今日は、チームが最初に立ち上がった時に、まずやるべき基本中の基本…「頻度高くチームメンテナンス」です。
使うタイミング
やり方
一言で言えば、これは「チームの関わり合い」に関して、振り返りをして、意図を設定し直すことである。具体的な問いかけは、2段階ある。
1段階目: チームを振り返る問い
上記が十分にされた段階で、2段階目に移行します。
2段階目: チームのアクションを設定する問い
自分が意図的に行うこと。そしてそのために周囲にリクエストしたいこと。この2つを明確に言葉にしていくことで、チーム力向上のためのアクションを協働で取りやすい環境を作り上げて行きます。
進行の例
毎回のミーティングの冒頭
ミーティングの途中
効果
効果1: チーム立ち上がりスピードが上がる
お互い普段違う環境で仕事をしている人たちが、初顔合わせに近い形で協働をはじめるからこそ、お互いへの関わり方はわからないものです。
個人としての振り返りであれば、何が良くて、何がチャレンジなのかは、よりわかりやすいでしょう。しかし、チームとしての関わり合いは、人と人の間にある「関係性」にその要因があるため、個人としての振り返りだけでは、チーム力向上につながって行きません。
その見えない「関係性」について、個人で色々気を遣ったり、忖度したりしながら、双方への関わり合いを探り探りながらチーム組成して方法はありますが、気を遣ったり、忖度したりすればするほど、それが却ってズレていくことにもなります。時には、早い段階でチームに乗り切れず、周縁化して、ドロップアウトする人も出てきます。
それであれば、早い段階から、人と人の間にある「関係性」について、オープンに話し合い、「チームとしてより良い関わり方」を早期の段階で作り上げる習慣をつけ、そのチームの文化に変えていくことで、みんなでこのチームの文化を共に創り上げているという自覚を形成することができます。
そしてその習慣化こそが、チームとしての早い立ち上がりを促し、必要に応じてお互いへの関わり方を常にアップデートし続けることができます。
効果2: チームの心理的安全性の向上に繋がる
チームとしての振り返りをすることは、時には気まずい話、言い難い話をすることにもなります。しかし、チーム組成の早い段階から、徐々に慣れていくことで、「言いづらいことを率直に言っても、このチームであれば、必ず受け止めてくれる」という信頼関係を形成していくことができます。
それは徐々に、心理的安全性を高めることにもつながり、いずれ高いチーム力の形成に役立ちます。
参考: 誹謗中傷の時の対応
チームの振り返りの時に、「まだまだだな〜」のパートで、誰かの誹謗中傷が出てくることがあります。
誹謗中傷は、とても緊張感が増すタイミングです。一方で、誹謗中傷を乗り越えると、実はチーム力が飛躍的に上がるチャンスでもあります。「雨降って地が固まる」です。ハンドリングは、慎重さを求められますし、ある種ここがファシリテーターのアートな部分でもあるので、言語化が難しいところもあります。
ただ、チーム力向上のための好機と捉えて臨んでもらいたいので、架空のケースを想定して、いくつかTipsを書いてみます。
…と、こんな感じで、丁寧に書いてましたが、僕が本当にやるとしたら…
…と、チーム全体に乱暴に問いかけてしまうかもしれません。
騙されたと思って、ぜひチャレンジしてみてください!