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【選手ブログ】 市川 颯馬 / 4年目
“Carpe Diem” というラテン語の言葉があります。英語だと”Seize the Day”、日本語で意味訳すると「今日を生きる」といったところでしょうか。
セメスターの初めの方で、あるプロフェッサーと印象的な会話をした時に、彼女が ”Dead Poet Society” という映画を勧めてきました。“Carpe Diem”はこの作品の主題として使われている言葉なのですが、映画を観た後にこの言葉が自分の胸の中に引っかかって、気づいたらセメスターを通して自分が掲げたテーマのようなものになっていました。
自分の中でこのセメスターは、Senior イヤー、同時にサッカーラストシーズン、さらにこれから卒業して社会人、という様々な分岐点に直面するという事実から、結果的に本当にその瞬間に自分がフォーカスしなければいけないことから自然と気が遠ざかっていました。サッカーも普通にやろうとしても、何となくシーズン入りして何となくこなしているような感覚になったし、それ以外の授業や生活も、とりあえず早く卒業してこの先の自分がどうなるかが見てみたい、という風に先のことや過去のことに散漫されていました。
しかし幸運なことに、セメスターの初めの方にこのプロフェッサー、映画、そしてこの言葉にインスパイアされたことで、少しだけ考え方を変え、自分の目の前のことに集中できるようになりました。
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サッカーのシーズン自体はカンファレンス決勝で敗れて終わるという結果になりましたが、最後の3,4試合はプレーしていてとても楽しかったし、決勝は延長で両足を攣りながらも自分でもびっくりするくらい走っていて、そしたらなんか試合中なのに笑えてきて、自分がどれだけサッカーが好きかを思い知らされました。授業やクラスも、常にその瞬間瞬間で自分ができるベストを、毎日少しでも昨日の自分より成長するというマインドセットで戦っていました。
冬休みに入り少し振り返ってみると、このセメスターはアメリカに来てから一番成長できて一番楽しかったと思えています。残りの1セメスターも、そしてこれからの人生も、これを超えられるように常に “Seize the Day” していきたいです。
長い文章を読んでいただきありがとうございました。そして私の留学を支えてくださっているすべての人に感謝します。
市川颯馬
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