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2025シーズンの戦力補強について語り合うファジサポのAとB




B「あのさあ」

A「お、どした?」

B「あけましておめでとう!今年もよろしくね」

A「おめでとう。相変わらず唐突なのよ挨拶が(笑)」

B「おい、J1だぞ!?今年」

A「ついに来たな!」

B「オフシーズンもいろんな情報が飛び交っていたけど」

A「J1クラブとして過ごすオフシーズンもなかなかいいもんだ」

B「新年一発目だしさ、補強診断的な話題はどうかな?と思うのよ」

A「ふむ」

B「今年はJ1を見据えてってことになるし、Aはどんなふうに見てるのか所見を聞いてみたいなと思ってさ。だいぶ移籍の話も出そろって来たじゃない?」

A「いいね、やってみようか」

主力選手のガチホールドに大成功!


B「まだ、全部の去就が決まってるわけじゃないけど、現時点で全体的な手ごたえ的にはどんな感じ?」

A「うん、すごく良い!と思ってる」

B「おお!点数つけるとしたら何点くらい?」

A「点数つけるの難しいな(笑)まあ、少なくとも85点以上はあげていいような補強になってると思う。予算の限界もある中でうまくやったな!という感触があるね」

B「そう思う理由はどのへんにあるんだろう?」

A「まず、どういう補強の方針でいくか?って話が大事かなと思うんだけどさ」

B「うん」

A「やはり2024年で出来上がったベースを維持・拡張するような路線がいいと思うんだよね」

B「良さを継続していくってこと?」

A「そうそう」

B「でも、たまに、J1仕様というか、もっと違うチームにしなきゃ!みたいなパターンもあるじゃん?そういうのはどうなの?」

A「うーん、個人的にはそれはナシかなと思う」

B「ほう、バッサリ言い切ったね。なんでなん?」

A「POで見事な試合をやってみせたように、あそこに向けてひとつチーム作りの方向性というのは見えたと思うんだよね。だからこそ、J2上位のどことやっても勝負になる個性が持てた、みたいなことを監督も言っていたわけだし」

B「うんうん」

A「しかし、J1に上がったからといって、それをほぐして再構築するとなると、積み上げた分がもったいない。また、再構築って言ったってやり直しなわけだから時間もかかるだろうし」

B「そうか、たしかに」

A「よそのクラブも新しい監督呼んできて仕切り直すところもあるだろうけど、よそはそれでいいんだよ。でも、岡山みたいに昇格してきてすでに積み上がったチームで戦えるアドバンテージを持ってるチームがみすみすそれを手放すこともないだろうと」

B「なるほどねえ。J2でもJ3からの昇格組の勢いってすごいもんな」

A「そうそう。リーグは一個上になるけど、今度は岡山がそういうチャレンジャーの立場だから優位性は活かしていきたいよね」

B「そうだな」

A「こうやって考えると補強の路線も読みやすくなるんだよ」

B「ほお」

A「POを勝ち抜くまでに積み上げたサッカーを維持するためには既存戦力をキープする必要がある。そのベースの上にさらに発展・拡張させていける人材を補強する。ザックリ言えばこんな感じじゃないかな」

B「元々いた選手をしっかり残して、前できてたサッカーを継続・進化させよう!みたいな感じ?」

A「そういうことになるね」

B「ああ、そう考えてみると契約更新の選手の顔ぶれも納得というか」

A「でしょ?」

【契約更新】
鈴木喜丈竹内涼、川上康平、木村太哉、齋藤恵太、神谷優太柳育崇田部井涼一美和成輪笠祐士太田龍之介、金山隼樹、末吉塁岩渕弘人藤田息吹、嵯峨理久、田上大地阿部海大柳貴博グレイソンブローダーセン、ルカオ

B「こうしてみると主力級は軒並み更新してるんだな」

A「スタメンクラス、およびベンチメンバーまで含めて主力はガチホールドに成功したと言ってよいと思う」

B「うんうん」

A「これまで積み上げてきたサッカーを支えていた人たちがほとんど残せたわけだから、ひとまず目論見はうまくいっていると評価していいだろう」

B「去年の続きをやれそうな感じがするな」

A「それにしても、POで派手に2試合勝っておきながらこの保存率は素晴らしいんじゃないかなと思うよ。よくもここまで残せたなと」

B「そうだねえ・・・でも」

A「うん。まあ、無傷とはいかなかったわけだが」

B「うん・・・」

契約満了および移籍組について

A「今オフでチームを去ることになった選手のうち、まずは、契約満了となった選手の顔ぶれを見てみようか」

【満了】
井川空、髙橋諒、高木友也、堀田大暉、谷口璃成、河野諒祐、山田恭也(引退)

B「こうしてみるとやはりゲームに絡めた度合いでいくと、少し・・・」

A「うん。ケガなんかもあってもうひとつ絡めなかった選手が多いね」

B「主力にはちょっと遠かったかなって感じがする」

A「各人のこれからの活躍に期待したいな。この中だと井川空とか高木友也とか全然J2で活躍しまくれるタレントだと思うし、時間があれば彼らのプレーも見てみたい。ちょっと心苦しいけど、彼らのポテンシャルを岡山が引き出せたとは到底言えないと思う。あんなもんじゃないよ彼らは」

B「井川空とか出番がほんと少なかったもんね?」

A「ケガだけじゃなくてチームの方向性がマッチしなかったところもあったかもだけど、彼めっちゃうまいからね。ルヴァンの1試合だけ見てもそれはよくわかった」

B「堀田とか河野といった功績ある選手たちもチームを去ることに」

A「ともに2022年の3位を達成するためにめちゃくちゃ大きな貢献を残してくれた選手たちだね。この3位がなければ、今回のPOでの勝利はありえないと断言できる」

B「そうだそうだ!」

A「したがって、堀田や河野の活躍なくして今回の昇格もない。2022年の経験があればこそだからね」

B「うんうん」

A「しかし、シビアな見方をすれば主力になりきれなかったタレントには延長を持ち掛けなかった。そのあたりで線引きがなされたのだろうという見方もできる」

B「厳しい...!」

【移籍】
早川隼平(→浦和へバック)、本山遥(→神戸へ完全)、藤井葉大(→讃岐へレンタル)、吉尾虹樹(→鹿児島へレンタル)、田中雄大(→甲府へレンタル)仙波大志(→広島へバック)

本山遥が神戸に移籍


B「移籍がらみのOUTだけど」

A「本山遥」

B「ですよねえ・・・」

A「POであれだけ派手にやったからね。本山遥だけじゃなく、主力に声がかかって何人か抜かれてもやむなしというところではあった」

B「しかし、神戸かぁ・・・」

A「古巣でもあるし、チャンピオンチームでもある。この時を逃してはならない!ってことだろう」

B「さびしくなるね」

A「そうだね。でも、主力級の選手の流出を本山遥ひとりで留められたのは大きい」

B「うん」

A「確かに本山を神戸に抜かれたのは残念だが、もともと彼は柳貴博の控えだったわけで」

B「そういえばそうだな」

A「本山が抜けたからといって、大きな穴が空いて大ピンチです!とまではならない。この辺の本山の穴埋めについてはあとで話すことにしよう」


ハイレベルなシャドー枠争い


B「藤井葉大は讃岐へ行き、吉尾虹樹の鹿児島へ行くことに」

A「昨年のルーキー2人をレンタルで出した格好だね」

B「藤井の讃岐行きはまあ、わかるじゃん?武者修行だなっていう」

A「そうだね。とにかく実戦経験だな彼は」

B「でも、吉尾の鹿児島はちょっと意外というか」

A「そうなんだよ。昨季でも吉尾虹樹は出番を増やしつつあった。もう少しで主力グループに割って入りそうな気配もあったと思うんだよな」

B「でも、主力というところまではなかなか」

A「ほんとに惜しいところでケガをしてしまって戦力になりきる前に離脱してしまった印象が強いね」

B「結構良さげだったもんな」

A「岡山のシャドー枠はレベルがすごく高いので戦力として見込まれるハードルが高いと思う。吉尾もボランチ・シャドーあたりがメインポジションだろうから、ライバルがかなり強かったとも言える」

B「選手層厚いもんなシャドー・ボランチらへん」

A「田中雄大の甲府へのレンタルもまさにそれで。田中雄大でも一番手にはなれないわけだからさ」

B「そうなんだよなあ。もっと見たかったけど」

A「まあ、タイプ的なこともあると思うけど、岩渕・木村の牙城は相当高かったと言わざるをえないな。早川の出場機会がもう少し伸びなかったのもそのあたりが理由かもね」

B「しかし、本山遥は神戸に行き、田中雄大は甲府へレンタル。2022年のルーキーがそろってチームを離れることになるとはなあ」

A「2022年から応援しはじめた人はさぞかしさみしいだろうな。しかも、佐野航大ももういないし」

B「さみしすぎるのよ!(笑)」

A「応援しはじめた年のルーキーって思い入れ深いしねえ(笑)」

B「そうそう。そんな田中・本山と仲の良かった、仙波大志も広島に戻ることに」

A「なかなかウチでも出番を増やせなかったが、果たして広島に戻ってどうなるんだろうな。あまりシャドーには向かないタイプだとは思うけど。広島が仙波をどう扱うかは楽しみだね」

B「ここまでの話でいくと、去年の主力をキープする。主力になりきれなかった選手は満了や移籍となるケースが多くなってる。こんな感じかな?」

A「そうだね。去年作り上げたサッカーの主軸を担う選手をキープし、そこにイマイチ絡めなかった選手はチームを去った。こういう構図になっているね」

B「うんうん。しかも、移籍による流出は本山遥の1件だけ。改めて考えるとすごいな」

A「すごく良い!ってなるでしょ?」

B「ほんとだなあ」

新加入の選手の補強について


A「では、ここで契約更新済の選手をポジションに並べて見てみようか」

B「うん」



A「こうしてみると昨年の秋~POに至るまでの主力が残っていることが改めてよくわかるね」

B「結構ポジションごとに手厚感、手薄感があるもんだな」

A「激しいポジション争いを強度高く練習でやれていたからこそ、J1昇格につながったわけだから、高いレベルで競争できる相手が各ポジションに欲しいね」


B「新加入選手を加えてみるとこうなるのか」

A「左サイドの加藤も完全移籍での加入。まさかの更新後に移籍金を支払っての獲得。しかも横浜FMからとはなあ。J1だな!って感じ」

B「そうすると、移籍で加入した選手が江坂、立田、ブラウンノア、佐藤、佐々木、工藤、加藤の7人」

A「服部GMが「7、8人移籍で来ていただく」という談話を残してるから、あと一人くらい加入があるかもね」

B「いいね、いいね」

A「じゃあ、ポジションごとにチェックしていこう」

GK(ブローダーセンvs佐々木の一騎打ち?)



B「まず、GKだけどここはやはりブローダーセンがメインになるんかな」

A「金山、川上が昨年出場機会を得られなかったことを考えると、GKはブローダーセンとレンタルでやってきた佐々木の一騎打ちになるかもしれないな」

B「佐々木くんについての印象は?」

A「見たことないからわからない。だけど、ざっと見た感じ裏のスペースに出たボールの処理が早いのが好印象だったな」

B「ほお」

A「岡山がハイライン・ハイプレスでいくなら裏のボールの処理はキモになるからその点はダーセンより佐々木の方が分があるかもしれない」

B「おお、楽しみだね!」

右CB(立田獲得デカすぎる!)


A「ここは阿部海大と、柏から移籍してきた立田」

B「海大はいいとして、立田はなんかポカがあるとか?」

A「なんか、そういうイメージが強いみたいだね(笑)ただ、柏サポの発言をもうちょい掘っていくと”昨年の途中からはすごく安定していた”という評価がいくつも見つかったから余計な心配はいらないと思う」

B「そうか、よかった・・・(笑)」

A「身体能力が高くてスピードも速いらしい。スピードのあるCBは必須だと思っていたので立田が来てくれるのはデカいな」

B「一応右CBになってるけど、真ん中もできるんだろうか?」

A「もともと右SBもやっていた時があるらしいから右CB。それとたぶん4バックのCBもやってたんじゃないかなと思うので、3バックの真ん中もいけるんじゃないかな」

B「ふむ」

A「江坂と立田は今季の補強の目玉だと思うんだけど、彼らのようにJ1での実績が豊富にある選手の獲得はマストだと思ってたんだよ」

B「へえ」

A「竹内とか神谷とかすでにJ1でやってきてる選手はいいとして、今回初めてJ1でプレーする選手も少なくないからね」

B「キムタカとか、阿部海大とか、鈴木喜丈もそうだよね」

A「それに加えてルーキーはJ1でやれるのか?そもそもプロでどれくらいやれるのか?と2重に試される」

B「なるほど」

A「やれる選手たちだとは信じているし、信じてチームを作るしかないけれど、実際はやってみないとわからない。未知数なところがあるからね」

B「ふむふむ」

A「そういう意味で、ゴール前で確かな仕事ができる人材は絶対に欲しいと思っていたんだよ」

B「それで立田と江坂が目玉、ってわけか」

A「うん。そこで出せるクオリティの違いはJ2とJ1だと段違いだと思うし」

中CB(田上?立田?)


B「真ん中は田上が務めるんだろうか」

A「基本的にはそうなのかな?と思うけど、立田が真ん中やる可能性もあるだろうな」

B「柳(育)はやはりサブかなあ」

A「秋~POまでの使われ方を見る限りスタメンにはちょっと遠いかもしれないね」

B「ふむ」

A「田上にウィークがあるとすると、相手に長身だったりフィジカルモンスターみたいな選手がいた場合なんだな」

B「ほお」

A「そこでのデュエルに押されると岡山の守備の良さが出ないから、相手の怪獣を退治できるようなCBが必要になる」

B「あー!するとそこに立田?」

A「怪獣ハンターとしてのポテンシャルは高そうだからね」

B「デカくて強い男たちがやりあうのは迫力がありそう(笑)」

A「立田獲得はそういうウィークに対しての目くばせも感じるね」

左CB(ついに来たバックアップ)


B「さて、左CBはもう不動の鈴木喜丈でしょ」

A「うん。間違いない。このチームの核だね」

B「今回は北九州でJ3ベストイレブンになった、工藤をレンタルで獲得と」

A「いやーーー、これは待ち望んでいた補強なんだよ!」

B「やけにテンション高いな(笑)」

A「昨年勝てなかった時期って、鈴木喜丈の離脱があまりにも大きすぎたんだよね。覚えてるでしょ?」

B「うん。あれは長かった。ずるずる順位も落ちるし・・・」

A「鈴木喜丈ほどチームに与える影響力が高い選手がいるのに、去年はそのバックアップがいなかったんだよ」

B「ああ、左CBいなかったね確かに」

A「しゃーなし本山遥を左CBに回したりしてたくらいだからね。本職がいなさすぎた」

B「すると、工藤くんは?」

A「評判を聞くに左CBを鈴木喜丈と争うのにもってこいの人材みたいだ」

B「おお、それはいいね!」

A「レフティーでパス出せる、運べる、そこまで長身じゃないけど空中戦も競れる」

B「おお、いいじゃんいいじゃん!」

A「絶対に補強しておきたいポイントだったので少し安心したよ」

右WB(柳貴博がファーストチョイス?)


B「次は右WB。ここは本山が抜けた穴もあるよね」

A「そうだね。さっきも言ったけどもともとメインは柳貴博が務めていて、離脱中に本山遥がメキメキ実力をつけていったという構図だった」

B「うんうん」

A「ただ、それでも本山遥と柳貴博のポジション争いに決着がついたとまでは言えないと思うんだな。本山がすごかったのは事実だけど、柳は復帰して短い時間しかプレーできていなかったし比較のしようがないかなと」

B「なるほど。でも、本山遥はいろんなポジションできるじゃん?そういうユーティリティ性みたいなところは穴になっちゃうんじゃない?」

A「たしかに。柳貴博は右WB・右CBはできるタイプだけど、ボランチもって感じじゃないからね。しかし、ここは新人の鷲見くんがおもしろい」

B「ほお?」

A「明治大に入った時からポテンシャルは高く評価されていたらしいんだけど、彼は右WB、右CB、そしてボランチもいけるらしいんだよ」

B「あー、ちょうど本山と同じような・・・」

A「そうそう!(笑)だから、鷲見獲得のリリースが出たときギクっ!としたわけさ。「これ本山移籍する前提で進んだ話じゃね?」みたいな(笑)」

B「そういうことか(笑)」

A「本山の穴ということで言えば、嵯峨が残ったので左右WBを担当できる選手が残せたのも地味に大きいと思う」

B「ふむ」

A「しかしだな、個人的には2025年は柳貴博の年にしてほしいと思ってる。あんまり納得いってないんだな彼に関しては」

B「へえ、そうなんだ?」

A「たぶん、もっとできるはずの選手だと思うんだよ。まだ、そういうところをみせてもらってない感じがするので、今季右サイドを制圧しまくって「さすが!」って言わせてほしいなと思ってるよ」

左WB(タイプ違いがそろう)

B「一方の左WBだけど、びっくりしたね!横浜FMから加藤聖が完全移籍と」

A「この移籍もデカかったね!正直、末吉はいいとしてバックアップがルーキーの家坂だけだと心もとないというか」

B「うん、ちょっと手薄感あった」

A「そこへきて本職左サイドのレフティーを獲得と。J1でもしっかりゲームに出ているし、文句ないんじゃないでしょうか。これで逆足配置の末吉がドリブル、順足配置の加藤がクロスと、左サイドで違った強みを持てるようになった」

B「戦い方の幅が広がるね」

A「昨季も高橋、高木のレフティーがそろっていたけど、いまいちメイン武器になるところまではいかなかったからね。加藤には期待したいところ」

ボランチ(田部井+藤田がベース?)

B「ボランチはやっぱり田部井、藤田のコンビがベースになるのかな?」

A「シーズン終盤はこの2人になってからの充実っぷりを考えるとファーストチョイスになってきそうな感じがあるよね。割とタイプ的にボールを配球できる人と控えて回収したりバランスとったりする人という組み合わせになることが多いね木山ファジは」

B「すると、配球する人でいくと竹内。控える人というと輪笠みたいな感じ?」

A「だいたいそんなイメージでいいと思う」

B「すると、藤井くんはどうなんだろうな?」

A「まだ見たことないから分からないけど、タイプ的にはどっちもできそうな感じなのかもしれないな。彼の場合大学時代の評判がめちゃくちゃ高くて、なんで岡山に??って騒然としてくらいだから楽しみだね」

シャドー(まさかの江坂!)


B「次はシャドーだけど」

A「左右どっちか?というのは置いておいて、まあやっぱ江坂任でしょう」

B「びっくりしたねえ」

A「さっきも言ったけど、J1で実績がある選手に攻撃・守備の要所を任せたいと思っていたんだけど、まさかの江坂ですよ」

B「実績は十分!」

A「このチームはもともと守備力が最も売りだったから、J1でやるとなるともうちょいスコアリング能力がないとなと思ってたんだよね」

B「点とれないとジリ貧になっちゃうもんね」

A「そうそう。J1だと下位のチームにもいきなりズドン!みたいにゴールを取っちゃう選手もいて、殴り返す力がJ2とは違うんだよね」

B「ほお」

A「そういう意味でも江坂レベルの選手を保有できるのはほんとに頼もしい」

B「去年シャビエル来るぞ!ってなって盛り上がったけど、江坂はそれ以上だもんね」

A「うんうん」

B「話題というと佐藤龍之介」

A「そうなんだよ!自分もよく知らなくて申し訳なかった・・・」

B「なんかFC東京のサポーターの人が、「なんで岡山の人盛り上がってないの?佐藤龍之介だよ??」ってめっちゃ言ってたな(笑)」

A「16歳でプロ契約とかとんでもないことをやってるので十分すぎるくらいの逸材なのはわかっていたんだけど、まだプレー見てないのでなんともという(笑)」

B「まだ18歳。高卒1年目くらいってことか」

A「さて、高卒、テクニシャン、木山隆之監督というと・・・」

B「どうしても思い起こされる佐野航大ルート・・・」

A「ポジション的にはトップ下の選手みたいだから、やっぱりシャドーでの起用がメインになるんだろうな」

B「ボランチとかはないのかな?」

A「わからない。だけど、FC東京のサポーターさんが言うにはそういう仕事はさせない方がいいみたいな感じらしい。木山さんのことだからなんかおもしろい起用を見せてくれるかもしれない」

B「若手を伸ばすことには定評あるからなあ木山さん」

A「さて、次はブラウンノア賢信。彼は徳島との試合で一度見たな」

B「デカいよね!そして、結構スピードがある」

A「189㎝あるもんね。しかもレフティー。岡山のシャドーでレフティーは早川隼平だけだったから、ブラウンノアが加入したことでレフティー枠も確保できた」

B「FWでの起用はないのかな?」

A「これまでもワントップ起用は少なかったみたいだね。シャドーとかトップ下とかが多いっぽい。あと、もしかしたらWBとかでの起用もあるかもしれない」

B「へえ」

A「岩渕・木村は鉄板のコンビだったわけだけど、交代で出てくる神谷も含めて、正直誰がポジションをとってくるかわからないな」

B「でも、やっぱ江坂はリードでしょう?」

A「まあ、実績からして外せないだろうな江坂は。江坂と誰が組むのか?と考えるとワクワクしてしまうな(笑)」

B「個人的にはキムタカにがんばってほしいんだよな」

A「同感だ。厳しいことを言うと、おそらくこのメンバーでキムタカが最も得点能力が低いと思う。これまではそれ以外の部分での貢献度がデカすぎて代わりがいないレベルだったよね」

B「そうそう!」

A「けど、たぶんJ1だとさらにスコアリングのところは求められるはずだから、キムタカはここでもうひと化けしてほしいな。あんなプレースタイルしててそこそこ点とりだしたら、たまらない選手になるぞきっと」

B「楽しみだ!(笑)」

FW(これはワントップなのか・・・?)

A「最後はFWだね」

B「ここは、一美、グレイソン、太田龍之介、齋藤恵太、ルカオと5人もいるね」

A「1枠に5人はちょっと多い気もするな」

B「普通に考えるとやっぱり一美がファーストチョイス?」

A「グレイソンはまだ完全復帰とはいかないだろうからね。戻ってきたら一美とようやく競争が始まることになると思う。グレイソンは多分J1でも全然できると思うから楽しみだな。というか動いてるとこを久しぶりにみたい」

B「ほんまそれ(笑)」

A「当面は、一美・太田・齋藤・ルカオの競争になるだろうけど、ワントップならルカオを積極的に使うメリットは少ないと思うので、ルカオはやっぱり切り札として使うだろうな」

B「まあ、あのPO仙台戦をみたら、ねえ?」

A「ねえ?解説の南さんが「もう戦術とかそういうことじゃないですよねこうなると」みたいなことを言っていて笑ってしまった(笑)」

B「齋藤恵太、太田龍之介あたりは去年は悔しかっただろうね」

A「そうだなあ、齋藤恵太はそもそもワントップ向きじゃないだろうし、彼のスピードが活きる展開になかなかならなかったってこともあるかなあ」

B「太田は?」

A「今年は勝負でしょ。明治からやってきて去年は全く納得いってないんじゃないかなと思うよ。自分が育ってきたクラブがJ1に行くってときにあまり貢献できなかったという事実はかなり思うところあるだろうし」

B「うれしいかもだけど、はがゆいというか」

A「うん。大事な岡山育ちだから期待している。グレイソンを越えよう」

B「しかし、ほんとにFWの人数多いなあ」

A「そこなんだけど、もしかしたらフォーメーションを変える可能性もあるかもね?」

B「ええっ!?最後の最後にどえらいネタを放り込んできたな!?(笑)」

A「いや、そんなだいそれたことじゃないけど(笑)」

B「ここまでずっと3421ベースで話してきたけど、そうじゃない可能性もあるってこと?」

A「うん、442とか4231とかはあり得るのかもなと思ってる」

B「へえ」

A「理由としては、まずFWの枚数がワントップにしては多すぎること」

B「そうだよねえ」

A「そして、CBの枚数が逆にちょい少ないかなというところ」

B「ふむ」

A「4バックにすると、CBは2枚でいいから数的には十分なんだよね。さらに442とか4231とかいわゆる442系の並びだと、FWを2枚置ける」

B「うんうん」

A「2枠に5人ならまあ、普通って感じだしね」

B「でも、フォーメーションを変えてこれまでの良さを出せるのかな?」

A「変えるとしたら焦点はそこだね。ただ、これまでの3421で前プレに出るやり方がそのままJ1で通用するのか?という点はやってみないとわからない部分はある」

B「山形や仙台は苦しめたけど、J1だと清水みたいなやつらが次から次へとやってくるわけだしな」

A「そうそう。特に前線の個の力はJ2とは全然違うので、その辺を考えると4バックにして前から追う形を考えてもいいのかなとは思うんだよな」

B「ふむ」

A「まあ、それも有馬さんの時代にいっぺんやってることだし、相手のコートでサッカーをするイズムはすでに浸透している」

B「なるほど」

A「どうなるかわからないけど、楽しみだね」

B「もしかしたら補強がまだあるかもしれないし」

A「うん。プレシーズンの練習試合とかでどんなことをやってるのか?もチェックしたい」

J1を戦う心構えについて

B「あのさあ」

A「うん」

B「J1で戦うの初めてじゃない?」

A「うん」

B「どういう心構えでいたらいいと思う?。そう簡単に残留なんてできないってことはわかってるんだよ俺も」

A「うんうん」

B「だけど、なんかこう「最初から無理だからしょうがないよ」みたいなスタンスも違うような気がしてて」

A「それは違うよね」

B「なんかどう心構えしておくといいんだろうって」

A「基本的にはいいサッカーを見せてくれ!岡山らしく戦ってくれ!って気持ちでいいと思うんだよね」

B「ふむ」

A「相手があることだし、結果はなかなか出ないだろうけど、来る試合来る試合に岡山らしくやってきたことを出しにいく。それでいいんじゃないかなと。それをやったうえで結果が出るなら良し、でないなら仕方ないじゃん相手強いんだし。みたいな感じでいいと思ってるよ自分は」

B「そうだなあ」

A「いずれにせよ、岡山がそのような結果を迎えても間違いなくひとつも損にならないシーズンになると思うよ」

B「ほお!」

A「失うものなんてなんもないんだし、やれることやるだけじゃないか。ただ、現状認識は大事だと思う」

B「というと?」

A「J1の平均売り上げが50億らしいじゃない。岡山は伸ばしに伸ばしてなんとか20億ちょいくらいって話だし、そもそもランクがバカ高いところに食い込んできたんだ、って認識でいいと思うんだな」

B「まあ、それもそうか!」

A「J2でぶっちぎりで優勝したわけでもないし、5位は5位だよ。だから、失うものなんかなんもない。手に入れたチャンスを最大限生かすだけだと思う。それで来季もJ1にいられたら最高だね」

B「うんうん」

A「楽しもうじゃないかJ1を。長年待った世界だし」

B「そうだな!楽しみになってきた。また今年もあれやろうよ」

A「あれ?」

B「マッチリプレイ」

A「ああ、見直し解説ね!今年はJ1だしやりがいがあるね」

B「じゃあ、またよろしく」

A「またね」


《おしらせ》

2025年1月10日に、サッカー観戦の初心者さん向けに自分の観戦のコツをまとめたマガジンを公開予定です。(全部で13万字?新書1冊分くらいになりそう)これまで14年間、マッチレビューを含むサッカーに関する記事を700本以上書き続けてきた経験を一つの形にしてみました。noteで公開しますのでよかったらチェックしてみてください!

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