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計算の民主化・情報の民主化に次ぐ「知能の民主化」について


コンピュータによる計算の民主化は、学生や研究者を初めとする一般ユーザーが簡単に利用できる環境を整えています。これにより、複雑なデータ分析や作業が可能になり、新たなビジネスや研究の機会が生まれて来ました。

インターネットによる情報の民主化は、情報の発信と受信の障壁を大幅に低下させ、誰もが情報を発信できる環境を提供しました。これにより、従来のメディアに依存せず、多様な視点や意見が広がることが可能になりました。

コンピュータとインターネットは、それぞれ計算と情報の民主化を進める重要な役割を果たして来ました。これらの変化は、現代社会における知識のアクセスや利用方法に大きな影響を与えています。


現在、次の波として、生成AI(人工知能)による知能の民主化が予測されています。先日発表されたOpenAI o1 proによるデモや問答などは、AI技術が特定の専門家や企業に限らず、一般の人々にも利用できるようになることを意味します。これにより、以下のような利点が生まれます。

・アクセスの平等性 
生成AIの普及により、誰でも簡単に高度な情報処理やデータ分析が行えるようになります。
例えば、ChatGPTのようなツールは、自然言語での指示を受け付け、複雑なタスクを迅速に実行することができます。

・創造性の拡張
AIが提供するツールを利用することで、非技術者でも新しいアイデアを生み出したり、コンテンツを生成したりすることが可能になります。これにより、さまざまな分野でのイノベーションが促進されます。
例えば、個々のユーザーが自分の必要とする機能をAIエージェントと会話しながら、自分専用のツールやアプリを生成して貰ったり、そのアイディアや作成ツールを公開することにより全世界と共有することも可能になります。

・教育とスキルの向上
AIを利用することで、学習やスキルの習得が容易になり、より多くの人々が高度な知識や技術を身につけることができます。これにより、社会全体の知識基盤が強化されます。
例えば、低年齢層や低熟練者でも、疑問や不理解部分をとことんAIと会話して理解することにより、24時間365日・何時でも何処でも学習やスキル向上可能な環境が提供されます。


知能の民主化」は、AI技術が一般の人々に広く利用されることを促進し、社会全体の知識基盤を強化する重要な概念です。アクセスの平等性、ユーザビリティの向上、教育の重要性を通じて、知能の民主化はイノベーションや生産性の向上、社会的公平性の実現に寄与します。
このように、計算の民主化・情報の民主化・知能の民主化は、現代社会における技術の進展とその影響を理解する上で不可欠な概念となっています。



以下、X界隈で、OpenAI o1に関してのつぶやきの実例(my備忘録的に)

>SNSの普及やAIの急激な進化で、経済メディアのありかたも変わってきました。 私の仕事は経済報道でして、下記の点について知恵や視点を提供し、今後のキャリアの参考にさせてください


擬似的なディベート相手として、自説や考え方の俯瞰資料として利用する

「主観的に炎上リスクをとった断言」プロンプト良いw

歴史IFのシミュレーション考察


私見ですが、数学オリンピックとか高難易度問題の正答率よりも、上記投稿にあるように、日常業務や自分の思考や内部モデルの言語化といった、脳の外部拡張機能的な使用方法のほうが、OpenAI o1のような生成AIの現在地と未来予測を理解するのに役立つ気がします。

文系的な、ヒトの脳のアウトソーシング的な、対話による思考深化機能みたいな使用例と、月額3万円(o1 pro) or 月額3千円(o1) or 無料版(GPT‐4o etc)とのコスパを比較する事が、一般ユーザーには重要かもという感想を持ちました。

結論として「知能の民主化」でなく、課金による「知能アクセスのアウトソーシング階層化による、知能の資本主義化」かも知れませんが…w

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