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[記事] 日産サクラと約30万円差。韓国ヒョンデから今春日本導入されるINSTERは、バッテリー容量と航続距離で魅力を発揮している。

 韓国ブランドのヒョンデは、スモールEV「INSTER (インスター)」を今年春に日本導入する。INSTERの価格は284万円から始まり、日産の軽乗用EV「サクラ」のスタート価格である253万円と31万円差となる。

 両モデルともに4人乗りEVであるものの、INSTERは普通車、サクラは軽自動車と根本の違いもある。果たしてこの31万円差はどちらに得が見られるのか。


① グレード/価格

画像/ヒョンデ

 丸型LEDランプなど特徴的なデザインを纏ったINSTERは、全3グレードを用意。エントリグレードのCasual / 284万円、中間のVoyage / 335万円、最上級のLounge / 357万円となっている。

 一方のサクラは、S / 253万円、X / 259万円、G / 308万円の3グレードを設定し、エントリー価格は31万円差となっている。なお、Sはビジネス向けであり、一般向けはX、Gとなっている。


② バッテリー容量/航続距離

画像/ヒョンデ

 INSTERのバッテリー容量&航続距離は、42kWh / 327kmと49kWh / 370kmの2タイプを設定。対するサクラは20kWh / 180kmのみとなっている。

 なお、INSTERの航続距離については欧州仕様値(WLTP)となっている。これについては、初公開された東京オートサロンで「型式認定が未済のため未発表となっており、欧州仕様と大差ない」とヒョンデ担当者が話した。


③ サイズ

画像/日産自動車

 全長3,830mm × 全幅1,610mm × 全高1,615mmのINSTERは、ヤリスやフィット、ノート等の国産コンパクトよりも小型に位置している。

 サクラは、全長3,395mm × 全幅1,475mm × 全高1,655mmの軽自動車規格であるものの、両モデルともに4人乗りである。INSTERが普通車でありながら4人乗りを選択した理由は、国内平均乗車人数と全席での快適性を考慮したものだとしている。


④ 国内外のコンパクトBEV

画像/ルノー

 日本国内での取り回しのしやすさを考えると、同じ4人乗りという意味では日産サクラに軍配が上がる。しかし、バッテリー容量と航続距離を見ると、INSTERの方が圧倒的にコストパフォーマンスが高い結果となった。

 近年ではコンパクトBEVが盛んに登場している。例にBYDドルフィン/ドルフィンミニや、MINI BEV、フィアット500e、ルノー5等が挙げられる。これらの多くが日本にも導入されており、更なる選択肢の拡大も期待できそうだ。

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