134489からはどっちを切ればよいのか【麻雀】★★★
■いざ世の余白へ
昨夜、こんなツイートをした。
この牌姿だと、下の三色(123・234)がチラついてしまうから問題としては適していないけど、この
という部分だけに注目してほしい。
そもそも、麻雀の序盤で
こんなところから1枚切らないといけない場面って、めちゃくちゃ多いよね?特に序盤。
にも関わらず、この形について深く語られているのを見たことがない。
つまり134489pは現代まで生き延びてきた影武者。
よく見てみると(134489→ いざよよはく → いざ世の余白へ)と読めなくもない。
今日は麻雀界の余白で生き延びてきた134489を解剖していく。
■打1pのメリット
打1pのメリットは瞬間的な裏目がない。
この一言に尽きる。
ここで唐突に話が変わって、昨日押入れの奥から、こんな写真を見つけた。
当時高校生だった私(時効)と、安藤満プロである。
2人とも果てしなく若い。計算してみたら、24年前くらいの写真になる。
安藤満プロは、プロの中で「あんみつ」と呼ばれており、それを思い出すととても…
あんみつが食べたくなってしまう。
それはさておき、当時の私は「瞬間的な受け入れ信者」だった。
だから134489を見たら迷わずに1を切っていたのだ。
だって89切って7をツモったら裏目だけど、1を切って2をツモってもフォローができるんだもの。
圧差。
圧倒的な差と書いて圧差。
これを超える判断要素はない。
…若い。
いや実際に若いんだけども。
では、本当に裏目じゃないんだろうか。
たとえば2pをツモったとして
何切るのだろう。
4pを切るにしろ89pを切るにしろ、苦しいヘッド探しの旅が始まる。
元の牌姿であるペンチャン×リャンメンのイーシャンテンと比較したら、少しマシなので、前進はしているけど、0.5シャンテンも進んでいない感覚だ。
0.3シャンテンくらいか。
0.3シャンテンでも進むならいいじゃん、というのが若ZEROの主張だが、実は打89pにはそれを超える大きなメリットが存在する。
■打89pのメリット
それは「連打できること」だ。
「連打できること」のメリットはゼロマガでもたくさん語った。
オススメはこの記事↓
若ZEROは、「連打できること」のメリットを軽視していた。
というか知らなかった。
具体例を挙げると、例えば次に4mをツモってきたとしよう。
打1pとしていると
何を切るか難しい。
ここで1mを切るよりはイッツーや三色を狙いつつ良形を目指すペンチャン払いが有力そうだが、いずれにせよ余り牌が出てしまう。
一方で打8pとしていると
そのまま9pを切ってイーシャンテンを維持しつつ、変化も待てる。
手牌13枚が機能しているスッキリした構えだ。
マンズ部分のどのツモでも差があるのだが、一番差を実感できるのはツモ8mだろうか。
打1pとしてしまうと
むー、難しい。
さすがにペンチャンを払うほどでもないか?と、8mをツモ切ってしまいそう。
一方で打8pとしていると
9pを連打して8mをホールドできる。
58mをツモってヘッドができたら1p切って完全イーシャンテン。
6m7mあたりをツモってイーペーコー変化も見込める。
案外できるやつである8mを残しながら、イーシャンテンもキープ。
マンズじゃなくても、例えば安全牌だったり、ドラだったりをツモってきても手に置けるのが「連打できること」のメリット。
打1pと比較すると、大きな差を感じないだろうか?
感覚的には5ブロック・6ブロックの話に近い。
6ブロックは瞬間的な受け入れは最大だけど、1つ入ったときに余剰牌が生まれる。5ブロックは連打できる上にイーシャンテンの構えが強くなる。
8pか9pのどっちを切るかは任せる。
巡目が早かったら9pを切ってフリテン上等の構えがよいが、どうせ次に多くの牌で「連打すること」になるのでどっちから切っても大差ない。
というわけで134489からは89を切ったほうがよいのでは?というお話でした。
久しぶりに麻雀記事を書いて疲れたな。
あんみつでも食ってくるか。
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