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タダより高いものはないと、実感したはなし

ゼロウェイストに大失敗しました。
先日保育園の玄関にて、先生から「あ、ママこれいらない?」と聞かれたのは缶入りミルク。
長男の時にこれが日本にもあれば!と思っていた商品。
海外では液体ミルクが主流と聞いて、日本でも発売されればミルク派の赤ちゃんにも、防災面でもどんなに便利かと。
次男を産んで発売を知りましたが、一本250円ほどとお高いのと完母のため、購入には至っていませんでした。
これは液体ミルクを試すよい機会。
わ~ありがとうございます〜と一本もらおうとしたら、全部全部!箱ごと持ってって!と。
どうも販促でご自由にお持ちくださいと赤ちゃんクラスに置いておいたもののはけず、玄関口に置いたもののはけず、持て余していたよう。
賞味期限があと2ヶ月しかないのが気になったものの、まあこの量なら次男も飲むだろうと、感謝しつつ意気揚々と持ち帰りました。

そして、うちの次男が液体ミルクをお気に召さないままあっという間に、賞味期限があとひと月になってしまいました。
長男が飲みたがったり次男になんとか飲ませたもののまだ缶は14本もある。
その間にゼロウェイストを志したわたし、無駄にするわけにはいかないと焦りだしました。
賞味期限が多少切れてもうちでなら加熱し離乳食で消費できますが、完全ミルクの赤ちゃんにはとても重宝する品をイヤイヤ使うのは気が引けます。
なんといっても1本250円。これがあれば夜中にお湯を沸かして粉ミルクを溶いて適温に冷ます作業が一切不要な、人によっては夢のような品。
うちで不用意に缶を開け、飲み切らないからと流しにジャーっと空けるのが、本当に心苦しい。誰かに譲るなら賞味期限が残っている今しかない。

ということで、ミルク派赤ちゃんがいる友人に、事前承諾を得て引き取ってもらいました。
さすがに自分では運べず、宅急便60サイズにて690円で配送(輸送エネルギー消費)

今回の件で、タダより高い物はないと心底実感。
友人からもちょっとしたお返しをいただいてしまい返って申し訳なかったし、なによりも自分がくだらない欲を出したことにより本来活用できるはずのものが無駄になるという罪悪感と焦りで、つらい1か月を過ごしました。

わたしがもらわなくても保育園で処分していたかもしれませんが、それはまた別の話。手元に来たものはわたしの責任、しかも今回はわたしがラッキー!と喜び勇んで手にしたもの。

自分の欲深さに猛反省する一件でした。
わたしにとってゼロウェイストで一番難しいパートは、リフューズです。
雰囲気に流されやすいわたしが、いかに瞬発力を発揮し断れるか。日頃の意識が試されています。

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