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Vol.18 オススメのトレーニング管理ソフト「Intervals」

トレーニングのデータを管理するソフトやアプリはたくさんあります。

たとえばガーミンのウォッチ使ってる方は「ガーミンコネクト」、カロスであれば「トレーニングハブ」、ポラールであれば「ポラールフロー」など、ですね。

あるいは、SNSとしての機能を持つSTRAVAを使って管理しているという方もいらっしゃるでしょう。

このように、トレーニング管理ツールはいろいろありますが、あなたはそのツールのどんなデータを見て、自分の成長を把握していますか?

僕は「Intervals(インターバルズ)」というツールを使ってるんですけど、これがまぁ、本当に見やすくて、かつ、ロールプレイングゲームでレベル上げしてるようでめっちゃ面白いんです。

そこで今日は、このIntervalsについてお話ししていきます。もしかしたらすでにもうずっと使ってるよーという方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな方はぜひコメント頂けたらうれしいです。

まず、こちらの画像をご覧ください。

10/3のデータ

これは9/3〜3/1までのデータです。赤マルで囲った部分は10/3のデータ。「フィットネス」「ファティーグ」「フォーム」という項目が並んでますね。

「フィットネス(画像上段の青ライン)」とは「体力」みたいなもの、「ファティーグ(紫のライン)」とは「疲労」、「フォーム」とは「フィットネス」ー「ファティーグ」になります。

「フィットネス」が高い方が体力が上がっているということになるんですが、そのためには「ファティーグ」が「フィットネス」よりも上にある状態が必要です。

10/3あたりは、結構トレーニングができてる頃だったので、「フィットネス(青ライン)」よりも「ファティーグ」が上にあることが多い。すると「フォーム」はマイナスのスコアになります。

画像の下段のグラフは「フォーム」の推移を示してますが、緑ライン(「最適」と示されている範囲)になってるときはトレーニング負荷が適切な状態です。「強化期間」は、この状態を維持することで、「フィットネス」のスコアが上がります。
※ここでいう「フォーム」は「ランニングフォーム」のことではありません

これがめっちゃモチベーション上げてくれるところで、たとえばLTインターバルをやるとこの「フィットネス」の数値が上がるので、自分の「戦闘能力」が上がった感じがするんです。ドラクエでいうところのレベルアップ、ですね。

では、この画像をご覧ください。勝田マラソン前日の、1/27のスコアです。ヤバないですか?

1/27(勝田マラソン前日)のデータ

何がヤバいって、9月以降でもっともフィットネスが低下しているタイミングで、1/28の勝田マラソンを迎えてます…

それもそのはずで、10月後半以降は「ファティーグ」が「フィットネス」よりも低い状態が続いてますから、フィットネスが右肩下がりになっているのがハッキリわかります。

ちなみに、下段のグラフで「元気(青ライン)」の範囲にあるということは、身体がフレッシュな状態であるということです。

テーパリングしながらトレーニング量を落としつつ、レース当日にはできるだけフィットネスを高い状態に維持しながら「元気」なフォーム状態にしておく必要があるわけです。これに関しては、勝田マラソン前は上手くいってます。

ただ、フィットネスがこれだけ落ちてますからね、どれだけテーパリングでフレッシュな状態にしても、フィットネスが目標タイムに見合ってなかったということです。

そして最後に、こちら。

2/27のデータ

そしてこれが、2/27に25km走をやったあとのスコアです。9月以降で最も高いフィットネスになってます。

勝田マラソン後、3/10の静岡マラソンに向けてトレーニング量を増やしました。それによって「ファティーグ」は「フィットネス」よりも常に上にある状態を維持し続けました。

これによって「フィットネス」は右肩上がりになり、2/27の25km走はPB更新するようなペースで走り切るほどになってきました。

この期間の「フォーム(下段のグラフ)」に目を向けると、ほとんど「最適(緑ライン)」の範囲にありますね。つまり最適なトレーニングを積めていることがわかります。

たとえばトレーニングをやりすぎていた場合は、この「フォーム」は「高リスク(赤ライン)」の範囲になります。一時的なら問題ありませんが、これが続くようだとオーバーワークと判断できます。

この「Intervals」は「フィットネスーファティーグ理論」をベースにアルゴリズムを作ってあります。この理論をざっくり説明すると…

「フィットネス」ー「ファティーグ」=「パフォーマンス」

というものです。フィットネスを高めるためには適切にファティーグを高める必要がある。そしてレースで高いパフォーマンスを発揮するためには、高めたフィットネスを落とさないようにファティーグを低く抑えていく。

それが、めっちゃわかりやすく表現されている管理ツールなんですね。

このIntervalsはアプリではなく、ブラウザベースのトレーニング管理サービスです。パソコンからでもスマホからでも、ブラウザからこのサービスにアクセスします(僕はいつもChromeを使ってます)。

アカウントを作成すると、STRAVAやガーミンコネクト、トレーニングハブやポラールフローのデータとの接続を求められます。つまり、これらの管理ツール上のデータと同期するわけですね。

ちなみに、同期させてもすぐにはIntervalsには反映されません。少し時間がかかります。僕は半日くらいかかりました。

アカウント作ってみようかなーって方は、以下の手順でやってみましょう👍

  • Intervals.icu ←クリック

  • STRAVAから登録(ガーミンでもカロスでもOK)

  • 表示されている項目に数値を入力

    • FTP:自分のFTPがわかる場合はそれを入力。

    • 最大心拍数:208-(0.7×年齢)

ちなみに、アカウント作成時は英語表記ですけど、サイト自体は日本語表記にできます。

これで無料なんだから、ありがたいことです。

というわけで、それではまた🙌

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高岡尚司(プロランニングコーチ)
高岡 尚司(たかおか しょうじ) ゼロベースランニングクラブ・オーガナイザー 熊本国府高校陸上競技部長距離ブロックコーチ 鍼灸マッサージ師 ランニング足袋・開発アドバイザー ALTRA JAPAN アンバサダー 合同会社エフエイト・代表社員