プラスチックはリサイクルされている!?
こんにちは、ecoくらぶ 咲です!
今日は、今年一衝撃的でショックだった発見をお届けします!
「え・・・、知らなかった。」
と共感してくれる方がいらっしゃると嬉しいです(^^)
日本のプラスチックリサイクル率
ということで早速本題に入っていきますが、
プラスチックの発生量が年間900万t前後で、世界で2番目に多い日本。
ですが、プラスチックリサイクル率は84%と高いんです!すごいですよね!?
でも、よく考えてみてください。
あれ??って思いません?
プラスチック、資源ごみとして出していますか?
食品が包まれているフィルムや容器、
ペットボトルのラベル、
スーパーの買い物袋、
サランラップ・・・
プラスチックは生活のあらゆるところで使用されていますが、多くの自治体では燃えるゴミに捨てているのではないでしょうか?
リサイクルされた84%
本当に新たなものとして生まれ変わっているのでしょうか?
その数値のカラクリはリサイクルの方法に隠されていました。まずは、リサイクルの種類を確認していきましょう。
リサイクルの種類
リサイクルには3種類に分類されます。
①マテリアルリサイクル(材料リサイクル)
廃棄物を原料とし、新たなプラスチック製品をつくることをいいます。
②ケミカルリサイクル
廃棄物を熱やガスなどを使って科学的な方法で分子にし、化学原料にする方法です。廃プラスチックは、ケミカルリサイクルをする際の還元剤としてや、炭化水素油、コークス、プラスチックガス、コークスに変えられ、製品ではなく燃料として使われています。
③マーサルリサイクル(エネルギー回収)
廃棄物を燃やし熱エネルギーとして回収することをいいます。例えば、ごみ焼却熱利用、ごみ焼却発電、セメント源・燃料化、固形燃料化などとされ、使用しています。
廃プラスチックはどうリサイクルされているのか
この表から読み取ると、廃プラスチック排出量は年間約900万t前後。うち、リサイクル率は8割ですが、その内訳は①マーサルリサイクル500万t(全体の56%)、②マテリアルリサイクル(全体の23%)、③ケミカルリサイクル(全体の4%)となっていることが分かります。
ここで、ケミカルリサイクルについてですが、”リサイクルの種類”で説明したように、廃プラスチックは新たに材料や製品に作り替えられているのではなく、そのための燃料などとされ、燃やされて利用されていますね。
『マーサルリサイクルは熱エネルギーとしての回収』
でしたので、廃プラスチックは56%+4%=60%、焼却されていることがわかります。
つまり、日本で排出される廃プラスチックのうちリサイクルされているのたったの23%のみなんです。
そもそもリサイクルとは、使い終わった製品を再び資源や製品に再生し利用することにより、石油など限りある天然資源の消費を削減し環境への負担を可能な限り減らすことを目的としています。そのためリサイクルを考える際は、社会的コスト面・環境への負担面を考慮し選択する必要があります。
プラスチックはもともと石油からできていますので、燃料として優れているのは分かります。マーサルリサイクルやケミカルリサイクルで使用されているのは、社会的コストや環境への踏まえたうえで「マテリアルリサイクルをするより環境に良い」んだそうです。
プラスチックの利用は環境破壊
プラスチックはリサイクルされているから使っても大丈夫!
なんていう安易な考えは危険です。プラスチックの原料は石油で使えば使うほど資源は枯渇していきます。リサイクルとはいってもそのほとんどは”燃やされて”の利用ですから、『新たな製品に生まれ変わってまた私たちの生活のそばにあるモノ』とはなっていないんです。
考え方を変えれば、一度使用したプラスチックは”ゴミ”にしかならないんですね。
私たちはいつもモノを消費して生きています。その消費が極力ecoであるように、
・再生可能な資源を活用する
・環境に配慮された製品を購入する
を心掛けていくことが大切です。
同じものを購入するなら、ペットボトルより缶や瓶を、ぜひ選んでいただきたいです^^
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食品の購入に関しては、以前書いたecoラベルについての記事を参考にしてみてくださいね!
一人一人の小さな決断が大きな力となりますよ~
本日もお読みくださりありがとうございました❀
~ ecoくらぶ 咲 ~