イシハライダー「カタブライダー編」

・ゼットンとの激戦から一週間。
我らが全裸のボディビルダーは変身能力を失ってしまったがその凶行は止まることはなかった。
「ああなっても変態には変わらないか。」零が言う。その時、「ふはははは!!」ショッカーが現れた。
「出たな!ショッカー!」狂が構える。が、変身できない狂ではショッカーに手も足も出ない。
すると、「そこまでだ!」扉から来る一人。隣のクラスの担任の片淵死狼だ。
全身透明のジャージで裸体が丸見えな数学教師だ。
「何だ貴様は!?」「私は片淵死狼、またの名は、カタブライダー!!」
死狼はそう言うと数学の参考書を出しそれを見てうっとりする。「いつでもレッスンマスティック!カタブライダー!」
死狼はそう叫ぶと、全身透明のジャージで裸体丸見えで
下半身にモザイク処理がかかってる変態ライダー、カタブライダーとなった。
 「・・・増殖しやがった。」零が頭を抱える。カタブライダーは跳びあがり、ショッカーをけり倒す。
 「喰らえ!カタブールキック!!」カタブライダーがジョギングしながらショッカーをだきしめる。
 と、カタブライダーの腹から2メートルの足が生えてきてショッカーをけり砕く。
「・・・正義と数学は勝つ。」そう言ってカタブライダーは去って行った。「・・・見事だな。」狂が何度も頷く。
・ある日のこと。零が登校すると、土砂降りのグラウンドに二つの影が見えた。
「うふふふ・・・。」「あはははは・・・。」
全裸のボディビルダーと透明ジャージのジョギングマンが土砂降りの中を走り回っていた。
 「・・・・もう退学しようかな?」零が本気で悩む。すると、「見つけたぞ!第二のライダー!」
ショッカー関西支部の幹部・アルセウスが現れた。「出たな!ショッカー!」死狼が数学の参考書を出す。
 「いつでもレッスンマスティック!カタブライダー!」死狼がカタブライダーになる。
「行くぞ!」透明ジャージで下半身にモザイクがかかってる二号ライダーがジャンプしてアルセウスをけり倒す。
「はあっ!ライダーナックル!」カタブライダーが拳でアルセウスの腹をぶち抜いて粉砕する。
 「・・・正義と数学は勝つ。」そう言ってカタブライダーは去った。零はますます頭を抱えるばかりだった。
・7月中旬。
いつも通り全裸のボディビルダー先生が透明ジャージのジョギングマンとデュエットしながら授業を進めている。
生徒達はもう心の中に絶望しかない。「さあ、この計算式を英語で解け!」まさかのデュエット問題。
できなかった者は次々とアメリカに密売されていく。すると、「君達、何をしているのだ!?」校長先生が来た。
「出たな!ショッカー!」「はい?」
戸惑う校長の前で透明ジャージのジョギングマンが数学の参考書を出してうっとりする。
 「いつでもレッスンマスティック!カタブライダー!」透明ジャージの変態ライダーが校長を殴り倒す。
  「な、何をする!?」「黙れショッカー!」カタブライダーが校長の腹をけり砕く。
 とどめだ!カタブライダーキック!」
カタブライダーの腹から2メートルの足が生えてきて校長を日本海まで蹴り飛ばす。
「・・・正義と数学は勝つ。」そう言ってカタブライダーは去った。「・・・さて後は私の授業だ!」
  今度は全裸のボディビルダー先生が生徒達に無理難題を押しかける。
・ようやく夏休みになった。生徒達も破滅的な日常から解放される。
零も和佐のご機嫌治しのためにこづかい叩いてハワイに二人で旅行に来ていた。
 「ありがとうございます、お兄様。」和佐の機嫌はすっかり元に戻った。
一時期は口すら聞いてくれなくて零は毎日夕方になったら海に行って夕日に向かって男の涙を流していた。
和佐が海で遊んでいる。零は部屋で休んでいる。と、「!?まさか!」零が何かに気付き、トイレに入る。
そこには、全裸のボディビルダーと透明ジャージのジョギングマンがいた。「・・・海外にまで出没しやがった。」
 「生徒二人だけで海外に来るのは校則違反だ。」「だから付き添いで来てやったのさ。」
  「あんたら二人の存在はワシントン条約違反だ。」零が言うと、その二人が臨戦態勢に入る。
  「いつでもレッスンマスティック!カタブライダー!」死狼がカタブライダーとなって零を殴り倒す。
さらに狂が零の腹にマシンガンを連射する。そしてカタブライダーが零をカナダまで投げ飛ばす。
「・・・正義と数学は勝つ。」そう言ってカタブライダーが去り、「・・・正義と筋肉は勝つ。」と言って狂が去った。
 「・・・このままハワイに住もうかな・・?」翌日。部屋で和佐に看病されながら零がつぶやく。
・夏休みをハワイで過ごしている零と和佐。
とはいえ零の持つ金では二日が限界なので今日日本に帰る。今は飛行機の中。
「和佐、今のうちに寝ておいた方がいいぞ、日本に着いたら起こしてやるから。」「はい、ありがとうございます。」
和佐が個室に入り、横になる。零は外の景色を見ながら優雅に時を過ごしていた。
 すると、何かの視線を感じ窓の外を見る。
 窓の外、上空800キロメーツに全裸のボディビルダーと透明ジャージのジョギングマンが空を飛んでいた。
「・・・。」もはや零は何も見なかったことにしてカーテンを閉める。
すると、「何をするのかね?」二人が窓ガラスを割って中に入ってくる。
 そして「見つけたぞ!」ショッカーまで来た。死狼が数学の参考書を見てうっとりする。
「いつでもレッスンマスティック!カタブライダー!」死狼がカタブライダーとなってショッカーを殴り倒す。
 その衝撃で飛行機の左翼がちぎれる。「おいおい待て!闘うのなら外でやってくれ!」零が言うが、
 狂によって四肢を鎖で縛られて窓から落とされた。
「喰らえ!ライダーブラスト!」カタブライダーがむき出しの下半身からブラスターを放ち、ショッカーを粉砕する。
 「・・・正義と数学は勝つ。」「・・・正義と筋肉は勝つ。」
そう言って二人の変態は窓から飛び降りて日本に跳んで行った。
 「・・・もう死にたい。」空港。何とか海軍に保護された零が和佐と合流してつぶやく。
 ・夏休み。生徒達が安らぎを得ることができるパラダイスだ。
 多くの生徒がこの遊園地で羽を伸ばしている。あるカップルがお化け屋敷に入る。
  中はうす暗く、まさに何か出そうだ。「ねえ、怖いよ。」「大丈夫さ、ハニー。俺が守ってやる。」
男が言い、二人が先に進む。すると、「こんなところで何をしている?」
床から透明ジャージのジョギングマンが生えてきた。
 「出た!?」「失礼な奴らだ。」今度は背後から全裸のボディビルダーが現れた。
「私たちが本当の恐怖というものを教えてあげよう。」死狼が参考書を出す。
「いつでもレッスンマスティック!カタブライダー!」
死狼がカタブライダーとなって二人に襲いかかる。「は、ハニー!君は俺が守る!」男が彼女を背中にまわす。
「カタブールキック!」カタブライダーが男に抱きつき、腹から巨大な足を生やして男を園外まで蹴り飛ばした。
「今度は私だ!」狂が女に向かってバイクで追いまわす。こうしてお化け屋敷は悲鳴に包まれた。
「・・・正義と筋肉は勝つ。」「・・・正義と数学は勝つ。」それから30時間後に二人は去った。
・夏休み・7月最終週。奉仕授業の一環として各地に跳びたって奉仕をする。
零、犬、鳥、結、無良の五人はかつて社会科見学で訪れたゲーム会社に来た。
 工学に詳しい無良が零たちにシステムの意味を語っている。「これはゲームを作るのに必須なチップだな。」
無良がチップを出す。すると、「pkhkpkhkpkhkpkhkpaaaaaaaaaan!!」
  奇声とともにチップの中から全裸のボディビルダーと透明ジャージのジョギングマンが出てきた。
 「出たああ!!疫病神だ!!」五人が全速力で逃げだす。
が、「いつでもレッスンマスティック!カタブライダー!」
 後ろから二人の変態がバイクに乗って追いかけてきた。
「ここ社内だぞ!?」「関係あるかよ!?」「なんかキレてるし・・・・。」
五人は堪忍して立ち止まって二人の変態に轢かれた。
さらに唯一気絶しなかった零に向かってマシンガンを連射してきた。
「ショッカーがいる限り私たちは攻撃を止めん!」二人がついに惑星破壊ミサイルまで撃ってきた。
「・・・和佐、お前だけでも生きてくれ。」零はそう言って目をつぶった。激しい大爆発の中立つ二人の変態。
「・・・正義と筋肉は勝つ。」「・・・正義と数学は勝つ。」二人の変態はこうして去って行った。
 ・8月。ここは零の実家。零は傷をいやすために和佐と共に海水浴をしている。」
 「・・海はいい。静かだし、愛しの妹の水着姿を存分に見れるからな。」零が日光浴している。
「和佐、ちょっとジュース買ってくる。」「はい、どうぞ。」零が近くの売店に向かう。「おじさん、ジュース二つくれ。」
 零が注文する。と、「誰がジジイだ!?」
床から全裸のボディビルダーと透明ジャージのジョギングマンが現れた。
「・・出たよ、私の人生を破壊する天災が。」零はもはや観念して動かない。
「いい度胸だ!私が相手になってやる!」死狼が参考書を出す。
「こうしてやる!」零がその参考書を破り捨てる。
「ああ!なんてことを!?」死狼がひざまづく。
すると、「hjkjhjkkjhkjjbbkyghsyghyhg!!」急に何かを叫び出した。
そして「いつでもレッスンマスティック!カタブライダー!」カタブライダーとなった。
「・・・・。」零が目を閉じると、走馬灯が見える。
「ライダーブラスト!」カタブライダーが零の腹にキックの嵐をささげる。
 「ライダーサラマンドラ!」さらに零を上空200キロまで投げ飛ばし、
落下したところを腹から生やした足でけり砕く。
 「さらば、和佐よ・・!」零が吹き飛ぶ。
と、「・・・え!?」吹き飛んだ場所がちょうど着替えていた和佐のいる部屋だった。
 「・・お・に・い・さ・ま?」笑顔全開の和佐が零に鉄槌を振り下ろす。
その夜から零は星空を見てブルースを歌いながら男の涙を流すのであった。
 ・八月、海日和。ここ、瀬戸内海に犬がいた。「・・・海はいい。夏の美女に俺の魂が擽られる。」
犬がサングラスをしながら砂浜でじゃれつく子猫達を眺める。「そこの君、俺とお茶しない?」
犬が近くを通りかかった美女に話しかける。
と、「いつでもレッスンマスティック!」「!?」その美女は透明ジャージのジョギングマンだった。
「この世に数学がある限り悪は栄えない。」そう言いながらカタブライダーとなって犬をけり倒す。
「くっ、お前の存在が悪の根源だろ!?」「・・・犬君。」「な、なんだよ?」「・・shake-hands。」
カタブライダーが握手してきた。直後、「don't・touch・me!」いきなりキレて犬を投げ飛ばす。
「な、なんで!?」「それは犬君、君が悪だからだよ。」声と共に砂浜から全裸のボディビルダーが現れた。
「出たよ、最悪の二人が・・・。」犬が諦める。「・・・レッツゴー。」
二人が犬の肩をつかんでこの上ないほどの笑顔で大砲の砲身に詰めていく。
「さらば、愛しき地球よ。」犬はそう言って青い空の彼方に消えていった。
・八月・盆日。ここはlei本家。零と和佐が国帰りをしている。「・・いい空気だな、和佐。」「・・・・。」
「・・・ほら見てみろよ、和佐。懐かしい景色だぞ?」「・・・・・。」「・・・・はあ…。」
あの日以来和佐が口をきいてくれないのだ。
二人は氷の道を通って古びた和館に入る。「ただいまーっと。」二人が下駄を脱いで和館に入る。
「・・・誰もいないのかな・・?」零が自室に入る。と、「お、お帰り。」
全裸のボディビルダーと透明ジャージのジョギングマンが呑気にお茶をすすっていた。
「・・・帰れこの変態ども。」「まあ待ちなさい。私たちは君に用があってここに来たのではない。」
「近くにグロンギの基地があるのだ。」
「え?」「ここら辺で最も寒いところを案内してくれ。」「・・分かったよ。そしたら出て行けよ?」
 零は観念して二人の変態を連れて外に出る。歩くこと十分。零たちは世界一寒い谷に来た。
夏のくせに気温がマイナスだ。「・・・匂うな。零くん君は下がっていたまえ。」「ここから先は私たちの仕事だ。」
二人の変態はこの寒風吹く中露出した裸体をマイナスの気温の風に当たらせながら谷を降りていく。
 「・・・さあ、帰るか。和佐の機嫌を直さなくちゃいけないし・・。」零が和館に戻る。
「ただいま。」零がこっそり和佐の様子を見に行く。と、「!いない!?」零が和佐の不在に気付く。
 「・・・嫌な予感がするな。」零が探しに行く。「和佐ー!和佐ー!」零が凍った森の中を探す。
 と、「・・お・・兄・・様ー!」どこからか叫び声がする。「和佐!」零が声の方に走る。
・零の本家近くの森。零は失踪した和佐を探す。その頃、グロンギ基地。
「いつでもレッスンマスティック!カタブライダー!」
ジョギングマンがカタブライダーとなってグロンギ達をけり倒していく。
「私とて負けられん!」狂が全裸の肉体を怪人たちに見せつけて
怪人たちがドン退きしてるうちにマシンガンで怪人たちを一掃する。
すると、「来たか。この変態ライダーども!」グロンギのボスである、ン・ダグバ・ぜバが現れた。
「お前がグロンギのボスだな!?」「私達が倒してやる!」二人の変態がダグバに迫る。
「ふっ、」ダグバが笑うと、床が炎上して二人は進行を止める。
「君達にいいものを見せてあげよう。」
ダグバが笑うと、窓の外に十字架にはりつけにされていて気絶してる和佐が見えた。
「!あれは確か零君の妹の・・!?」「そう、確かアルテミスって言ったかな?君達が動けばあの子を殺す。」
ダグバが言い、怪人たちが二人を殴りまくる。
「くっ!これでは攻撃できない!」「カタブライダー!私がおとりになる!その隙に!」
狂が言い、下半身を揺らしながら怪人たちに躍り出る。当然すぐに殴り倒される。
「この変人ヴィント!すぐに殺してやる!」
「ゼットンを倒したらしいが、今のお前はただの変人だ!」
怪人たちが笑い、狂に迫る。「・・動いたらあの子を殺すといったろ?」
ダグバが言い、和佐に向けて火炎弾を放つ。
その時、「・・・どうやら死にたいようだな。このくそ野郎ども!」声がして空間が変わって火炎弾が消える。
「な、なんだ!?」ダグバが驚く。そこにいたのは、怒りに燃える零だった。「・・・発動・悪魔の居城!」
零が叫び、空間が変わる。
・グロンギ基地。ダグバの前で空間が変わって行く。
そしてどこからともなくパンダの群れが出現して怪人たちを食い殺していく。
「な、なんだ!?これは!?」ダグバが驚く。「・・・おい!このグロンギ!」零がダグバの前に現れる。
「貴様は、確かスパークス!?」「知っているなら、話が早い。・・・地獄の時間だ!」
零が言うと、どこからともなくゴジラ・メカゴジラ・モスラ・キングギドラ・ガメラが現れた。
「ゴジラ!ゴジラ!ゴジラがやってきた!」零が歌うと、ゴジラが放射熱線を吐いて怪人たちを一掃する。
「モスラーヤ!モスラー!ドゥンガンカサクヤンインドゥムー!」神歌をささげると、
モスラが突風を起こして和佐を縛る十字架を破壊する。
「機龍発進!目的位置・前方!アブソリュート・ゼロ発射!」
零がコマンドを入力すると、メカゴジラの胸から絶対零度の冷凍ミサイルが放たれてダグバを氷漬けにする。
「宇宙竜・キングギドラよ!我に仇成す全ての存在を焼き尽くせ!ギドラブレイク!!」
さらにキングギドラが引力光線を吐いてダグバを解凍して何十メートルも吹き飛ばす。
「隣のガメラ!ガメラ!」そしてガメラが炎をまとって突進してダグバをひねりつぶす。
「・・爆発してるな。」「そうだな。」二人の変態はこの逆鱗を黙って見ていた。が、急に狂の体が輝く。
「この力・・・あふれだす!」狂が鏡を出す。
「いつでもマッスルハッスル!イシハライダー!」イシハライダーとなってダグバを殴り倒す。
「零君、いや、スパークス様!」「とどめを!」「わかってらあ!」
ライダーがジャンプし、カタブライダーがジョギングしてダグバに抱きつき、零が爪を伸ばして切りかかる。
「ライダーブレイク!」「カタブールキック!」「大自然の意志{ワイルドネイル}!!」
ライダーのひざ蹴り、カタブライダーの腹から生えた巨大キック、零の毒爪が全て命中し、
ダグバは爆発四散した。
「うおおおおおおおおおおおお!!!」零が吠えて、空間は元に戻った。こうしてグロンギは滅んだ。
「・・・正義と筋肉は勝つ!」「・・・正義と数学は勝つ!」「・・我最強のメンバーズ・スパークス也!!」
三人がうなる。
この日から和佐は零への機嫌を直し、変人ライダー達は零を本気で怒らせないように注意するのであった。
・グロンギ壊滅から三日。ここは商店街。「take・me・higher!」
あの戦い以来押さえていた力が解放されて零は歯止めがきかなくなって
商店街をキングギドラに乗って闊歩していた。
「・・・行くぞ、死狼!」「おう!」そこに全裸のボディビルダーと透明ジャージのジョギングマンが現れた。
「いつでもマッスルハッスル!イシハライダー!」「いつでもレッスンマスティック!カタブライダー!」
二人の変人ライダーがキングギドラに立ち向かう。
「我を止めて見よ!この塵芥どもが!」零が叫び、キングギドラが二人を踏みつける。
「ライダーハイラー!」ライダーがジャンプしてキングギドラの右の首の鼻を頭で打つ。
「カタブールシザー!」カタブライダーが両足でキングギドラの左の首を挟みこむ。
が、「ひねりつぶされろ!」零が笑ってキングギドラが引力光線を吐いて二人を焼き尽くす。
「我に仇成す全ての存在を焼き尽くせ!ギドラブレイク!」
零が叫ぶと、キングギドラが三つの口から破壊光線を吐いて街ごと二人を焼き尽くす。
「・・・つ、強すぎる・・!」「これがメンバーズのお頭だった男・零吉零々丸か・・!」
二人の変態ライダーは血を吐いて倒れる。
「このままこの世界はこのスパークスが支配してくれる!」零が笑う。と、「そこまでです。スパークスお兄様。」
零の前に和佐が現れた。「げっ!」「お兄様?もうその辺にして下さい。さもないとまた口を利かなくなりますよ?」
「・・・わかりましたよ、アルテミス。」零はキングギドラを元の世界に返してあげて壊した町を元に戻す。
「それこそ私の知ってるスパークスお兄様です。」「・・・アルテミスには勝てないな。な、和佐。」
兄妹がなごむ。その日の夜。零は職員室に呼び出されて二人の男に一晩中裁かれた
・二学期が始まった。生徒達はまたあの地獄に引き込まれるとわかってるので絶望満面の顔だった。
「皆さんおはよう!今日もみんなでマッスルハッスル!」
教室に入ると、二カ月ぶりに全裸のボディビルダーがいた。
「私も忘れるなよ!」隣の教室から透明ジャージのジョギングマンが現れた。
「わざわざこっちまで来るなよ・・。」零と犬がつぶやく。
「っていうか、零お前、能力使ったな!?」「・・そのことは忘れさせてくれ。」零があの日のことを思い出す。
和佐を人質にとられた怒りから能力を解放し、変態ライダーをなぎ倒しながらもグロンギを壊滅させたあの盆。
「今日は転校生を紹介します。入ってきなさい。」狂が言うと、扉が開いて一人の少年が入ってきた。
「こんにちは。平良Amazonです。よろしく。」その少年は民族衣装を着ていた。
しかし、大事なところだけが露出していた。
「・・・また変態が増えた。」零が頭を抱える。すると、「見つけたぞ!ギギの腕輪をもつものよ!」
窓の外から一体の怪人が現れた。「こいつ、ショッカーでもグロンギでもない!?」狂が驚く。
「・・出たな!ゲドンの死者!」Amazonが言い、カンディル(熱帯に生息する最強の肉食魚)を出す。
荒れ狂うカンディルがAmazonの腕にかみつくと、Amazonは性的快感を得る。
「いつでもアクティブライティング!タイライダー!」Amazonは全身緑のライダーになった。
全身緑色なのに下半身だけはそのまま露出していて目立っていた。「また変態ライダーが増えたよ。」零と犬が机の下に隠れる。
「グルルルルル・・・・!」タイライダーは吠えながら怪人に跳びかかってその首にかみつく。
「Amazonファング!」その牙で怪人の首をかみちぎって怪人は散った。
「・・・正義と文学は勝つ。」そう言ってタイライダーは去った。「・・見事だ。」狂と死狼が頷いていた。
悪夢の二学期の始まりだった。
・9月2日。今日は体育の水泳の授業だ。男女各生徒が冷水に入っていく。
「ほら!さっさと入れえ!」加藤先生が言い、
しぶしぶ生徒達が中に入っていく。その中、「きゃああ!カンディルだ!」
悲鳴と共にプールの中を大量のカンディルが徘徊し、生徒達、特に女子がその被害に遭っていく。
「あ、こら待て。」そこにAmazonが来た。「お前が持ち込んだんだろう!?」加藤先生が怒鳴る。
と、「んだとこらあ!?」急にキレて自らカンディルに噛みつかれてうっとりする。
「いつでもアクティブライティング!タイライダー!」タイライダーとなって加藤先生に噛みつく。
「いててて!!」加藤先生の首筋にタイライダーがかみつく。
その時、「そこまでだ!」全裸のボディビルダーと透明ジャージのジョギングマンが来た。
「石原先生!片淵先生!助けて下さい!」加藤先生が助けを求める。
すると、「いつでもマッスルハッスル!イシハライダー!」
「いつでもレッスンマスティック!カタブライダー!」二人とも変身し、水中に跳びこむ。
「ライダーブレイク!」ライダーがジャンプしてひざを構える。
と、何故か膝が加藤先生の方に向いて、凄まじいひざ蹴りが加藤先生の顔面を直撃する。
「な、なぜ!?」加藤先生は気絶して水中に沈み、カンディルに食われていった。
「・・・正義と筋肉は勝つ。」「・・・正義と数学は勝つ。」「・・・正義と文学は勝つ。」
そう言って三人の変人ライダーは去って行った。
「・・見学しておいてよかった。」零がプールサイドでつぶやく。眼前には腹を食い破られて浮いている犬の姿。
・9月3日。何故か人口が3分の1以下になったこのクラスで授業が行われた。
「さあ、次の問題を解け!」死狼が黒板をたたいて言う。「・・・一応、こいつ確か体育科教師だったよな・・?」
零がつぶやく。と、「私にその口を聞くとはいい度胸だ。」なぜか狂がキレて零に向かっていく。
「いつでもマッスルハッスル!イシハライダー!」イシハライダーとなって零に襲いかかる。
「また来た!」零があわてて逃げる。それをイシハライダーがスペースシャトルで追いまわす。
と、「待て!」ゲドンの怪人が現れた。「出たな!ゲドン!」ライダーがスペースシャトルをバチカンに落として言う。
「貴様に用はない!」怪人がライダーに襲いかかる。二秒後、怪人は右足だけになっていた。
「ゲドンなど相手でない!」ライダーはそう言って零に向き直り、叫ぶ。「ライダーサモン!」
ライダーが叫ぶと、そのモザイクがかかった下半身からワニが湧いて出てきて零に襲いかかる。
「こいつの戦闘力は無限大か!?」零は急いで逃げる。
が、「いつでもレッスンマスティック!カタブライダー!」カタブライダーが待ち伏せしていて零をバイクで追いまわす。
「やっぱこいつら私にとって天災だ!」零はカタブライダーに轢き飛ばされて
着地と同時にワニに噛みつかれてライダーにダンプカーで潰された。
「・・・正義と筋肉は勝つ。」「・・・正義と数学は勝つ。」
そう言って二人の変人ライダーは去った。
その頃、Amazonは別のクラスのプールの授業に交じってカンディルをプールに放っていた。
「・・・いいこだ。」Amazonがカンディルに内臓を食い破られながらなごんでいる。
・9月4日。今日は健康診断だ。とはいえ、大半の生徒が不健康だった。
「・・・みんなで退学しないか?」零が訊く。
「いやいや、元凶を崩せばいい。」「なら犬、お前がやれ!」
「わかったよ。」「・・・許可してやる。」零が言うと、犬が笑う。
健康診断。男女で分かれて体を先生に診させる。
その中、「あなた、体が大変なことになってますよ!?」先生が驚く。
その相手はAmazonだった。「平気です。」「だって、体の中に無数のカンディルが・・・!」「いいんです。」
Amazonはそう言って去る。と、「見つけたぞ!ギギの腕輪を持つものよ!」ゲドンの怪人が現れた。
「来い!ゲドン!」Amazonはカンディルを出す。「いつでもアクティブライティング!タイライダー!」
タイライダーになって怪人に爪で切りかかる。「このっ!」「キーッ!」二人は闘いながら女子更衣室に突入する。
当然着替えてる女子には大迷惑。「君達!やめなさい!」
声と共に女子更衣室のトイレの個室から全裸のボディビルダーと透明ジャージのジョギングマンが現れた。
「いつでもマッスルハッスル!イシハライダー!」「いつでもレッスンマスティック!カタブライダー!」
さらに二人の変人ライダーが参戦し、
女子更衣室は大パニックになった。そこへ、「死ね!悪の元凶ども!」犬が来た。
「能力発動・野性解放{ビースト・バースト}!」犬が叫んで踊ると、
どこからともなくイノシシの大群が襲来して女子更衣室の仕切りを粉砕する。「こ、これは!?」ライダーが驚く。
「メンバーズの戦闘将軍・犬の力の見せてやる!」
犬が叫んで踊ると、今度は大空からコンドルの大群が飛来した。
「仕方ない!犬君!君は私が倒す!」カタブライダーがジョギングしながら犬に抱きつく。
「カタブールキック!」腹から巨大な足が生えて犬を滅殺する。それにより、現れた動物達も消えた。
「大車輪!」タイライダーがジャンプし、落下しながら爪で怪人を両断する。
「・・・正義と筋肉は勝つ。」「・・・正義と数学は勝つ。」「・・・正義と文学は勝つ。」
そう言って三人の変人ライダーは去った。
しかし、この戦いが後の闘いに関係するとはだれも思わなかった。
・かつて、メンバーズという集団がいた。わずか15人の小学生だったが、類稀な能力を持つお祭り集団だ。
メンバーズは今から2年前に滅んだ。原因は、16人目の出現である。その存在が全てを狂わせたのであった。
・ここは街道。和佐が良好な日当たりの中歩いていた。
「・・・いい天気ですね。」和佐がつぶやく。と、「・・・見つけたぞ。」
「え?」和佐が振り向く。そこには、零と酷似した少年がいた。
「・・!ま、まさか!?」「・・・もう一度死ね、アルテミス!」
少年が毒爪をふるい、和佐の胸を裂く。「う・・・!」和佐は出血しながら素早くそこから離れる。
ここは教室。いつも通り全裸のボディビルダーが青酸カリを生徒に飲ませながら授業をしている。
すると、「お、に・・・い様・・・!」血だらけの和佐が倒れこんできた。「和佐!?」零がすぐに支える。
「・・・・!この傷、大自然の意志{ワイルド・ネイル}!?」零が和佐の胸元を見て気付く。
「零君、どうしたのかね?」「・・・おい、変人ライダー。すぐに生徒を避難させろ。」
「む?」「・・・ハルマゲドンを起こす。」
零が言うと、教室のドアが打ち破られて白クマの大群が出現した。
「私が相手だ!いつでもマッスルハッスル!イシハライダー!」
狂がライダーとなって白クマに立ち向かう。
「・・・結、無良、鴨、雲母、十毛、鷲、鳥、犬、蟹、兜、駄犬、竜、砂、鎌。」
零が14人を呼ぶ。「・・・第二次メンバーズ大戦の始まりだ。」
零が言うと、ライダーが白クマをすべて倒し、土に還す。
「・・・メンバーズ・・・か。」ライダーがつぶやく。
その瞬間。「・・・・ぐッ!」透明ジャージのジョギングマンが血だらけで倒れてきた。
「死狼!」ライダーがジョギングマンを支える。そこには、一人の少年がいた。零とよく似た少年。
「・・・メンバーズのラストナンバー・零吉裏闇裏丸・・・・!!」零がその名を呼ぶ。
・教室に立つ17人。
零、犬、鳥、結、無料、砂、鎌、兜、鴨、十毛、蟹、雲母、竜、鷲、駄犬、下半身露出の変人ライダー。
そして、謎の少年、零吉裏闇裏丸。「・・・久しいな、スパークス。」
「二度と会いたくはなかったがな。裏闇裏丸。」
同じ顔、同じ身長の二人が向きあう。二人の違いは、目の色と雰囲気だけだ。
「・・・零君、下がっていたまえ!ここは私の出番だ!」ライダーが裏闇裏丸に走る。
「あ、馬鹿!」零が止めるが、「ライダーショック!」
ライダーがむき出しになってる下半身を裏闇裏丸に押し付けようとジャンプする。
直後、「・・・発動・悪魔の居城。」裏闇裏丸が言うと、空間が変わってライダーの動きが止まる。
「・・・この露出狂が。」裏闇裏丸は右手にブラスターを宿す。「発動・全身兵器{フル・バースト}。」
ブラスターを連射し、ライダーのむき出しになってる下半身に弾がひたすら命中する。
「ブルアアアアアアアア!!!」
ライダーは悶絶し、窓から落ちて行った。
「・・・あれを喰らって死なないとは、ただの変態ではないらしいな。」裏闇裏丸が笑う。
と、「すきあり!発動・吹き荒れる破壊の衝動{オーバーロード・シックル}!!」
鎌が急にキレてその力が30倍に跳ね上がって怪力パンチで裏闇裏丸の顔面を打つ。
だが、「無駄だ。」その裏闇裏丸は幻だった。「発動・踊る夢幻{イリュージョン・ダンス}。」
裏闇裏丸は笑い、鎌を殴り倒す。今の一撃で鎌の脳髄が破裂して脳漿が炸裂する。
「・・・ふふふ・・・。また最初の犠牲者になったな。」
裏闇裏丸が笑う。と、「時間よとまれ!発動・瞬間停時{クロックマネージャー}!」
鳥の能力で裏闇裏丸の時間を止める。
「よし!」鳥が喜ぶ。が、「発動・能力切断{イメージキラー}。」
急に裏闇裏丸の止まっていた時間が切断し、鳥の右腕を破壊する。
「ぐわああああ!」叫ぶ鳥を殴りかかる裏闇裏丸。「させない!全身兵器!」
雲母が全身からミサイルを発射する。
「遅いよ!発動・重力法則無視{グラビティ・アウト}。」
裏闇裏丸が笑うと、急に周辺の重力が300倍になってミサイルが床に沈む。
そして鳥、雲母が潰される。「・・・速くも3人脱落か。」裏闇裏丸が笑う。
・「ふははっははは!!」笑う裏闇裏丸。その間にも次々とメンバーズが倒されていく。
「次は誰だ!?」裏闇裏丸が言うと、「いい加減にしろ!」
零が毒爪をふるう。「面白い!」裏闇裏丸も毒爪をふるって相殺する。
「発動・悪魔の居城!」「発動・悪魔の居城。」二人同時に同じ能力を発動させる。「来い!」
零が言うと、ゴジラ、モスラ、キングギドラ、メカゴジラ、ガメラが現れた。「・・・来たれ。」裏闇裏丸が言うと、
レッドキング、ゼットン、キングジョー、べムスター、ジャンボキングが現れた。
「ゴジラ!ゴジラ!ゴジラがやってきた!」
「怪力王・レッドキング!万物を殴り砕け!」二人が指示し、ゴジラが放射熱線を吐き、レッドキングが殴る。
結果、二体は相殺する。「モスラーヤ!モスラー!ドゥンガンカサクヤーン!インドゥム!」
「宇宙最強の火炎王・ゼットンよ万物を焼き尽くせ!」モ
スラが突風を起こし、ゼットンが一兆度の火炎弾を吐く。
またしても相殺する。「宇宙竜キングギドラよ!我に仇成す全ての存在を焼き尽くせ!ギドラブレイク!」
「宇宙最鋼のロボット・キングジョーよあらゆる攻撃を跳ね返せ!」
キングギドラが引力光線を吐き、それをキングジョーが防ぐ。
「機龍発進!目的位置・前方!アブソリュート・ゼロ発射!」
「大怪獣・べムスターよ!全てを吸い込む異次元への扉を開けよ!」
「隣のガメラ!ガメラ!」「超獣王・ジャンボキングよ!万物を踏みつぶせ!」残る二つの攻撃も相殺される。
「ほう、さすがは、スパークス。少しはやるようだ。」「黙れ!」零が毒爪で裏闇裏丸を襲う。
その時、「そこまでだ!」無数のカンディルに体を食われながらAmazonが現れた。
「いつでもアクティブライティング!タイライダー!」
タイライダーとなって裏闇裏丸に噛みつく。「きーッ!」タイライダーがその肉を食い破る。
「・・・邪魔だ。」裏闇裏丸は鎌の能力を発動して、30倍になった怪力でタイライダーを殴り砕く。
・裏闇裏丸の前に散ったタイライダー。「・・・くっ、」タイライダーは衣装が消えて全裸になりながらも立ち上がる。
「この一撃をくらって立ち上がるとはな。だが!」裏闇裏丸がさっきと同じ攻撃を連射する。
それにより、タイライダーの体に穴があいていく。
が、「きしゃああ!」タイライダーは何とか裏闇裏丸の両腕をつかんで止める。
「何!どこにこんな力が!?」「・・い・・・ま・・だ・・!」タイライダーが血を吐きながら言う。
と、「おらあああああああああああああああああああ!!」零が毒爪で裏闇裏丸を裂く。
「ぐうううううううううううううううううううううう!!」裏闇裏丸は強力な毒で動けなくなる。
「このままとどめを刺してやる!」零がもう一回毒爪をふるう。
が、「さ・・・せない・・!」裏闇裏丸は分身し、その場から去って行った。
・裏闇裏丸強襲。それによる被害は大きかった。
Amazonが緊急病院に運ばれた。鎌、犬、雲母、鳥は意識不明。
ここは、屋上。「・・・すまない。」零が和佐を抱きながらそこにいた。
「・・・いいんです・・。」和佐は血があふれだしていて止まらない。
「・・・和佐、必ず助けるからな・・・。」零は和佐の傷口だけに悪魔の居城を使って出血を止める。
「・・さて、」零が外側を向く。そこには、全裸のボディビルダーと透明ジャージのジョギングマンが宙に浮いていた。
「・・・変人ライダー、今回はお前達の出番はない。」
「・・貴様に命令されたくはない。」「私達は仮にも教師なのだぞ!?」
「・・その格好で言えるか阿呆。それに、あいつはアンタらなんかじゃ相手にならない。」
零が立ち上がり、和佐に毛布をかける。
和佐はすでに気絶していて、動かない。「・・・あいつには地獄すら生ぬるい・・・!」零の姿が変わっていく。
「・・・奴は完全に滅消する。」零の姿が一回り大きくなってそして消えた。
・ここは、かつてメンバーズのアジトだった場所。そこに二つの影。零と裏闇裏丸だ。
「・・・覚悟は出来たか?」「・・・。」「・・・おやおや、もうなっているのか?」裏闇裏丸が笑う。
直後、零の姿が消え、同時に裏闇裏丸の体が何百メートルも吹き飛ぶ。
そこにいたのは、全身に雷をまとった野獣だった。
「グルルルル・・・・!」野獣・零がうなる。「それこそ本来のスパークスだ。」裏闇裏丸が起き上がる。
「ぐらあ!」零が吠えながら雷をまとった毒爪で裏闇裏丸を狙う。
「くっ、」裏闇裏丸は何とかよけるが、今の一撃で大地が砕け散る。
「相変わらずの馬鹿力だな。雷狼スパークス・・!」裏闇裏丸が笑い、全身からミサイルを放つ。
「ぐるアアアア!!」零は全てよけて裏闇裏丸を貫く。
激しく血が噴きあがる。だが、「・・・だからこそかかりやすい。」
その裏闇裏丸は幻だった。本体は零の後ろにいた。「終わりだ。」裏闇裏丸が毒爪で零を裂く。
「う・・・!」零は元の姿に戻って倒れる。「どうだ?自分の爪で倒される気分は?」裏闇裏丸が笑う。
その時、「そこまでだ!」声と共に空から全裸のボディビルダーと透明ジャージのジョギングマンが現れた。
「出たな、変態。」裏闇裏丸が構える。「今回の私達は昨日の私たちではない。見よ!我らが新しい力を!」
狂が鏡を出し、死狼が数学の参考書を出す。すると、鏡の中からもう一人の全裸のボディビルダーが出現し、狂と抱き合って熱く唇を重ねる。
「・・・美しき我が体よ!この快感を永遠に!」そう言って狂が発狂する。「いつでもマッスルハッスルsuperbeautiful!イシハライダー!!」
今度は死狼が、数学の参考書に飲み込まれて別の世界にわたる。
「ここは、数学の世界!私の体よ!今数学となれ!」
死狼が発狂する。「いつでもレッスンマスティックsupermathman!カタブライダー!!」
今ここに二人の変人ライダーが立つ。二人とも全裸で体にパワーアップ前の服装の模様が出る。
下半身にモザイクとフラッシュアップが加わる。
「さあ!パーティータイムだ!」二人の変人ライダーが裏闇裏丸に向かう。
・裏闇裏丸の前に堂々と立つ二人の変人ライダー。「行くぞ!」ライダーが走り、カタブライダーが何かを出す。
それは数学の参考書だった。「喰らえ!カタブール・plus!」カタブライダーが叫ぶと、
参考書からビームが放たれて裏闇裏丸に問答無用で命中した。
しかも、命中した裏闇裏丸の体重が5万倍になる。
「くっ、動きづらい・・・!」裏闇裏丸がもがく。
と、「まだ私の攻撃が残ってるわ!ライダーツインズナックル!」
ライダーが二人に分裂して二人同時にモザイクとフラッシュアップがかかった
下半身で裏闇裏丸を50メートル殴り飛ばす。
「くそっ!こんなしょうもない攻撃で・・!」裏闇裏丸が悔やむ。「まだだ!カタブール・minus!」
今度は参考書から見えない何かが放たれて、それが裏闇裏丸の体をそぎ落とす。
「くっ!」「そして喰らえ!私の新必殺技を!」ライダーが二人に分裂してジャンプする。
「ジェミニライダーキック!!」
二人の変人が宙を舞い、そして普通に着地すると同時に裏闇裏丸の両足に重いソバットをたたきこむ。
「さあ、とどめを!」二人(3人?)の変人ライダーが言う。
「・・・わかってる・・・!」零が変色しながら立ち上がり、毒爪をふるう。
「・ちっ、」裏闇裏丸は分身して去ろうとするが、「逃がしませんよ・・・!」
和佐が来て金縛りで裏闇裏丸の動きを止める。
「・・おのれ・・!スパークス!アルテミス!」「死ね!わが亡霊よ!」
零が毒爪でずたずたに裏闇裏丸を引き裂く。
「・・・封印。」零は自分の毒爪をそぎ落として裏闇裏丸を封印した。
「・・・終わった。」「・・そうですね。」兄妹が血を流しながらひざまづく。
「・・・正義と筋肉と自己愛は勝つ。」「・・・正義と数学と数式は勝つ。」
そう言って二人の変人ライダーは去って行った。
・悪魔のメンバーズ大戦から一週間。ここは変わらない教室。「さあ、そろそろ文化祭だが、皆は何をする!?」
いつも通り全裸のボディビルダーが黒板を髪の毛で削りながら言う。だが、生徒達は今3人しかいなかった。
「・・・なぜこれしかいないのだ!?」狂が髪の毛で黒板を粉砕して怒鳴る。
「・・・それは二学期開始早々カンディルによって女子が全滅して、
先週の騒動でメンバーズだった15人が入院したからです。Amazon君も入院してますし。」
「黙れ!」「!?」いきなり狂がキレて鏡を出す。
再び鏡からもう一人の全裸のボディビルダーが出現し、抱き合って熱く唇を重ねる。
「いつでもマッスルハッスルsuperbeautiful!イシハライダー!!」強化したライダーが立つ。
「・・なんかパワーアップしてるし・・・。」名もない生徒達3人がつぶやく。
「そんな態度をする生徒には制裁が必要だな!」ライダーがまた二人に分裂して3人を殴り倒す。
「ライダージェミニナックル!」宙を舞う二人の変人ライダーが
モザイクとフラッシュアップをされた下半身で生徒を殴り飛ばす。
「ぐわああああああああああああああああああああああ!!」生徒達3人はM78星雲まで吹き飛んで行った。
「・・・正義と筋肉と自己愛は勝つ。」そう言ってライダーは去った。
「・・・お願いします、あの天災を倒してください。」
M78星雲で生徒達が星雲人に頼む。
・ここは隣のクラス。豚が普通に授業を受けている。
「はい、この熱量の計算式は・・・、」正木先生が物理の授業をしている。
すると、「計算なら私にまかせたまえ!」透明ジャージのジョギングマンが現れた。
「片淵先生!?」「どけ!屑が!」ジョギングマンが正木先生を窓から投げ飛ばす。
「これはこうやって解くのだ!」
死狼がこの問題を3秒で解き、そして間違えた。「・・・・・・。」教室に沈黙が伝わる。
「くそがああああああああああああああああああ!!!!!!」いきなり死狼がキレて数学の参考書を出す。
「いつでもレッスンマスティックsupermathman!カタブライダー!」
カタブライダーに変身し、黒板を粉砕する。
「うわああああああああ!ついにこのクラスにも被害が!」豚が避難する。
と、「今は授業中だ!」全裸のボディビルダーが現れてそれをふさぐ。
「いつでもマッスルハッスルsuperbeautiful!イシハライダー!!」
イシハライダーに変身し、豚を殴り倒す。「行くぞ!カタブライダー!」
「おう!イシハライダー!」二人の変人ライダーが手を組む。
「ライダージェミニナックル!」ライダーが二人に分裂し、
生徒達をモザイクとフラッシュアップがかかった下半身で次々と殴り飛ばしていく。
「カタブール・minus!」カタブライダーの持つ参考書から
見えない何かが放たれて生徒達の肉をそぎ落としていく。
「・・・に、逃げないと・・・!」豚が血を吐きながら逃げようとする。と、「ライダージェミニキック!」
二人の変人ライダーが宙を舞い、すねに重いソバットをたたきこみ、豚は地下800メートルまで沈んでいった。
「・・・正義と筋肉と自己愛は勝つ。」「・・・正義と数学と数式は勝つ。」
そう言って二人の変人ライダーは去った。
なんであれこうして二つのクラスが壊滅した。
・ここは、零や、その他大勢の生徒が入院している病院。ここは、零の病室。
「和佐、平気か?」「はい。毒もだいぶ抜けてきましたから。」兄妹は同じ病室だった。
「・・しかし、まさか裏闇裏丸が復活するとはな。パラドックスが原因か?」
「わかりません。今、調査を依頼しています。」
「・・・そうか。なら、今は。」「きゃ、」「かわい妹にセクハラでもするか。」零が冗談を言う。その時、「見つけたぞ!」
怪人が現れた。「・・・空気読めや。」「・・・そのことは謝ろう。すまなかった。」怪人が頭を下げる。
「そして、」怪人が零に襲いかかる。「・・和佐、目隠ししてろ。」零が和佐に目隠しをさせる。
「・・・どうせ、あいつが来るだろう。」零が言うと、「その通り!」隣の部屋から壁を打ち破ってAmazonが現れた。
「出たな!ゲドン!ギギの腕輪は渡さない!」Amazonがカンディルを出す。
と、「甘い!」怪人がビームを放ち、カンディルを焼き殺す。
「ああ!?なんてことを!?」Amazonがひざまづく。「さあ、ギギの腕輪を渡してもらおうか。」
怪人が近付く。と、「なら、」Amazonは何を思ったのか別のカンディルを内蔵から出してそれを股間に流し込む。
「いつでもアクティブライティング!タイライダー!」そのままタイライダーに変身した。
すると、それに共鳴したのか、
窓の外からロケットの様に全裸のボディビルダーと透明ジャージのジョギングマンが現れた。
「いつでもマッスルハッスルsuperbeautiful!イシハライダー!!」
「いつでもレッスンマスティックsupermathman!カタブライダー!」
二人の変人ライダーが参上して怪人を囲む。「な・・・!」さすがの怪人もこのシュールな光景にひるんでいる。
「さあ、」「ライダーの怖さを、」「教えてあげようか。」三人の変人ライダーが笑う。
「ライダージェミニキック!」「カタブール・minus!」「大車輪!」三つの技が放たれて怪人は空間ごと消滅した。
「・・・正義と筋肉と自己愛は勝つ。」「・・・正義と数学と数式は勝つ。」「・・・正義と文学は勝つ。」
こうして三人の変人ライダーは去った。去り際に零に一人ずつ攻撃していった