見出し画像

培養肉スタートアップのポジショニングと歴史年表

培養肉の作り方

培養肉とは、牛や魚などの細胞を採取して増やし、増やした細胞を使って組織を形成して作られた代用肉の総称です。
主に動物から少数の筋肉細胞を採取し、細胞を生物反応器に置き、栄養素の入った液体に加えます。細胞は成長し増殖し、実際の筋肉組織を生み出し培養肉となります。培養方法によって、筋線維が配向したカット培養肉(ステーキ肉)や筋管がランダムな方向を向いたいわゆるミンチ培養肉などが生まれます。
培養液の成分はアミノ酸、糖分、各種ビタミン、ナトリウムやカリウムなどです。

ポジションマップ

カット培養肉系とミンチ培養肉系に分けると、カット培養肉系はAleph Famrs(アレフファームズ)、Meatable、BlueNalu、Wildtype(ワイルドタイプ)、Steakholder Foods(旧MeaTech 3D)など。ミンチ培養肉系は、Eat Just(イートジャスト)、Mosa Meat(モサミート)、SuperMeat(スーパーミート)、Shiok Meats、Upside Foods(アップサイド・フーズ)、Vow、Believer Meats(ビリーバー・ミーツ)、インテグリカルチャーなど。

魚肉や牛肉といった多品種の培養肉を作るプレーヤーと単品種のプレーヤーにも分けることができる。

培養肉プレーヤーの競合状況

歴史年表

2011年

代替卵と培養鶏肉の研究開発を行うEat Just(イートジャスト)が誕生。

2013年

Mosa Meat(モサミート)が誕生。

2015年

Upside Foods(アップサイド・フーズ)が誕生。
SuperMeat(スーパーミート)が誕生。
インテグリカルチャーが誕生

2016年

SuperMeat(スーパーミート)誕生。Ido Savir、Gabor Ekes、Shir Friedmanが設立。
培養サーモンに強いWildtype(ワイルドタイプ)が誕生。

2017年

培養魚肉のBlueNaluが誕生。
Aleph Famrs(アレフファームズ)が誕生。
Finless Foods(フィンレスフーズ)が誕生。

2018年

Meatableが誕生。
培養魚肉のShiok Meatsが誕生。
Believer Meats(ビリーバー・ミーツ)が誕生。

2019年

MeaTech 3Dがイスラエルで誕生。
Vowが誕生。

2020年

Eat Just(イートジャスト)が培養肉のチキンナゲットをシンガポールで発売

2021年

Steakholder Foods(旧MeaTech 3D)がナスダックに上場。

2023年

大阪大学や島津製作所、伊藤ハム米久ホールディングス(HD)、凸版印刷、シグマクシスが3Dバイオプリント技術を活用した培養肉自動製造装置の展示を、関西万博で目指すことを発表

FDAがEat Just(イートジャスト)の培養肉の安全性につき承認

いいなと思ったら応援しよう!