④嘉田由紀子議員のDVシェルター暴露発言が報道された意味を考える〜マスコミの功罪〜
①でも書いたように、
嘉田由紀子議員がDVシェルターの場所を公開の場で言及してしまったことが報道された事は、良かったです。嘉田氏本人からのコメントも出ており、言及した事自体には争いはありません。
しかし、③で説明したように、
嘉田氏が出したコメントは辻褄の通らない、言い訳にもならないものでした。
問題発言の前後の文脈を通して見ると、さらにとんでもない発言であることが解ります。(次回以降に扱いたいと思います。)
県の発表ベースだけで判断しても、DVシェルターの場所を明かしてよい理由はなにもありません。(そもそも厳密に秘匿すべき事項です。)
その上で、あのコメントをもって報道を終わりにして良いものでしょうか。嘉田氏の主張は、集会を主催した団体がそうである様に、「離婚後共同親権の導入」です。
嘉田氏は問題発言後も、その導入を目指しています。法務委員会・予算委員会で50回以上質問してきたと自負しています。(4月15日参議院決算委員会)
ただでさえ「DV加害者の支配が継続される」「DV被害者が逃げられなくなるのでは」との不安が噴出している法案です。
「離婚後共同親権」は、DVシェルターの場所を公開の場で暴露してしまう国会議員が求めている制度である事を、拙速に議論が進められている今こそ、マスコミは広く国民に知らせる義務があると思います。
「そんなとんでもない議員が進めている制度だなんて知らなかった!」と言う人々がいないよう、マスコミの方はどうか、再度この問題を取り上げてください。