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買ったとしても借りている。家を買わないことにする。


わたしは現在築35年の、賃貸マンションに住んでいます。
賃貸物件で管理が行き届いているマンションもありますが、ここのタイルの外壁は汚れ、掃除の頻度も低く、なかなかのボロさ。
わたしの第一印象は「廃墟」でした。
友人が精一杯気を遣ってくれて「古民家」
リビングも和室で、昔ながらの3Kを襖を外して使っています。
そして、なんと雨漏りします。はじめは押し入れの布団が水浸し。その後、何度屋根を直してもらっても、大雨の日は室内の配管を水滴が伝っています。
梅雨時はムカデもよく出ていたのですが、天井パネルの隙間を塞いでもらってからは見なくなりました。

わたしたち夫婦は、この家に住む前、築浅・最新設備のとっても綺麗な物件を借りて、新婚生活を始めました。
ところが夫がいきなり転職!数カ月単位で仕事を替える時期が続き、手取りもみるみり下がり、こんな家賃の高いところに住んでいる場合じゃない。固定費を下げなければと、更新のタイミングで2万円近く家賃の下がる現在のボロ家に越してきました。
プロパンガスから都市ガスに変わったので、ガス代が減るのも魅力でした。(プロパンガス、本当に高かったので…)

その後も第一子妊娠中に、夫が無職に。
それも、わたしが気がつく3ヶ月も前に辞めていたのです。変な時期に源泉徴収票が郵送されてきて発覚。その間、日雇い仕事で給与を入れていたのでした。
その時の修羅場は割愛、今では収入も落ち着きましたが、一度この家賃の安さに慣れてしまうと、手元にお金が残るのが嬉しくて。
引越し先を探しながらも、もう8年住んでいます。

もともと、家は買わなくていいよね、と夫と話していました。
マイホームに憧れもないし、できれば持ち家に縛られずにいろんな所に住んでみたい。
とはいえ…周りはどんどん家を買っていきます。都心の新築マンションを購入した友人宅に遊びに行くと、やはり心が揺れます。
妹夫婦も近くに家を買っているし、こんなボロ家ではそのうち子どもがいじめられるかもなどと、被害妄想で先回りしはじめます。
いろんな所に住みたいと言っても、子育てはこの地域でするのだし。実家も近くてわたしにとっても最高の環境だし。

家を、買うか買わないか。
どちらが得かという比較は、その人の環境と優先順位によるので無意味だとよく言われます。
わたしは相場よりかなり安い賃貸に住んでいるので、このあたりで同程度の中古マンション購入と比較すると、経済的には圧倒的に今の賃貸が有利です。

https://note.com/zerowaste/n/na8017844d227

前に車を買わないことにしたと書きました。
似て非なる感覚で、今後、家を買うことはないかもと、思っています。
それはタイトルにある通り「買ったとしても借りている」という感覚。
ゼロウェイスト的視野を手に入れた今、私はどうも自分の持ち物が、実はほんのひと時手元にきただけ。借りているだけ。という気分になっています。
そもそも人間は自然に生かされているわけで、人間であるわたしがこの地球に、ほんのわずかな一時、間借りしているに過ぎないのだよな、と
これまでにもそんなことはわかっていたはずなのですが、ゼロウェイストによりとてつもなく、身近にその事実が迫ってきます。

私が大好きな経済評論家 山崎元先生が、「意識的に競争から降りる」有用性を説いていました。

↑ゼロウェイストの視点ではありませんが、私の家計を変えてくれた一冊。

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前回の投稿からだいぶ時間が空いてしまいました。
更新のない間にも、スキやフォローしてくださり、またレファレンス元として紹介してくださったり、ありがとうございます。
投稿から時間が経っても読んでいただけていることがわかると嬉しく、励みになっています。
仕事や子育てのことでなかなか時間がとれず更新できていませんが、まだ消化できていない下書きが100件もあり、ゼロウェイストの道は長い!

母に、子どもには新品を持たせてやってくれ、と泣き落としかけられたり
夫に、もういい加減新しいの買ったら?と呆れられながら
今日もささやかなゼロウェイスト生活を楽しんでいます。


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