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世界を舞台に活躍する日本人女性を知っていますか?国連事務次長・中満泉さんの取り組む平和と安全保障・核の問題について

 国連では、10月3日から、核兵器について、「軍縮・国際安全保障問題」を扱う第一委員会で論議が始まりました。

国連総会第1委員会ってなんだろう?何を話し合うの?

 国連総会第1委員会は、国際連合の総会の下部組織の一つです。
 国際社会において大切なことを話し合う場所です。その大切なこととは「平和と安全保障」に関することです。この委員会には、国連に加盟している国々から代表者が集まります。
 委員会では、核兵器の削減や広がりを防ぐ方法、戦争を避けるための提案、国際問題を平和的に解決する方法などについて話し合います。
国々が一緒に協力し、平和を守り、争いごとを減らすための計画を立てるのです。
 毎年、委員会はたくさんのアイデアを出し合い、それから「決議」と呼ばれる大事な文書を作ります。この決議には、国際的なルールや行動の提案が書かれており、国々はこれを守ることに同意します。
 国連総会第1委員会は、世界中の平和と安全保障について話し合う大切な場所で、国々が協力して平和を守る方法を考えるのが目的です。

国連総会第1委員会の責任者である中満泉さんってどんな人?

 この委員会の責任者は、中満泉さんという日本人の女性の方です。

2017年に日本人女性初の国連事務次長に就任した中満泉さん。国連の軍縮部門トップとして『核兵器禁止条約』の採択に尽力し、2018年には米フォーチュン誌『世界で最も偉大なリーダー50人』に選出されました。中満さんのキャリアの出発点はUNHCRでした。

国連UNHCR協会HPより

特別インタビュー 国連事務次長・軍縮担当上級代表 中満 泉さん
(U N H C R 国連難民高等弁務官事務所ホームページ)
ぜひ一度読んでみてください。

 しっかりとした平和への志を持ち世界の軍縮に熱心な方で、核兵器をなくし平和を目指す私たちの強い味方です。
 中満さんは、第一委員会のはじめに、「今ほど核兵器が使われる危険が高まり、それを防ぐ体制が弱くなっている時はない」と危機感を表明されました。
 この委員会で、フィリピン代表は「核兵器保有国が、軍縮を進め、核兵器を全面廃絶することを求める」「11月に開かれる第二回核兵器禁止条約締約国会議の成功を期待する」と述べました。インドネシア代表は「核兵器保有国が、段階的に核兵器を削減するというやり方は失敗している。具体的な期限を定めた形で廃絶に取り組むよう求める」と発言しました。
エルサルバドル代表は「中米八か国はすべて核兵器禁止条約を批准した。禁止条約こそが核兵器廃絶への道を強化する」と訴えました。
 世界には、核兵器廃絶で頑張っている国や人々がいます。

「あきらめてはいけない」という気持ちをいかに奮い起こしていくか

 これは中満泉さんの力強い言葉です。
 原爆被爆国である日本と日本に住む私たちが心にしっかり持って、諦めずに核兵器のない世界を求めていく姿勢を問い直していますね。
 核兵器は使用された瞬間に多くの人の命と生活を奪う恐ろしい兵器です。一日でも早く、世界から核兵器をなくしていくため世界の大舞台で奮闘する日本人の姿を知り、ともに頑張っていきましょう。


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