自己紹介
はじめまして
こんにちは,zeroinon代表取締役の上岡です.
zeroinonは2021年6月に2名の創業者で起業したIT系のスタートアップ企業です.私は国立大学で研究・教育をしてきましたが,研究を論文だけで終わらせずに,研究を通して培われた考える力や観察力,実行力などが事業化でどういう役割を持つのか,自分で事業を興す体験を通して確認してみたいという気持ちと技術の社会実装を自分自身の責任でやってみたいという気持ちから大学を退職し起業しました.
noteを始めたきっかけ
起業をしてから人生初のプロダクトであるCoMADOをローンチしました.
CoMADOはオンラインで「ここ」や「そこ」といった指示語を使える空間共有型のビデオ会議システムです.
オンラインホワイトボードツールのMiroと連携した記録機能なども備え,オンライン型デザインリサーチツールとして,サービスデザインコンサルティングファームのACTANTと共同事業としてサービス提供しています.
プロダクトを作った当人が一番のプロダクトのファンであるべきなので,私自身がCoMADOを使い日常生活の中で自分の興味のあるテーマを決めて個人的に研究してみたいと思いました.
その研究発表の場としてnoteを使ってみます.
テーマを決めるにあたって
1.CoMADOならではの調査ができるテーマを決める
2.長く続けられるテーマを決める
この2点を満たすテーマを考えてCoMADOを使った個人研究を進めていきます.
日常生活の中でできる研究テーマについては実験内容設計がなかなか難しく,過去に私が失敗した事例を2つ紹介します.
日常生活での研究の失敗事例
失敗事例1: ブルボンのMini Bitの選択指向実験
ブルボンのMiniBitという個包装チョコのお菓子があります.みなさんコンビニやスーパーで見かけたことあるのではないでしょうか.このお菓子,5種類の味のチョコが楽しめてどれも美味しく,仕事部屋に常駐していたおやつでした.
どの味も私は大好きなのでどれを選んでもハズレという感じではないのですが,ある日ふと,
というのが気になり実験してみようと思いました.Mini Bitは,ウエハースチョコが青,アーモンドチョコが茶色など,チョコの味によって個包装の色が違います.
自分では,皿の中を見ずにチョコを無意識に手に取って食べていると思っているのですが,ある時自分が連続して同じ種類のチョコを食べていないことに気づきました.
となると私はもしかすると無意識に皿に盛られた全体の色バランスをみながら5種類の色の配分を気にして選んでいるのかもしれない?
と考えるようになりました.
「無意識に見る」という行為がMini Bitの選択傾向を分析することで考察できるかもしれないと思い,実験してみることにしました.
そこで,個包装を取り除き皿に盛られた時にどの味のパッケージも同じ色にして標準化することで個包装あり・なしの場合で,私がチョコを選ぶ選択傾向に変化があるのかを実験することにしました.
もし選択傾向があったら,私は無意識に皿に盛られた色バランスを見てチョコを選んでいたことになります.
下記実験結果です.個包装ありの場合は同じ味のチョコ,つまり個包装の色が同じものを繰り返し選択することはなかったのですが,個包装がない場合同じ味のチョコを2回連続して繰り返すことが3回発生しました.
やはり全体の色のバランスを見ながら,偏った色だけが残らないように無意識にMini Bitを選択していたのでしょうか.色の情報がない,個包装なしの場合だと連続して同じ味を選択する頻度が3倍に増加しています.
実験としては回数が足りないので個包装あり,なしでもっと実験を繰り返したかったのですが,繰り返すために個包装なしのMini Bitを作る作業に時間がかかるのと,なんといっても
実験を続けるとチョコを食べ過ぎて太る
というのが最大の問題で無意識に色のバランスを見ているかを分析するのに十分なデータを集めることができず個人研究として結論を出すことができませんでした.
失敗事例2: アウトドア素数採集
これはいまもゆるくデータ採集している実験ですが,散歩しながら屋外の標識や住所の表記から素数を見つけて写真を集める,アウトドア素数採集をしています.
散歩中に素数かどうか計算しながら採集するのは楽しいのですが,屋外には長い桁数の数字はめったにないので,集まる素数や標識などの種類が似通ってきてしまい,採集したアウトドア素数の写真の分類が単純な素数の集合になってしまいそうで研究結果として面白くなさそうです.
日常生活実験アイディア: ワークスタイル探訪
過去の失敗事例も参考に,CoMADOならではの日常生活に根ざす個人研究のテーマとして「ワークスタイル探訪」のアイディアを考えました.
CoMADOはオンラインでも「ここ」や「そこ」といった指示語が使える機能でコミュニケーションがしやすいことが特徴です.
アフターコロナでリモートワークが一般的になり,CoMADOのトライアルをしている最中に何人かのリモートワークの環境をCoMADOで中継してもらう機会がありました.
会社の仕事机とは違い,リモートワークの環境やパソコン周りに置いてあるもの,どれもその人らしさが表れていて個性がありオリジナルなスタイルになっていました.
職種により利用しているものやそばに置いてあるものも違いそうですし,こだわりの愛用品もありそうで,色々な人のワークスタイル探訪をリモートから調査させていただくことがCoMADOならばできそうです.
また,たくさんの人のワークスタイルを集めることで共通点や特有点など分析することができ,興味深い研究テーマになりそうです!
これからnoteで,「ワークスタイル探訪」を個人的な研究テーマとして非定期にまとめていきますのでよろしくお願いいたします.