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ゲーム活動を長く続けるなら収入源は配信と分けた方が良いかもしれない【プロゲーマー】

プロゲーマーのあばだんごさんが、専属プロゲーマーから一般企業へ就職した経緯や背景について記事が投稿されたので読みました。

記事内では、賞金制大会を開くことが難しいゲームタイトルでは活動の収入を、動画サイトからの投げ銭など不安定な物に頼らざるを得ない事や、そのストリーマーの活動のみで生活していける人は限られている事について触れられていました。

記事内で紹介されていた動画では、東大卒業後にそのまま現在までプロゲーマーとして現在まで活動を続けているときどさんの例を挙げつつも、自分はあばだんごさんは「社会人経験が無い」というのが嫌なので就職したいという心境や、「28で塾講師になって適当に決めた仕事を、35ぐらいでまだ続けてしまった結果、転職先が無くなったりするのは終わっている」という考えで、将来に向けて可能性、選択肢を残しておきたい事を話していました。

どう稼ぐか考えてみる

自分の知っているプロゲーマーの活動は、海外渡航を含めた大会への出場や、一定期間拘束されるリーグへの出場など、身体的&時間的な拘束と準備期間が必要なアスリートに近い職業のものです。そして、その費用や給与を事務所が負担したとしても、直接的なリターンが必ずしも見込めないのが現状だと思います。

大会やイベント以外でプロゲーマー個人が携わっている仕事としては、本の出版やコラボPCを販売するなど色々見られます。

また、珍しい例ですがFPSのゲームタイトルでは運営会社が実績のあるチームを選んでパートナーシップを結び、ゲーム内でチームスキンを販売して、その売上をチームへ分配するという試みもあります。valorantなどが当てはまります。

こういった収益化の方法を除いてゲーム配信での収入を望む場合、記事内で書かれている通り、動画サイトを経由した投げ銭と広告は安定した収入にはならず、収益の半分程度が手数料として配信サービスへ入るようになっているのが相場です。

それを踏まえると、配信だけで生活していけるのは数%という話は正しいと思いますが、それ以外の収益化方法を調べてみると、実際は動画サイトからの利益はストリーマー業の中では、それほど主力として見られていないのではないかと気づきました。

グッズ販売が最強説

ストリーマーの事務所では自社のECサイトを通したグッズ販売を重視している所が多いと個人的には考えています。

大手Vtuber事務所のANYCOLORの売上構成比を見てみると、ECサイト経由のグッズ販売が一番利益率が高いことが伺えます。Vtuberのグッズやボイスを自社サイトから販売する事業が、イベントの利益などを抑えて一番儲かっているという事です。

Vtuberではない元プロの男性ストリーマーを多く抱えつつ、現役プロゲーマーが所属している事務所もあり、例としてCrazy Raccoonなどが挙げられます。ここは格闘ゲームなどの現役プロ選手が活動し、各プロとストリーマーに与えられたオリジナルイラストがグッズとして、自社サイトやイベントで販売されています。

他のFPS競技でもプロゲーマーが所属し、プロ活動を終えてストリーマーへ移行する人もいます。

このようなグッズの利益や印税、Vtuberなら楽曲再生に応じた収益など、「収入のために配信を続けなければならない」という拘束が無い収益化方法はプロゲーマーと相性が良いように思えます。

プロゲーマーとして配信しつつ、イベントに出て海外大会で賞金を稼ぎつつオフシーズンはイベント参加…となると、やる事が多いですが、配信の収益に頼らずに、本人はプロゲーマーやストリーマーとして活動を続けられる体制があれば強い活動基盤になるように思えます。

グッズが安定して売れるのかという点は微妙ですが、ファンミーティングやイベントを大会の合間やオフシーズンに行うことで、グッズ販売のチャンスをある程度狙えるのではないでしょうか。


業界人でもないのであんまり詳しい事は言えませんが、PCに張り付いたまま配信を続けるのも体力を使うし人を選ぶ活動ではあるので、収入のためだけにやるというのは難しいと調べるほどに感じます。

ただし、色々なグッズやデータ販売の様子を見るに、ストリーマー専業の人もまた配信だけではやっていけないと考えて、収益化の手段を増やしていっている現状もあると今回色々調べて思いました。

とはいえ、あばだんごさんのように働いた実績を作っておくというのも正しいと思いますし、専業でなければプロ活動出来ないと考えていないのであれば、プロ活動を仕事と分けて得意な事で収入を得る手段を確保しておくのは後々いい結果に繋がりそうです。
ゲーマーとしての活動と配信、そして収入を得る手段は別々に分けた方が、無理の少ない状態で長く活動し続けられるかもしれません。

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