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情報ノウハウ経営をふと考える。

<おじさんDX Vol 354>

以前記事にした高級食パン店の前を通り過ぎると閉店していました😨


世の中に流行り廃れがありますが、サイクルが早い業界は、より早さを感じますね...。

この高級食パン店は、話によるとオーナー独自というより、プロデュースされた店舗だったのです。


事業立ち上げ当初に収支がプラスになるのは、俗に言う「ご祝儀」であり、それが続くことは珍しいと思います。新規出店は、開業後どこまで資金が持つか、借りれるかが勝負どころでもあります。




大手フランチャイズ店舗での勤務経験もある私ですが、数多くの店舗を抱えて企業全体で年間数千億円の売上げがあっても、黒字化は大変なのですよ。

一店舗毎に黒字化というのは、結構なハードルだったりします😅


情報、ノウハウ、経営システム等が、比較的容易に入手出来るとしても、ロイヤリティに代表されるように、加盟店手数料や売上の数割を納めるシステムだったりすると(売上ボリュームにもよりますが)脱サラ後夫婦2人で経営するような小規模な事業でも、手元に残るお金は、アルバイトをした方が収入が高かったりするなんてことも...。


「独立!」「起業!」と結構な数で募集をしているようですが、そんなに儲かるなら「自分で立ち上げたほうが余程儲かるのでは?」と下世話な私は思うのです。


もちろんオーナーともなれば経営責任は自身にあります。



多額の負債を抱えてケロッとしているような図太い神経ならなまだしも、大抵の人は挫けてしまうと思うのです。


特に会社という枠に守られている私のような人間が、いざ1人になったら、出来るコトなんてたがが知れています😅


プロデュースによってノウハウは得られるとしても、そのメリットがどこまで必要なのかは、しっかり把握しないと、それこそ餌食になります。


誤解なきようにお願いしますが、全部がそうした訳ではありません。

しっかり業績を伸ばしている店舗もありますが、契約の際は「くれぐれも希望的数値で判断しないように」したほうが良いです。


思い通りに商売なんて出来たことがありません。

このコロナ禍で外的要因の強烈さを、味わった人も多いのではないでしょうか。


最悪の数値を想定したつもりでも、その最悪をはるかに越えていた...ということもあるのです。

それでもやっていける/いくくらいでないと厳しいです。



本物のプロデューサーなら、リスクマネジメントがしっかりしています。

オーナーとなる人が、出店に希望に膨らむところをあえて現実を見せて抑えてくれたり、ローコストな提案をしてくれます。これはプロデューサー側としては、小さな取引額になるのでメリットが減るのです。


それは、商売で成功するのは生半可ではない事を知っているからです。


私も素人アドアイスすることはありますが、最終責任まで取れません。


「夢を膨らませても、借金は膨らませない」
「自分で商売するより、ヒトを導くのはある意味過酷」
「プロデュースした店が閉店なら、仕事の信頼に大きく関わる」
「オーナーの人生を背負うから、絶対に失敗させられない」

これが、とあるプロデューサーの言葉です。


そんなおじさんの話でした。


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