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9月26日は、「核兵器廃絶のための国際デー」でした

9月26日は、国連が定めた「核兵器廃絶のための国際デー」でした。

9月26日「核兵器廃絶のための国際デー」は、世界中の人々が核兵器がなくなることを目指して、一緒に考えたり行動したりする日です。
核兵器は、大きな爆発を起こして多くの人々を死傷させる非常に殺傷能力の高い武器であると言われています。そのため、世界中で核兵器が廃止されることが求められています。
この日は、私たちが平和な未来を築くために、核兵器廃絶の大切さを考える日です。

日本における核兵器の歴史は、1945年(昭和20年)8月に日本の広島と長崎に2つの原子爆弾が投下され、都市を破壊し、合計21万人以上が死亡したと推定されています。
翌1946年(昭和21年)の国連総会において、核軍縮を国連の主要な目標とすることが決議されました。以降、国連は核兵器の廃絶のための取り組みを行っています。

なぜ9月26日?

これは、1983年9月26日に、ソ連軍の司令所で、米国から核ミサイル攻撃を受けているという警報が鳴り、後にシステムの誤作動であることが判明したという事件に由来しています。このときソ連軍が「応戦」していれば、世界的な核戦争になっていたところです。そのような事態を回避したロシア軍での経緯から9月26日とされました。

https://peaceboat.org/46364.html
PEACE BOATホームページより

毎年、9月26日「核兵器廃絶のための国際デー」に寄せて、国連事務総長のメッセージが発表され、国連本部ビルがあるアメリカ・ニューヨークや事務局があるスイス・ジュネーヴなどでこの日を記念したイベントが実施されています。
また、国連加盟国に対しては、核兵器廃絶を目指して国民に学び、行動していくことを求めています。

「核兵器廃絶のための国際デー」最近のうごき

日本では全国各地で核兵器廃絶を目指して、日本政府に核兵器禁止条約への署名、批准を求める活動や、原爆パネル展が行われました。

国連では「核兵器廃絶のための国際デー」に合わせて各国からの代表が集まった会合がひらかれました。
国連の各国からの代表が集まった会合で、アントニオ・グテーレス国連事務総長は「核兵器による威嚇が今再び行われている」と述べ、「核兵器の使用を防ぐ唯一の方法は廃絶だ」と強調しました。核兵器禁止条約は、現在、批准国が69か国、署名が93か国になっています。
今年の会合の直前に、核兵器禁止条約を批准したスリランカの代表は、「核兵器廃絶への前進の機運を作り出したことを誇りに思う」と発言しました。
今年11月末にニューヨークで開かれる、核兵器禁止条約第2回締約国会議の議長を務めるメキシコの代表は、「条約未参加国に、会議へのオブザーバー参加や、条約への署名・批准」を呼びかけました。

日本の代表の発言は・・・

残念ながら、この会合に参加した日本の代表は、核兵器禁止条約について一言もふれませんでした。
2023年5月の広島サミットで発表した「広島ビジョン」を自賛しました。しかし、この「広島ビジョン」は、被爆地広島からの日本発の発信にもかかわらず、核兵器は核戦争抑止に役立っているとする「核抑止論(核兵器は核戦争抑止に有用とする論理)」を支持しており、これでは本当に核兵器なくすことにつながっていかないと、各方面から批判されています。
核抑止論を被爆国である日本が正当化し続けるかぎり、核兵器廃絶は遠い彼方になってしまうと批判されています。

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