見出し画像

RE:愛媛旅 ~未踏破の松山・今治と既踏破の地をめぐる旅~

9月、まだ暑い九州にて。
「松山城、もう行けるのか・・・。行きたいなあ。」
かねてより松山に行きたいと思っていたが、7月の大雨で松山城の石垣が崩れて立ち入れないという事態が起きたため、急遽旅先を山口に変えたのでした。

そんなわけで9月の3連休で愛媛へ行くことを決めました。
google mapで松山城に入れることを知り、「嘘だろ?」と公式ホームページを見たところ入れるみたいだったので「これは行かねば!」となったからですね・・・。

初めて愛媛に行ったときと同じで臼杵から九四オレンジフェリーに乗船。毎度出港3分前の直前で申し訳ないんですけどね。無事船に乗れました。
そして八幡浜駅で列車に乗る・・・はずだったんですけど、フェリー乗り場から駅までかなり離れているのに加え、前回と違い今治まで行く切符を購入するのに手間取り、ホームに止まっていた列車を見送って次の列車まで待たなければならないことになりました。前来たときは間に合ったんですけどね・・・。

1時間ぐらい待ってきた特急列車で松山まで行き、そこからまた違う特急に乗り換えて今治を目指します。
そして今治に到着。


今治城

普通に駅から歩いていて(途中丸亀製麺で昼食をとった後)、なんか潮の香りがするなあと思っていたら急に天守閣が見えたんですよ。ちなみに今治城は日本三大海城の一つで、自分は既に中津城・高松城に行ったことがあるのでこれで日本三大海城制覇です。やったぜ。

お城の中は資料館のようになっており、今治地域に生息する動植物や虫・魚なども知ることのできる展示もあります。
ちなみに城内は最上部以外は写真撮影禁止です。これはどこのお城も同じですけどもね。


今治城天守閣最上部より

天守閣最上部から吹く風、気持ちいい~!!!!!
瀬戸内海に面する港町の海城、遠くには瀬戸の島々が見えます。


藤堂高虎像


蒼吹の井

ちなみに今治城には櫓が三つあり、それぞれ今治ゆかりのものが展示されています。
ところで今治、3連休の初日なのに人少なくない?規模としてはかなり大きな街のはずではあるんですが・・・。

さて特急で松山へ戻ります。
JR四国、普通列車の便数が少ないので必然的に特急課金が必要になりますが乗り放題切符が神なのでそこら辺は気にしません。なお今回の旅はその乗り放題切符を買う方が高くつくので、利用していません。

松山に到着した後、疲れからかホテルへ直行。
遊びに行く元気もなくしばらくスマホをポチポチ触っていました。
「まだ真夏じゃん。」
暑くて松山を散策する気にならないんですよね。
が、お腹はすいてくる・・・のでホテルを出ていざ、散策。
どこにしようかと迷い、最初は鉄板系(お好み焼きとかステーキ)のお店に入ったものの、雰囲気と慣れてなさから即退店。
さてどうするかと迷い、インド・ネパール料理店にするかとも考えたけれど最終的には油そばにしました。(←いや鯛めし食え!と怒られるかもですが)
なんと客は自分一人、店員さんも一人。ホテルに近いと言う理由から選びましたが、いくらなんでもこのお店はまずいんじゃ・・・と思いましたが、油そば、おいしかったです。量は少なかった、かな?(大盛りでよかったかも)

2日目、この日は松山観光です。
まずは松山城。汗ビショビショになりながら天守閣を目指します。


いざ松山城!


石垣、すごい!

天守閣に向かう途中で観光客2人の写真撮影をしました。
実際ここの近くの眺望、めっちゃいいんですよね。


戸無門・隠門 裏側より

ズームインサタデーでも取り上げられていた戸無門と隠門。敵が戸無門(写真の右側)から入ろうとすると隠門(写真の左側)から敵を討つために出て不意打ちをするというものです。これね、ぱっと見、表からは隠門が分からないようになっているんですよ。


ほら、隠門は石垣に隠れてて見えない!

これ、本当に見えないんですよ。右を見ても石垣があるように見えて門なんてないように見えちゃう。


松山城天守閣

天守閣のある場所にはオレンジジュースやアイスなどを飲食できるお店があった。
開場前から列ができていた。さすが現存12天守のうちの1つ。

さて入場。展示はそこまで多くなかった。
そりゃ当然。現存12天守は大体展示が少ないので。
そして階段も急!これも「あるある」ですね。


松山城下

松山城天守閣の最上部からは松山の町並みがよく見えました。
最上部から下る階段は一方通行なので下る人がいたら即後ろについていって下っていきました。

現存天守なのでクーラーなどの冷房設備は無く、扇風機があるくらい。
最上部は風が吹いているけど・・・正直暑さの方が勝っている感じです。

帰りはリフトかロープウェーで降りようかと思ったのですが、行きと違う道(リフト乗り場に向かう方)の道を自然と下っていくといつの間にか市街地でした(大嘘、本当は急な下り道なので小走りになってしまったという)。

さて次の目的地に行く間にも色々見ることができましたよ、松山の観光スポット!


加藤嘉明公像


坊ちゃん像

ここ松山は「坊つちゃん」の舞台でも知られているんですよね。
初めて読んだときは「ぞなもし」の方言のインパクトが大きかったですが。


蛇口からポンジュース

蛇口からポンジュースが出る、ということで実際に200円払って蛇口をひねり、ポンジュースを飲みました。暑かったので冷えたジュースはとても最高でした。

次は坂の上の雲記念館。建物の外装は撮影しそびれましたが、近代的な建築物でした。
中は坂の上の雲にまつわる物、そして坂の上の雲に登場する秋山兄弟・正岡子規ゆかりの物が展示されていました。
インスタ映えするような構造物(おしゃれな階段)とかがあるからか、若い人が割といました。司馬遼太郎さんのファンの方・・・?あるいは日露戦争とかあの辺の時代が好きな方なのかも?

坂の上の雲記念館の反対側、坂道を上ると見えてくるのが萬翠荘。フランス風の洋館でかつては松山藩主子孫の別邸として建築されたものの、戦後米軍将校宿舎をはじめとし、役割を変えながら現在は観光施設となっているようです。


萬翠荘

中もすごいおしゃれなんですよね。


内装

1階の一室では俳諧や和歌をたしなむ人の作品が展示されていました。
おそらく貸しスペースとして活用されているのでしょう。

踊り場とステンドグラス

この階段付近に記念品が販売されていました。


2階の様子

居間にはコスプレ?ゴスロリの衣装を着た方がいて、来た人と一緒に撮影とかしていましたが、あの人は何者だろうか?


昭和天皇が朝食を食べたとされる部屋


愚陀仏庵の模型

萬翠荘を楽しんだ後は、次の目的地「道後温泉 飛鳥乃温泉」へ。
温泉へ入浴するのではなく、マンホールカードを貰いに!

途中お昼休憩をはさみ(飛鳥乃温泉の前のお店で今治焼豚玉子飯を食べ)、マンホールカードを手に入れた後、路面電車に乗って松山駅に戻りました。
路面電車、どこまで行っても200円って安い!

そして切符を買うものの、ミスってしまい乗る予定の列車に乗り遅れ・・・。ええ、今日も1時間待たされました。
そうそう、松山駅が高架化されるようで近辺の店はことごとく閉業していました。高架化して以降の松山駅、きっと都会の駅になるんだろうな・・・!

さて松山を去り次に向かうのは、大洲です。
そう、以前ここには来たことがあるのですが、ここでブラブラしようと思って再びこの地にやってきました。


赤レンガ館

1階では工芸品を売っている赤レンガ館。
おしゃれな物がたくさんありましたが、自分みたいな安月給にはどれも買えない・・・、いや買えはするんですけど、とても手が出せない。


れんが資料室

中庭のような所を抜けると正面に「れんが資料室」なる所がありました。
ここは大洲商業銀行の時には金庫として活用されていたとのこと。
ここら辺の銀行の統合事情を勉強できました。


左側がれんが資料室、奥は休憩所、右はトイレ

こんな感じの所があるので、とてもおしゃれですよね。
休憩所は冷房が無かったので、長居はできなさそう。


肱川

奥に小さく見えるのが大洲城。大洲城には昨年の2月に行きましたね。懐かしい。

さて本日のお宿は八幡浜にとってあります。
静かな港町に泊まりたい、って気分だったので部屋から港が見えたときは最高の気分になりました。

最終日の3日目。
普通列車を八幡浜駅で待っていると、2両の列車が。
え、これどう見ても特急じゃん。
特急宇和海と遜色ないレベルの車両、それもここら辺では珍しい2両。
多分かつては特急として利用されていた車両なのでしょう。ラッキー。
(調べてみたところ、やはりそうでした。185系特急気動車ということで、JR四国のHPには特急運用での区間が書いてありましたが、色々調べると予讃線でも普通列車として運用されているとのこと、確認できました。)

車両情報<185系特急気動車>:JR四国 (jr-shikoku.co.jp)

宇和島に到着。
前回は宇和島城に行ったのですが、今回は伊達博物館へ。
なんせ宇和島藩ゆかりの品々を見ていなかったので、今回ぜひとも見ておきたいと足を運んでみたのです。


伊達博物館の敷地内にある松根東洋城の句碑


館内展示

館内は静かすぎました。
自分一人だけだったので気兼ねせずゆっくり展示を見ることができました。
3階の企画展示は大河ドラマ「光る君へ」に関連して、源氏物語特集をやっていました。
基本的には展示は撮影NGですが、一部展示はフラッシュたかなければ撮影は可能とのこと。

宇和島から特急を利用して次に向かったのは卯之町。
以前訪れたときは素通りだったのですが、今回はここで途中下車して観光。


卯之町の風情ある町並み

え、こんなに風情のある町並みがあるのか。
卯之町、全く知らなかった。魅力たっぷりだな。


宇和民具館

駅から歩いて数分、宇和民具館に到着。
昔の人の生活用品が展示されていました。
そしてここも自分一人。卯之町、観光客いないのか・・・?
まあゆっくり自分のペースで見れるのはありがたいけど。

民具館で入場料を払うと、開明学校にも行けます。
というよりは民具館しか受付が無い、とのことなので開明学校に行く方は民具館に最初に行きましょう。


開明学校

民具館の方に温かく見送ってもらい、向かいにある開明学校へ。
いやめっちゃおしゃれだろ~!!!!!!!


開明学校の中の様子

展示は学校関係の物ばかりです。


開明学校に隣接する資料館

卯之町で発掘された古代の発掘物を展示している資料館があります。


2階の教場

机の中にあるヘルメット、多分災害対策用かな。
意識高いなあ、やはり南海トラフで大きな影響を受ける可能性のある場所だからかなあ。


開明学校から見える教会


申義堂(開明学校敷地内)

昼食は卯之町駅の近くに複合施設があったので、そこで食べました。


ネギトロ丼

わさびを使いすぎて「辛い!!!!!」となるのはいつものことですね。
お味噌汁の出汁は多分しじみ。おいしかった。

予定以上に早く八幡浜に戻り、行きと同じ九四オレンジフェリーで帰りました。
昨年と全然違って、フェリーには多くの人がいて驚きました。
本来は結構多くの人が利用しているのですね。行きの時も結構多くてびっくりしたんですが。
八幡浜を出港してから1時間くらいたったとき、陸地からかなり離れた辺りでかなり揺れました。けど大荒れってほどでもないですね。
デッキに出てほとんどの時間、海を見つめていました。

今回もとても楽しかった旅行になりました。
次はまた飛騨高山か、念願の北海道1人旅か・・・。
いずれにせよ、とりあえず貯金しておきましょうかね。

それではまたどこかで!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?