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【J1昇格PO1回戦】モンテディオ山形について山形サポに直接質問してみた


どうも、ゼロファジです。

いよいよ、J1昇格PO1回戦vsモンテディオ山形戦が近づいてきました。岡山もこれでPO進出3回目。「今度こそは!」と街も人も意気上がる11月末となっております。

さて、対戦相手となるモンテディオ山形。なんと9連勝して岡山を追い抜きレギュラーシーズンを4位で終えるという猛烈な巻き返しを見せたチームです。

ちなみに、岡山と引き分けた次の試合から9連勝ということで、「きっと、すごそう・・・(ゴクリ」という感じなんですよ。山形が連勝している裏でこちらもこちらでPOをめぐって必死だったので、ぜんぜん山形のリサーチができていないのです。少なくとも前回対戦時とは同じチームであるとは思えない。とにかく勝ちまくっていた山形がどんなチームになっているのかよくわからない。でも知りたい・・・

じゃあ、もう直接聞くか。

ということで、親しい山形サポであるkasuさんにお声がけして、モンテディオ山形ってどうなってんのか?質問してきました!

それと同時に、こちらも山形側からの質問をいただいて回答しています。(kasuさんの方でnote記事として出ます)

どうせやるなら「お互いのこと少しでも知っておいた方がおもろいよね」ということで今回の企画が成立しました。kasuさんほんとにありがとうございます!いいゲームにしましょう。

質問1 破竹の勢いでPOに進出したことについて山形サポーターとしてはどう思っていますか?(間に合った!とか、ホッとしたとか)


A.なんとか滑り込めた!というのが正直な感想です。 勿論、夏にディサロ・土居・城和の3名を獲得した際には、ここから巻き返すぞ!と燃えていましたし、チームの逆襲を信じて疑いませんでした。

ですが、ここまで劇的な結末になるとは思いもよりませんでしたし、むしろ、出来すぎで少々戸惑いさえ感じました(笑 チームのメンツ的にもサポーターの盛り上がり的にも、ここ数年で最大のチャンスだと思えるので、是が非でも昇格を掴み取りたいです

質問2 今年のチームの攻撃・守備のやり方、フォーメーションを教えてください


A.試合開始時のフォーメーションは4-2-1-3で一貫しています。 まず攻撃時ですが、基本的にはボールを保持しながら攻め込みたいので、最終ラインからビルドアップを試みます。

この時、相手の状況にもよりますが、例えば ・2CBがペナ幅位の距離で開き、中間後方にGKが立つ →ボランチが相手FWとボランチの間付近にポジショニング →自軍ボランチの立ち位置を踏まえて、トップ下がポジショニング →それに伴い、左WGがやや中央に絞り、トップ下が移動して空いたスペースに入る (※右WGは右サイドに張る) →また、それに伴って左SBが高めの位置取りをする といった感じで、左右非対称な形を取ることが多く、そこから、中央〜左サイドを中心に前進を開始し右WGへ展開、そして相手陣内に切り込んでいく形を最も多用しています。 (※勿論、右で作って左に展開する事もありますし、中央から前進してサイドに展開する事もあります。あくまでその時の状況によります)

ただ、基本的にビルドアップは試みますが、それに固執せず、ビルドアップが上手くいかない場合や、相手DFラインの背後が弱点などのスカウティングがある場合は、ボール保持を捨て、相手DFラインの背後を狙うロングボールを軸に攻め込むなど、やり方を切り替える柔軟さも持ち合わせています。

次に守備時ですが、守備時は基本4-4-2の形で4-4ブロックを作っています。こちらも相手やその時の状況により、ハイプレスとミドルゾーン付近で構える形を使い分けています。ハイプレスに関しては、特に土居と國分の追い込み方(追い込む角度や背中でのコースの切り方など)が上手いので、時折ボールを引っ掛けてショートカウンターを繰り出せる事がありますが、まだまだ、追い込む場所や追い込んだ時の詰め方など、改善の余地ありです。(折角サイドに追い込んだのにかわされて、逆サイドの広大なスペースに展開され、盛大にカウンター喰らった事も何度もあります….)

質問3 岡山戦のドローの後から9連勝しましたが、好調の要因はどこにあると思いますか?(攻撃・守備)


A.土居とディサロの加入によって、イマイチ噛み合いきれていなかったチームの歯車がガッチリ噛み合い始めたからだと思っています。 その歯車が噛み合い始めた効果のうち、「小西・髙江の両ボランチが解放された事」が最も大きかったのではないでしょうか。

土居が加入する少し前までは、トップ下に國分を起用し(※リーグ序盤はもっと色々試行錯誤ありました)、左WGにはまんまWGタイプの選手を置いていたので、中盤3枚+SBでなんとか前進しようという中で、トップ下とボランチの所をケアされ出しどころを限定される事が多く、結果縦パスを中々入れられず、前進が容易に出来ない状況になっていました。

ですが、土居加入により國分を左WGの位置で起用出来る様になった事で(※土居と國分両名とも、空いたスペースを見つけてボールを引き出したり、ポジション移動で相手陣形を崩したりと、非常に気の利いたポジショニングでパスコースとスペースを作り出せるので)、 ・両ボランチが前を向いてボールを受ける場面が以前より増える →縦パスを刺し込む、もしくはサイドに展開するなど、ボランチ2人の持ち味を発揮し易い状況が作れる というように、ボールの前進と相手を脅かすプレーが発揮されやすくなりました。

また、それまではフィニッシュのひとつふたつ前まで行けたとしても、そこから先のクオリティがいまひとつ伴わず、得点に至る機会は多くありませんでしたが、土居とディサロの個のクオリティが加わる事で、得点を多く生み出す結果にも繋がっています。 一方で守備に目を移すと、質問2でも述べた様に、土居の追い込み方が上手いので、以前よりハイプレスでボールを奪う機会が増えた事、そしてそれ以上に、自陣ゴール前で相手ボールホルダーに対しあと一歩寄せる、身体を投げ出してでもシュートコースを限定する、といった様な粘り強いプレーが増え、失点が減った事が大きいと思っています。

これは恐らく選手個々の意識的な所によるものと思いますが、土居の加入により大きく変わった部分だと言えます。 余談ですが、 ・我が軍が誇るSGGK"GOD雅明"のスーパーセーブ ・レギュラーCB西村の負傷離脱を受け抜擢されたCB城和により、セットプレーで高さが加わった これらの事も少なからず好調の要因になっていると思います。


質問4 チームの機能を保つ上で、欠かせないと思う選手を3人教えてください  


A.本当は他にも挙げたい所ですが、3名挙げるなら、小西・髙江・土居だと思います。

質問5 その3人が重要な理由を教えてください


A.加入後活躍が目覚ましい2人(土居・ディサロ)に目が行きがちですが、今のチームの核が誰かと言われると、それは髙江・小西の両ボランチだと認識しています。

この両ボランチが持ち味を発揮してプレー出来ているので、他の選手は良い状態でボールを供給され、結果チャンスを多く作り出すといった好循環が生まれています。 当然ですが、両ボランチが持ち味を発揮出来ているのは、土居(もちろん國分を初めとする周りの選手達も同様です)の気の利いたポジショニングとプレーによる所が大きいです。

土居はボールに絡めない場合でも、わざと相手マークを引きつけてスペースを空けたり、相手選手の中間ポジションに位置し、味方ボールホルダーに対する相手選手の判断を迷わせるなど、非常に賢いプレーでフォローしてくれているので、そういったプレーのお陰で現状の山形が出来上がったと言っても過言ではありません。 というわけで、チームの機能を保つ上で重要な3名となると、この3名かなと思います。

質問6 岡山とは2年前のPOでも対戦しましたが、またこのカードでPOを戦うことについてどう思いますか?


A.つくづく思いますが、岡山さんとは何かとご縁がありますね(笑

それはさておき、私個人としては、難しい相手との対戦になっちゃったなぁというのが感想です。 一昔前と違い、「なんか分からんけど相性悪い」みたいなのは無いんですが、色々チームの特徴ある中で、特にハイプレス、守備の硬さ、セットプレーの怖さは非常に嫌です。 今季怒涛の追い上げを見せた後半戦においても、苦戦もしくは敗北してるのは3バックで守備が硬いチームが殆どなので(特に横浜FCにはダブル喰らってますし….)、そういう意味でも嫌な相手である事は間違いありません。

質問7 2年前と比べて今年のチームが変わっているところ、変わってないところを教えてください


A.変化した部分で言えば、
・ショートパスを繋いでのビルドアップに固執しなくなった
・2年前は、ボールを奪ったら縦に早く、がコンセプトでしたが、今はその限りではなくなった
・SBが中盤に入って行き中盤の振る舞いをする事で、ゲームを作ったり数的優位を作り出す等の、いわゆる偽SBと呼ばれていたタスクはそこまで見られなくなった
・ロングスローを駆使するようになった
等が挙げられるかと思います。

逆にあまり変化していない部分と言えば、
・シュート本数が少ない(決定機もしくはそれに近い場面に持っていけない時はあまり打たない)
・シュート本数に関連して、リーグ終盤多少増えたとはいえ、ミドルが少ない 等になるでしょうか。 

以上から、2年前と比べて、チームにより柔軟性が加わったと言えるんじゃないでしょうか。

質問8 ディサロ選手、土居選手が70分あたりで交代することが多いですが、彼らが代わる前と後で戦い方はどのように変わりますか?


A.70分前後で土居・ディサロと交代で入ってくる事が多いのは、主にトップ下・高橋潤哉と、トップ・後藤優介です。

また、大体同じようなタイミングで、國分に代えて坂本亘基が左WGに入るのも、現状では定石となっています。 試合展開にもよりますが、70分前後以降は試合開始直後と比較して多少オープンな展開になっている事が多いですし、後半投入される選手達の特徴を鑑みても、ビルドアップで崩して行くというよりは、比較的カウンターが多くなります。

また、ロングボールによる相手DFラインの背後への抜け出しから、少ない手数で相手ゴールを強襲する形も出来つつあり、清水戦の1点目や最終節千葉戦の4点目など、高橋と坂本の連携からの得点も目立ってきています。 このように、土居やディサロがいる状態と比べて、より相手ゴールに直線的に向かう方向にシフトする形になります。

質問9 岡山の印象についてどう思いますか?(ほかの山形サポーターの雰囲気も含めて)


A.質問6でも述べた通り、私個人はハイプレス、守備の硬さ、セットプレーの強さ(単純な高さだけでなく、鈴木喜丈選手や岩渕選手のこぼれ球への反応の速さ含め)が脅威だと思っています。

また、監督が木山さんである事、山形サポであれば充分その怖さを分かっている藤田・末吉・柳貴博の3名も在籍している事から、楽観視している山形サポは私の見る限り皆無です。 加えて、公式の煽りVをアップしている事からも、今回こそはクラブ初のJ1昇格を!との機運が高まっているのが伝わってきますので、岡山サポーター含めて、非常に怖い相手である事は間違いありません。


質問10 この試合の展開をどう予想していますか?


A.山形サポなので、2-1での山形勝利を予想します。 この試合は特に先制点→2点目を如何に早く達成するかがキーポイントになると想像していて、もし、山形が先制点を獲る事が出来れば、恐らくある程度山形のペースで試合運び出来ると思っています。

そして、後半早い時間帯で2-0に出来れば、勝ち抜けはグッと近づくハズです。 他方、スコアレスの膠着した状態で終盤を迎える、先制点を取られる、もしくは先制したとしても後半途中で追い付かれるという様な展開に持ち込まれると、苦しいかな思います。

山形としては、如何に岩渕選手に仕事をさせないか、またイサカが相対するであろう鈴木喜丈選手を如何に封じ込めておけるか(脅威を示す事で攻め上がりを躊躇させられるか)が重要なタスクになりそうです。 あまり上手に纏められず、分かりづらい文章だったと思いますが、少しでもPOに向けて盛り上がる為の燃料になれたら幸いです。どうぞ宜しくお願いします!

ありがとうございました!
ってか、山形は繋ぎ固執じゃないのか・・・ロングボール、背後のスペース、嫌な響きしか感じない(笑)

しかし、事前にkasuさんに質問させていただいたことでだいぶチームの輪郭がわかりやすくなりました。キャラの違う2チーム同士の対戦となるでしょうし、記憶に残るいいゲームを期待したいなと思います。


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