2024/11/17(sun) New Dawn Fade at 柴崎mod
数字で053と書いてぜろこと読みます。
今回は11/17(sun)に行う自主企画『New Dawn Fade』について書いていこうと思います。
今年1月にtattered the wall企画のライブに出させていただいたところから始まった外に出ての活動。
今までは客として足を運び、客としてパフォーマンスを見ていた自分がまさかステージに立つ側になるなんて思いもしませんでした。
tattered the wallに改めて感謝します。
演者としてライブハウスやクラブ、ライブスペースがあるカフェバーに行くようになって今まであった「燃え尽きるようなものを見たい」という気持ちが徐々に変化していることは気がついていた。
なぜそのようになったのか考える日々が続いていた。
しかし、考えをまとめるヒントはいつも身近にあった。2023年12月に行われたSPOILMAN 区民センターのフリーライブが僕にとって大きなヒントであった。
そのイベントについては3LAが上げている当日の動画や以前僕が書いたnoteを読んでいただきたいです。
ライブは現実逃避の手段として捉えていたが、そのライブの会場は日常生活で使用される場所だった。結局全ての事柄は(大小あれど)日常と繋がっている。そこにどれだけ非日常を盛り込むかなのかと考え込むことになっていった。
どんなに有名なアーティストにも(当たり前だが)日常はある。僕が好きなアーティストにだって日常があり悩みがある。
加熱し続ける音楽シーンやライブシーンにはその日常とは真反対で僕にとってだんだん息苦しいものになっていた。
オーバーヒートした結果、アーティストに個人性はなくなると僕は考えている。そこにパンクスの精神はないとも考えている。
一度冷静になる時間は必要だ。
今では野外フェスが朝のニュース番組で取り上げられたりメディアに載る機会が多くなった。SNSの発達により誰でも新しい音楽やライブに触れる機会が多くなった。
それ故に過激なパフォーマンスや曲で一発当てようとする動きも増えてきていると感じている。
過激さが当たり前になり、パンクスの精神は無くなり、跡に何が残るのか。
二元論とか正直ウンザリしている。人や場所、あらゆるシーンには二面性では収まらない多面性があるはずなのにどちらかしか見れなくなっているように感じる。
つらつらなんか言うとりますが、結局のところもっと汽水域を増やしていいのでは無いかと考えている。
今回、出演してくださるアーティストはジャンルが全てバラバラであるが、汽水域になり得るという共通点があると考えている。
表面上の激しさだけではなく内側にあるものの激情や温かさをもってチルの反旗を翻していきたい。
また、企画名について元ネタはJoy Divisionの『New Dawn Fades』から取っているが僕なりに意味を付け加えてもいる。
New Dawn Fadeを直訳すると『夜明けは来ない』になる。人生には明確なゴールはないから誰にだって夜明けは来ないと思っている。しかし、夜の電灯のように点々と点灯している灯りがあるから歩けているとも思っている。
夜明けは来なくてもそんな微かな灯りがあればどこへでも行けると信じているので、いつかは僕自身が電灯の役目を果たせるようにエゴと祈りを込めてこの企画名にした。
もしこのnoteを読み、興味が出た方は気軽にお越しください。夜明けは来なくても新しい灯りを作っていく過程をぜひ見ていただきたいです。
良い夜を
イベント情報
『New Dawn Fade』
柴崎mod
2024/11/17(sun)
open 17:00 start 17:15
entry ¥1,500+1drink order
フライヤー
Shin(Ramhead)
ticket info
ステートメント
「加熱し続ける音楽シーンに対するチルの反抗」
ハードコア・パンクを聴き続けたアンビエント作家による新しいパンクスの在り方を模索する企画の第一歩としてこのイベントを企画しました。
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