女性"性"活躍推進|男性"性"中毒が、無自覚に組織を壊滅させる事例
はじめに
前回、男性"性"中毒が起こしていそうな弊害を、以下の観点から書いて見た。
男性"性"中毒の弊害1: 家族での影響
男性"性"中毒の弊害2: 形骸化する職場の1on1
男性"性"中毒の弊害3: 全く進まない権限移譲・部下育成・プレイヤーからの脱却
今回は、その続編の以下について書いて見たい。組織開発の仕事をしていると、この男性"性"中毒が、たくさんの悲劇を生み出している場面に出会う。
今日はその一例について書いて見たい。
男性"性"中毒の弊害4: 良かれと思ってやっていることが、知らず知らずに組織を壊滅に追い込むこともある
男性"性"中毒の弊害4: 壊滅する組織
僕の本業は、組織開発だ。
組織の構成員のインタビューをさせてもらい、組織を外から俯瞰して見て、何が停滞や対立を生んでいるのか?の見立てを立てる。何が語られる必要があるのかに基づき、対話の場の設計とファシリテーションを行い、組織に気づきを与え、その気づきから自ら変容の歩みをはじめることを励まし、支援していく。
この仕事をしていると、以下のような組織に出会うことがたまにある。
※過去の複数社の経験から、一般化した内容
止まらない暴走列車。負のスパイラル。
組織開発をする私たちは、全体を俯瞰した立場から客観的に見る。特に見ているのは、人と人の間に起きているダイナミズムを見ている。
このような組織には、以下のような構造によって、沼にハマっているパターンがよくある。
これが繰り返し続くと…
すると…
更に…
更に…
すると…
また…
そして、またトラブルが起きる。
トラブルが起きると、次はどうなるのか?
もちろん、これまで通りのチームに根付いている文化、癖に則って…
…と歴史がラットレースのように、繰り返される。無自覚に。
そして事態は、どんどん悪化していく。
そしてある時、リーダーは思う。
…と、また問題解決に奔走する。
自分自身が、不本意な問題を作り出している
産科医イグナーツ・センメルヴァイスという方をご存知だろうか?
この方、実は凄い大発見をした方。
今となっては、外科手術する際に、消毒をしたり、マスクと手袋をするのは当たり前なことである。しかし150年前までは、それが当たり前じゃなかった。むしろ、そんなもの必要ない!と考えられていた。
でも、この人が、消毒の必要性を発見して、それを医学会に唱え続けた人。当時の人は、「医者の手が汚れているはずがない」という見方をしていて、なかなか広まらなかったらしい。消毒の必要性が広く普及し始めたのは、彼が亡くなってから10年後の話らしく、手洗いの普及に人生をかけた医師とも言える人。
ところで、彼はどうやって消毒の必要性を発見したのか?
ざっくりいうと…
何が言いたいかというと、私たちって自分が与えている影響に無自覚なんです。とても複雑すぎて、自分の立ち居振る舞いが普段、どこにどんな影響を与えているか、想像の範疇を超えてる。
だから無自覚にも…
…ことが、とてつもなく多いです。
そんなリーダーに伝えたいこと
女性"性"が癒しをもたらす
組織をここまで複雑にさせてしまった大元を辿っていくと、この男性"性"に乗っ取られたリーダーが、問題解決に飛びつかないようにすると解消されていくことのように思うが、そんなに簡単ではない。
日頃から問題が勃発している。リーダーが手を止めると、業務が止まる。メンバーはこれまで受け身過ぎだったため、知識・スキルがおっついていない。それに、そもそもメンバーの方に主体的に問題解決をしていこうとする当事者意識もない冷え冷えの状態で、なんだったら業務に対して興醒めだったり、場合によってはリーダーに対して恨みつらみの感情塗れで、立ちあがろうとする気概もなかったりする。
この時に、男性"性"をちょっと止めてみて、女性"性"を開花させていくことが解決の糸口になったりする。僕が設計する対話の場の中では…
第三者が介入することで、心理的安全性の高い場を整え
各々が感じていることを吐露し、受け止め合う
本当は何を目指したいのかを吐露し、受け止め合う
そのためにお互いにどう関わり合いたいのかを吐露し、受け止め合う
問題を引き起こしている複雑に絡んだチームダイナミズムを明らかにして、自分自身が問題の原因の一人であることを受け止め合う
繰り返すうちに、徐々にチーム内の一人ひとりに、当事者意識が芽生え始め、みんなでこの事態に終止符を打ち、新しい未来に向けて何が必要なのか?を問うようになり、新しい習慣・文化・関わり方が形成されていく。
これが狂ってしまった歯車が再び円滑に動き出すきっかけになる。
過去の歴史を閉じて、新しい物語を紡ぎ出す。
最後に: 家族3人でオーストラリアにいって、コアラを抱っこするために、仕事募集中!
男性"性"から少し距離を置いて、男性"性"と女性"性をうまく扱えるような組織やチームになるサポートをしています。チームにもっと有機的な繋がり(=女性"性"?)を取り戻していくと、チームに活力と爆発力が湧いてきます。
そんなサービスにご興味ある方は、ぜひご相談ください!
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