる)」の造語、禅の哲学的・瞑想的要素とアートを結びつけたものらしく、自分の名前にも似ているという面白い発見でした。

きっかけから現在までを振り返ってみました。自分が思っているよりも模様の変移にはつながりや背景があり、研究にしたら面白そうです。

③そのデザイン経験で学んだこと、あったかな?

正直なところ、深く考えて描くことがなく、こんな感じに描いたら良さそうじゃない?くらいの気持ちしかありませんでした。ですが長いこと描いてきて、モノクロの方が模様自体の形で視覚に訴えられるからいいと思いました。

④そのデザイン経験で大事にしたことがあるはずだ。なんだろう?

「何か」を描くということを大事にしていました。「〇〇をかく」などといった目的を定めていない方が描けることがわかりました。。フェネックのように動物などの枠は決まっていても、中身の模様はその時思いついたのを描く、そしてできるだけ抽象化、わからなくすることを考えていました。
いろんな情報から模様は出てくるけど、モチーフに縛りはないです。動物の枠の中に花っぽいものや目玉っぽいものが入っていてもいいのです。
また唐突なデザインが面白いものを生むのではと思います。準備を念入りにするのではなく、その時思いついたものをどんどん繋げていくことを大事にしていたと思います。

⑤私が大事にしていることが、すこしわかったかも。で、なにができそうかな?

その時に思いついたことを描く模様表現はどのような思考が巡っているのかがあんまりわかりません。また、人によって大きく異なると思います。イラストや記号よりも不明確な絵である模様の意味などを考えていくと面白そうだと思いました。

⑥それは、どこで活動できるだろう?

場所は関係なさそうです。描くものさえあれば無限にやり続けられると思います。

⑦やりたいことがつたわる相手はいるかな?誰が一緒に、やりたいことを味わってくれるだろうか。

様々な人の模様生成プロセスを見てみたいと思いました。僕の模様作品を見て反応をくれる人はたくさんいました。なので、WSなどを開いて活動することも可能だと思います。

⑧だれかと関わると大変そうだ。だけどその関わり合いのなかで、私が挑戦できるデザインがあるかもしれない。それはなんだろう。

他の人の模様生成プロセスを調査すると同時に、複数人で一つの模様作品を作るとどうなるのかも気になります。それぞれの思いつきの思考回路が混ざった作品はどのようになるのかを調査してみたいです。
また、僕は今まで小さい模様しか書いてきませんでした。ポストカードサイズが多く、一番大きくてA3サイズくらいでした。それをすごいデカくしたら同じような見え方になるのかが気になります。模様の大きさによる認識の変化なども挑戦できそうです。そして一人だけでやるとただの作品制作になってしまうと思っています。様々な人と関わることで模様制作の新たな可能性などを見出すことに挑戦したいです。

⑨だんだん、ビジョンが言葉になってきたかもしれない。では、そのビジョンを実現化するためにまずはどこからはじめよう。具体的な実践の機会を企てよう。はじめの一歩を具体化しよう。

まずは模様というもの自体の知識をつけたいです。文献調査などで模様について知る。また、自分の模様の認識範囲なども調べます。自分がどこまでは模様と認識し、どこからはイラストや記号になるのかを知りたいです。
認識については気になっているものがあります。文字が模様に見えるという現象も少し考えたいと思いました。僕の友人でインド系文字を勉強している人がおり、梵字やシンハラ文字を見せてもらっているのですが模様にしか見えません。(図26)彼は文字にしか見えないと言っています。模様の認識かかなり不明確なのではないでしょうか。まずは認識について調査してみようと思います。

図26:1,3,5行目が梵字悉曇文字、下から2行目がシンハラ文字

研究タイトル
「模様表現の展開方法の解明と新たな活用法」
〜ゼンタングルアートと幾何学模様から広がる表現活動を通して〜


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