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【胴体〜坐骨の連動Vol.10】故障するランナーは着地した足に坐骨が乗るタイミングに滞りがある

今月は「胴体〜坐骨の連動で脚のバネをフル活用する」というテーマでマガジンをお届けしていますが、今日で最終回となります。

①胸郭の硬さを地道に改善するドリル
②キャット&カウドリルで胴体から坐骨の動きを繋げる
③胴体〜坐骨〜脚を繋げるドリル
④立位で胴体〜坐骨〜脚の動きを繋げる
⑤坐骨を後ろに転がしながら膝を上げる
⑥坐骨を前に転がしながら脚を後方にスイングする
⑦「脚」は、坐骨の転がりを地面に伝えるための「道具(ツール)」
⑧坐骨を前に転がすタイミングを整えると着地足に胴体がスッと乗ってくる
⑨客観的な数値にも表れた!坐骨を転がすことによるブレーキ改善

という内容を配信してきました。

最終回となる今日は、ブレーキ要素を極力小さくするための「ミニハードルワーク」と「ビルドアップ走」についてお話ししていきます。

▼故障するランナーは着地した足に
坐骨が乗るタイミングに滞りがある
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ランナーが故障してしまう原因のほとんどは、前進運動に対するブレーキによる「筋肉の無駄遣い」です。

筋肉を無駄遣いすることによって、筋肉そのものを痛めてしまうこともあれば、ある筋肉を過度に使う動作習慣によって関節や靭帯にストレスをかけてしまうこともあります。

何にしろ、筋肉の無駄遣いが元凶であることがほとんど。

では、その「筋肉の無駄遣い」はなぜ起きるかというと・・・

「着地した足に坐骨が乗るタイミングに滞りがある」からです。

体を横から見たランニングフォームを想像してみましょう。

着地した足に坐骨がスッと速やかに乗ってくれば滞りは小さくすることができますが、それが遅延すると、滞りが生まれます。


▼走ってて「なんか今日はしっくりこないな」
そんときはだいたい滞ってる
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みなさんも走ってると「お、今日は調子がいいぞ」とか「今日はなんか走ってても気持ちよくないな」みたいな日がありますよね?

「しっくりくる」「しっくりこない」

この感じの違いはほとんどの場合、着地足への坐骨の乗り込みのタイミングにあります。

ではなぜ、日によって坐骨の乗り込みのタイミングに違いが生まれるんでしょうか?

ここに関しては色んな原因があります。

座りすぎで坐骨周囲の筋肉が硬くなっていたり、ストレスで胸郭が硬くなってたり、飲みすぎてお腹が硬くなってたり、etc...

ただ、できればいつも、気持ちよく、スカッと走りたいじゃないですか?であれば、着地足に坐骨を乗せるタイミングをいかに最適化するか、その方法が掴めてたら再現性を高められると思うんですね。

では、どうすればその再現性を高めることができるんでしょうか?

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高岡 尚司(たかおか しょうじ) ゼロベースランニングクラブ・オーガナイザー 熊本国府高校陸上競技部長距離ブロックコーチ 鍼灸マッサージ師 ランニング足袋・開発アドバイザー ALTRA JAPAN アンバサダー 合同会社エフエイト・代表社員