ghosts of my life

好きなお笑い芸人は霜降り明星です。
どうも、あなたの勇者ぜろ子でございます。

みなさんはナメクジに塩をかけたことありますか?知っての通りナメクジにとって塩は自分を苦しめ死に至らす毒である。しかし、僕たち人間は自分の体内にナメクジにとっての毒である塩と同じものを抱えていて、苦しいはずの性質を手放すことができずに生きていると思う。今日は僕が持つ毒を自己開示する。あんまり興味もないと思うけど、他人を知るためにはまずは自分を紹介することが大切と誰かが言っていた気がする。

色々考えたけど、なんでしょうね。ありすぎてきつくなってきた。
たぶん一番の猛毒は無能感なんだと思う。途方もない。僕がこの毒と生きてきて何もいいことはなかったのであるが、抱えながら生きてきてしまっている。ここまで生きてきてしまっている。捨てようと思ってもどんどん出てきて僕の至るところを融かし続けた。

僕は就活で死にかけた。就職後も死にかけた。自己PRや、学生時代に頑張ったこと、そういう枠をエントリーシートなるもので見たとき「あっ、これはダメだ」と思ってさっき食べたものを戻し、猛烈な腹痛に襲われた。最弱のメンタルである。何度説明会とかに足を運んでも、慣れることはなく、入り口までは行けるけれど建物に入ることができないということがあった。ただ、何もやりたいこともなく考えたこともなく、何より自分が何をしたいのか考えることが怖くてたまらなかった。何もない人生で頑張ったことがなかった。周りの人に褒められ、お膳立てしてもらっても自分に価値を見いだせない。いいところなんてひとつもない。ダイヤモンドを見つけても、僕は何ひとつできない。ブサイクで、バカで、努力もできない。そんな人間が労働の義務を果たす資格すらないのかもしれないと思った。

将来のことどころか明日のことを考えるのが嫌になった。死のうと思って面接をバックレて飯田橋駅で、人がめちゃくちゃにいる山手線のホームを端から端までうろうろして、3分おきにくる電車を見ながら今度こそ飛び込もう、飛び込もうと思って、結局飛び込めなくて、面接もバックレたし、半泣きで帰っていった。

ほんとに恥ずかしい、バカみたいな話である。ちなみに親に色々言われるのが嫌で大学の知人宅に泊まりつつ死に方を模索した二日後くらいに新宿の鳩にエサをあげていた。すぐに逃げる人生ですね!

結局ヤケクソで受けた会社から内定をもらい、無事に就活は終えたが更なる苦痛が待ち受けることになるとは、知る由もなかった。

僕の無能感を象徴するエピソードであるが、こいつに苦しめられた出来事は枚挙に暇がない。スーパーで待っているときにすら「あっ、僕は他人が稼いだ金で食糧を買い生きようとしている無能~!」と思って泣きそうになったこともあった。いつか、あなたも、あなたの内臓を融かし続ける塩について聞かせてくださいね。

良い夜を

形 / ramhead

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?