J2ドラフト会議 ゼロファジチーム選考解説 "森保ジャパンをJ2で!"
どうもゼロファジです!
先日twitter上で行われました#J2ドラフト会議に、ファジアーノ岡山サポーターとして参加させていただきました!夜のイベントにもかかわらず非常に多くの方が話題にしてくださって参加者としてとてもうれしかったです。みなさんありがとうございました!
今回はドラフト後に人気投票を行うということで、投票終了の期間まで各参加者がそれぞれのブログでアピールすることができるルールになっています。そういうわけで、ドラフトの選考の基準やコンセプト、ドラフトで勝つための戦略等々をこちらで発表していこうと思いますので、ぜひおつきあいくださいませ。
ちなみに、投票ページは運営者であるTDKさんのnoteにありますので、ゼロファジのチームやここでの解説がよかったなと思ってくださった方はぜひ投票ページの「ゼロファジ」をポチっとお願いしますね。
では、いきましょう。まず、率直な手ごたえについて。
自己採点では、90点です!
ぶっちゃけ無風ドラフトに近かった!選手11名のうちなんと9名が第一希望選手ということで、ほとんど狙った選手が獲得できました。事前に想定した流れにうまくハマってくれたので、手ごたえはめっちゃありましたね。
次にコンセプトを説明します。
今回ドラフトに臨むにあたり、自分は「森保ジャパンをJ2メンバーで再現する」というコンセプトを掲げていました。現行の森保ジャパンはメンバーのチョイスがわかりやすいですし、例えば南野役をどのJ2の選手に配役しよう?とか映画のキャスティングのような楽しさもあります。選ぶ側だけじゃなくて見る人も代表チームがモデルなら知ってる選手も多いでしょうしたのしめるんじゃないか?と考えて、このコンセプトでいくことにしました。しかもドラフト戦略の面で考えても、森保ジャパン再現コンセプトはおそらく強いと踏んでの採用です!
森保ジャパンの選手選考についてはこちらで解説しています↓
(参考:拙ブログ「【解説のカイセツ】ウルグアイ戦で明らかになった、森保ジャパンにフィットする選手像 を読む」)
これがイメージの元となった現行の森保ジャパンのメンバーです。たとえば南野役は誰に任せるか?たとえば、中島役は誰に任せるか?そういう風に当てはめていきます。そして、縛りとして「日本人縛り」と「なるべく代表チームのイメージに近づける縛り」、それに加えて「J2っぽさ」も取り入れることを意識して編成することにしました。実績面としては、「今季の出場実績がしっかりある縛り」を守って選ぶことにしました。
これが各ポジションでリストアップした選手です。自分の知識が少ないせいで右SHに使えるレフティが全然思いつかず・・・ここはどうしても押さえておきたいポイントでしたね。あとは、トップ下と左SHは獲得具合を見ながら人選していこうという構えでした。
中島・南野・堂安の小兵3枚が相手を手玉に取るのが森保ジャパンの華。ですから、それに沿ってサイズの小さな選手で、左右のサイドに利き足の縛りを設定しました。いわゆる逆足配置というやつですが、これを崩すと森保ジャパンぽさがかなり損なわれるのでここは厳守。
最近のJ2はCBとFWに180台後半の長身選手が配置されていることが多いので、そのJ2トレンドを取り入れることでJ2っぽさを出してみました。また小兵が前線とサイドにそろう可能性があるので、チームとして高さを確保しておくためにも何人かは長身選手を手元に置いておきたいという考えもありました。
次に”森保ジャパンをJ2で!”のコンセプトがドラフト戦略上有利なんじゃないか?と考えた根拠についてご説明します。まず、森保ジャパンの特性としてボランチに守備に秀でたタイプやバランスの取れる選手を配置するかわりにゲームメイカーを除外できます。そうすると、ボランチの有望株争いをまるまるスキップできるんじゃなかろうかと考えました。次にSBのところも攻撃的に秀でた選手を無理に確保しなくてもいいので、こちらもハードルは下がる。ボランチ・SBを後回しにして作った時間を前に投入すれば競合を避けたチーム作りができるのでは?と考えました。
前置きが長くなってすみません。それでは実際の指名順にドラフトを振り返っていきましょう。
なぜ1巡目は大前元紀(南野役)じゃないといけなかったのか?について
南野役を務めるトップ下の選手として最初に指名したのが大前元紀選手でした。ちょうど森保ジャパンでも南野が3戦連発しているように、このポジションはワントップのシャドーになってチャンスが舞い込んで来やすいエースポジション。なので、やって来たチャンスを高確率で仕留められる点取り屋が欲しかったのが理由です。
いわゆる司令塔的なラストパサーではいまの南野感がかなり損なわれてしまうので、条件としては本職FWだけどトップ下もできるよ、という選手が望ましい。なおかつエースなので、スコアリング能力について誰が見ても納得感のある選手でなければなりません。もう一つこだわったのはサイズ感。先述のとおり新進気鋭の小兵3枚が森保ジャパンの華なので、デカブツはそぐわない。もう、大前しかないやん!という。
何故ドラ1で大前なのか?というと、条件にマッチしたビッグネームだということ。そして、このポジションは2番手以降候補者との実力差が大きいので、先に押さえないと"逃した魚はデカかった"になりかねないと判断したからです。
1巡目終了時のメンバーリスト(指名された選手名は消しています)
はやくもCBの球数が怪しい感じに・・・
2巡目はビビってしまって飯田確保へ
1巡目で井林、鈴木といったCBが早めに選ばれたのでかなり焦ったターンです。4バックを考えていたので2枚はCBを確保しなければならなりません。
(おそらく3バックを考える人も多いはずだからCBの出足が予想より早いかもしれない・・・。少なくとも1枚は「これで大丈夫」と安心できる主力級CBを確保しておかないと手遅れになるかも・・・。ドラフト怖い!!)
とビビった末、飯田真輝選手を指名。本来はここで手薄な右SHの藤本選手獲得に行く予定だったんですが心理戦ですねえ笑
2巡目終了時のメンバーリスト
急がないといけないのは右SH藤本とボランチ丸谷の2選手
3巡目獲られるかもしれないスリルがやめられず高崎に逃げるゼロファジ氏
もう、このあたりはドラフト楽しすぎて興奮してますね。「ダメだって!手薄なポジションから獲らなきゃ計画狂っちゃうよ!!」という内なる声がたびたび警告してくるんですが、「お願い・・あと1巡だけ冒険させて・・」という気持ちがおさえられず。本来とるべき右SH藤本を放置し高崎寛之選手(大迫役)確保に走りました。「獲られたらどうなっちゃうんだろう」というスリルがほんとにたまんねえなおい。一応、高崎、飯田で松本からの指名上限に達しました。ともに高身長の選手で前と後ろを固められたので、遊んではいるけど順調は順調。
3巡目終了時のメンバーリスト
センターラインの高さはボランチの塚川を取れば完成する
4巡目正気に戻り右SH藤本選手(堂安役)を確保。しかし大事件が!
スリルと戯れるのをやめ、手薄なポジションを確保することでコンセプトの崩壊を避けようと冷静になったフェーズですね。遅くなったけど右SHにレフティでテクニックの高いMF藤本寛也選手(堂安役)を確保できました。彼は2度しか見たことありませんが今後必ず頭角を現してくるだろうなと思います。それこそ何年後か代表に入ってほしい選手ですね。将来性を考えたロマン枠でもあります。
ここまで順調だったのですが、なんと4巡目にしてとめさんに椋原健太選手を獲られてしまう大事件が発生!こ、これは想定していなかった・・・・。むっくんは岡山の選手でもありますし、森保ジャパンぽいSB像にばっちりマッチする理想的な選手でした。対人が強く平面での守備に高い安定感のある選手。攻撃はもう少しだけど、例えば佐々木翔選手のようなイメージで守備を安心して任せられる人材だったんですが・・・・。想定外の出来事にかなり動揺してしまっていいアイデアが出ませんでした。そこでSBはとりあえず後回しにすることに。
4巡目終了時のメンバーリスト
左SHの候補者の多さなんどみてもウケる
5巡目コンセプトを守るために欠かせない人材丸谷選手(青山役)を獲得
たぶん森保ジャパンに青山敏弘選手が呼ばれているのは実力はもちろんのこと、長らく広島のサッカーの中心人物であった経験を代表チームにフィードバックする狙いもあるんだろうと思います。4年後は年齢的にも難しいですからね。自分のチームでもポジショナルな森保ジャパンのスタイルを浸透させられるような経験者を求めていました。そこで、狙ったのが丸谷拓也選手。実際に広島でプレーしていましたし、これほどの適任もいないでしょう。
チャットのほうでは選手名がコールされた直後にほしかった選手を取られた人の叫び声が飛んだりしていましたが、自分の選手にはほとんどそういった声がかからず。選考基準がうまくズレている証かもしれないですが、正直さびしかったですね笑
5巡目終了時のメンバーリスト
まだ右SB椋原を失ったショックで代案がみつかりません
6巡目高木選手(中島役)を確保、前のセットは完成した!
高木三兄弟の次男坊高木善朗選手(中島役)を確保したことで、前線の選手は完成しました!前線についてはほしかった選手が全員取れて満点ドラフトです。この両SHの中島翔哉選手、堂安律選手にどれだけ近い選手か?というのはツッコミをうけても仕方のないところかなあとは思います。なんせ、ゲーム作れて、ボール運べて、パスもシュートもできて、ドリブルがある。いや、逆に何ができないんだよ?ってくらいですからね。そんな選手がJ2にいたら速攻でJ1様にもっていかれますよ。ですから、中島選手のイメージに近づけることを意識しつつ、ここは新旧東京V出身のクラッキでそろえてみたかったので高木選手を選びました。先輩の意地を見せてもらいましょう、と。彼ならサイズ感も利き足もOKですしね。J2クラスタに響くチョイスになってくれるんじゃないかと。
6巡目終了時のメンバーリスト
地味にGKとCBにどんな選手が残るか名鑑見はじめたころ
7巡目岡山の塚川選手(遠藤役)確保によりセンターラインが出そろう
前の選手のサイズ感は予定通り森保ジャパンぽさをうまく残せたので、次はセンターラインの高さをそろえたいと考えました。そこで、のこるボランチの塚川選手を獲得!これにより、高崎ー塚川ー飯田、とセンターラインに185㎝をこえる長身選手が並び”ゼロファジ山脈”が完成しました。ちなみに塚川選手が岡山にきて実感しましたが、ボランチに長身選手を置けるとかなり空中戦でメリットでますねJ2だと。落ちてくきてボランチと競るFWのセカンド狙いを無効化できますし、普通にボランチ同士の競り合いだとまず勝てます。
塚川選手は攻撃的な貢献度はまあまあですが、それは森保ジャパンにおける遠藤航選手も同じこと。むしろ、攻撃的な貢献度よりも守備にしっかり力を出させることを考えると、彼が最適解だろうと。といっても年間4,5点は取りますからね。ボックスに入っていってというプレーも持ってますし、高さありますからターゲットにもなれる。それからスタミナも十分です。
7巡目終了時のメンバーリスト
GK笠原が最後まで残ってくれるとめっちゃラッキーだが・・・
8巡目前野選手(長友役)を押さえて機能面での保険をかけるゼロファジ氏
SBも攻撃性能はそこまでもとめないというのが基本線でした。しかし、実際このチームで試合になったとき必ず攻撃の組み立てでつまづく場面も出てくるに違いないだろうと。そうなったとき、組み立て性能をすべて両SHに依存してしまうとそこが止められたらゲームになりません。どこかに、ボールを預けられる場所を作って保険をかけておきたい。そう考えて、SBには「持とうと思えばボールを持つこともできるよ」という選手を置きたかった。自分が観てきた試合の中では前野貴徳選手がベストだったので、彼を左SBに。
前野選手はまずピッチ上の選手の立ち位置が読めて、どこでボール受けると相手が嫌がるのかがわかるクレバーな選手です。なおかつ、パス出しもできて攻撃を前進させられるので左からゲームを組み立てることができる。おそらくポゼッションスタイルのチーム編成を考えるとほしくなる人材なので、彼を押さえるとほかの参加者さんのプランを揺さぶれるだろうという狙いもありました。
裏街道すぎてリアクション薄かったのでこれはうれしかった笑
8巡目終了時のメンバーリスト
やべーくらい順調だな・・みんなそうなの?と思っていたころ
9巡目結局いい選手が思いつかずトラウマ枠で石櫃選手(酒井役)を獲得
やはり椋原選手をもっていかれたダメージは大きく、彼に近いイメージの選手をなんとか思い出そうとしたんですが結局思いつきませんでした。そこで、岡山がかつてやられたトラウマ選手で今季の出場実績がしっかりあってなるべく経験値のあるベテランを選ぼう、ということで石ナントカさんになりました。ちょうど森保ジャパンも、SBはサポート役で前の生きのいい選手をバックアップする形がおおいですからここにベテランを配置するのは悪い考えじゃないな、と。また前線には高崎選手もいますからクロスのターゲットがあるので、石ナントカさんのクロスが死ぬこともないだろうと考えました。
9巡目終了時のメンバーリスト
岡山ゆかりの選手が最後に一人くらいほしいな・・・
10巡目なんと第一希望の笠原選手をここまで誰にもとられず獲得!
笠原選手は水戸時代でも大宮時代でもとにかく岡山戦に異様に強い印象があって、彼もトラウマ選手なんですよね。身長191cmという大型GKでバンバンセーブされた印象が強く残っている選手です。GKにビルドアップ能力はそこまで求めない予定だったので、セービングがしっかりしていて高さのある選手ということで彼をリストアップしていました。
10巡目9巡目終了時のメンバーリスト
最後のシメは元岡山の竹田(岐阜)にしようと考えていた10巡目
11巡目石櫃選手との京都ラインを考えて染谷選手を獲得
CBはすでに飯田選手を押さえているので相方にはカバーリングがうまくて足元の技術がしっかりしている竹田選手を考えていたんですが・・・
10巡目で獲られてしまったので、今季キツいシーズンを耐えた染谷選手を獲得しました。右SBに同じ京都の石櫃選手を押さえているので、CB-SBを京都ラインで組めるのはコンビネーションの上でもいいだろうと。岡山の濱田選手とかも考えていたんですが、少し出場時間的にイマイチかなと思ったのでここは京都ラインを優先。これで11人そろいました!
◎まとめ
長々とお付き合いいただきありがとうございました。最後に完成したチームを確認してみたいと思います。
センターラインには高身長の高崎ー塚川ー飯田ー笠原と185㎝を超えるような選手がずらっと並んで”ゼロファジ山脈”を形成します。どのエリアにハイボールが飛んできても迎撃体制は十分。相手のハイプレスがうまくて、もしボールがつなげなかったらもう蹴ろう。高崎電柱にして蹴ろう。こぼれを大前、高木、藤本が拾いにいくだけでも結構いやらしいはず。物理で殴る。だってJ2ですもの。
基本的な組み立ては両SHに前野と丸谷でボールを進めていき、アタッキングサードまで押し込んだら、高崎のシャドーになっている大前に飛び出させてシュートに持ち込むと。やはり大前の火力と次候補の火力差を考えると大前ドラ1は妥当だなと思いました。
守備ではオーソドックスな442でブロックを形成し、再度の守備は捨て気味に守るというロシアW杯で脚光をあびた”アイスランドスタイル”を採用。”迎撃の巨人方式”で、クロスはあげなさいと。あがったクロスは巨人が撃ち落としますからという構えで守ります。奪ったらカウンターに転じて、小兵3枚で攻め切ってしまおうと。
ということで、以上がゼロファジチームの選考解説でした。いやーJ2ドラフト会議めちゃめちゃおもしろかったです!またやりたいですね!参加者のみなさんお疲れさまでした。
最後に運営を担当してくださったお三方を紹介させてください。
・TDKさん (@yuugooner)
・せこさん (@seko_gunners)
・シライユウキさん (@gameyuuki_)
運営ほんとうにありがとうございました!
それではまた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?