【第一章】 塚田悠太郎 -物語のはじまり-
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現在、メジャーリーグサッカー(MLS)オーランド・シティSCに所属する日本人選手、塚田悠太郎。彼はZero-Zero株式会社(Zero-Zero)の留学制度を利用して学生選手として渡米した一人である。大学ではビジネスを専攻し、学業とサッカーを両立しながら2024年5月にウェストバージニア大学を卒業。同年3月にオーランド・シティBと契約し、現地時間5月16日にはリオネル・メッシ選手が所属するインテル・マイアミCF戦で念願のトップチームデビューを果たした。更に8月7日にはトップチームとの正式な契約も結んだ注目選手だ。
初めて彼と話した印象はシャイで硬派、とても物静かな青年だった。「ボールを持つと豹変しますよ。めちゃくちゃ強気なんです」とZero-Zero代表の假屋氏は言う。左ウィングとして体躯の大きい欧米人にも当たり負けせず、引けを取らないフィジカル。強気に攻め込むスタイルを見るとパワー系の選手かと思いがちだが、彼の魅力はそのドリブルセンスだ。俊敏で繊細なドリブルは彼の個性の一つである。さらに特筆すべきは目を引くスピード。緩急のあるドリブルと相手のエリアに切り込んでいくプレースタイルは塚田のスピード感あってのものだ。得点力も高く、現在チームでも頼りにされているプレーヤーの一人である。
そんな彼のサッカー人生は3歳から始まり、物心ついた時にはすでにサッカーと人生を共にしていた。小学生では複数のチームを掛け持ちし、夢中でサッカーをした。初めての挫折は小学3年生の時だった。FC東京ジュニアのセレクションを受け、不合格と知った時はトイレにこもって泣き続けたのを覚えているという。しかし振り返るとそれがサッカー留学、そして現在のプロの道へと繋がっているのだ。FC東京ジュニアの不合格がきっかけとなり所属した英語で教えるサッカースクール『TOC』で塚田の海外への興味は始まった。TOCとは英語でサッカー指導を行い、国内外で活躍できるグローバルな選手を育成するサッカースクールである。「今思うとFC東京ジュニアに落ちて良かったですね」と塚田は当時を振り返り笑う。現在栃木シティFC監督でありTOC創設者の今矢直城氏をはじめ、京都サンガF.C.でプレー中の三竿雄斗氏や元なでしこジャパンの大滝麻未氏など、小学生相手でも一切手を抜かないコーチ陣のトレーニングの元、高い技術を学び視野を広げたという。また、英語を使って練習をすることで海外への関心も芽生え、海外サッカーへの興味も高まっていった。
念願のFC東京ジュニアユースへの入団を果たした中学では周りとの実力差に苦しみ、大きなスランプを経験した。聖望学園高校では自信を取り戻し、塚田の才能は開花し始める。高校卒業後は新型コロナウィルスの感染拡大に見舞われながらもサッカー留学で渡米を決意。その際、大学選びを含めた全面的な渡米のサポートをしたのはZero-Zeroだ。彼らが展開するアメリカ大学へのスポーツ留学プログラムでは、大学入学から卒業後の進路サポートまで手厚く行い、大学でのスカラーシップ(奨学金制度)獲得を目指している。少人数制のシステムを生かした密な連携で各選手の魅力を最大限に引き出し、各選手に合った留学プランを提供するZero-Zeroからは現在まで多くのスポーツ留学生が輩出されている。Zero-Zero代表の假屋は「チャレンジをしつつセーフティネットを設けられるのがアメリカ留学の魅力だと思っています。もしプロサッカー選手になれなくても、英語という語学とアメリカの大学の学位を得られるというセーフティネットです」とアメリカ留学の魅力について語った。
塚田悠太郎もZero-Zeroのサポートを受けながらアメリカという未知の土地で勉学とサッカーに励み、短大から4年制大学に進学し現在のMLSオーランド・シティSCへの所属に至る。決して順風満帆とは言えない彼のサッカー人生だが、サッカーへの一途な想いと強い信念のもと突き進んできた。「大観衆の中で初めてピッチに立った瞬間は、言葉では表せられない感情になりました。」うちに秘めた闘志を燃やし、数々の困難を乗り越えてきた塚田悠太郎。晴れてトップチームデビューを飾った彼の物語はここから始まる。
塚田選手の最初の印象は記事にも書いてある通り、シャイで物静かな青年でした。インタビュー当初はまだ大学生でどこかあどけない表情で語っていた彼も記事作成終盤には正式にトップチームの選手になり、大人な顔つきに。試合での複数得点獲得やトップチームでの初出場、契約など短期間での進化は目を見張るものがあり驚かされました。自分の置かれている状況に対応して、芯はそのままに柔軟に変化していく彼の姿は頼もしく、今後に期待せずにはいられません。そんな彼の躍進は素晴らしく、日々努力を続ける姿はライターである私の刺激にもなりました。サッカーに関して全くの初心者な私のトンチンカンな質問や繰り返される同じ質問にも嫌な様子を一切見せず、分かりやすく真摯に答えてくれて本当に感謝しています。素人が見てもすごいと分かるスーパープレーを放つ彼のサッカーから引き続き目が離せません。これからも塚田選手らしい活躍を楽しみにしています。
- 取材/文: 生田 奈々 -
假屋さん(Zero-Zero株式会社代表)には入学前の手続きや大学への売り込みなど最初からたくさんのサポートをしてもらいました。自分では出来ないことだらけだったので感謝しています。渡米後も相談をした時はアメリカ留学というものを一番理解してる假屋さんだからこそのアドバイスをしてもらえて助かりました。アドバイスも『こうしろ!』という感じではなく、色々な可能性や選択肢について話してくれるので、とても分かりやすくタメになりました。自分は使っていませんが就活のサポートもあるみたいで、アドバイザーの方に相談出来たりとサッカー引退後のセカンドキャリアまで応援してくれるのは本当に心強いと思います。Zero-Zeroはどんな選手であっても手厚く、サッカー選手としてだけではなく一人の人間として、将来社会に出た時に活躍できるようなサポートをしてくれると思います。
- 塚田 悠太郎 -
Zero-Zero株式会社
アメリカ大学スポーツ留学
https://www.zero-00-zero.com
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