「水中ライトユーザー必見!リチウムイオン電池を使うために!」
シュウト「あっ!!!!!」
マサル「どうしたのシュウト君!?」
シュウト「ヤバイ!!週末ダイビング行って、ライトの中の電池抜くの忘れてた!!」
シュウト「あっぶなー、電池空っぽまで使ったから、過放電しちゃうところだった」
マサル「過放電…?過放電って何?」
樫原部長「過放電を知らないの???」
シュウト&マサル「うわぁぁ!!」
マサル「か、樫原部長…ライトの話をすると必ず現れる…」
樫原部長「シュウトくん!思い出したのは偉いけど、ダイビングの後はすぐにライトを正しく片付けないと!…マサルくんも過放電について知らないみたいだし、この機会に水中ライトに欠かせない【リチウムイオン電池】の正しい取り扱い方を学んでいこう!!」
シュウト&マサル「よ、宜しくお願いします…」
樫原部長「まずはこれ!!水中ライトをお買い上げの方につけている紙なんだけど、基本的にこれを必ず守って下さいという注意書きだね。これをもとに説明していこう」
樫原部長「まずは、水中ライトになくてはならない存在の【リチウムイオン電池】。水中ライトには、何故この電池が必要なんだと思う?」
シュウト「はい!!!!!!!」
シュウト「リチウムイオン電池は、この小さいボディにとてつもないパワーが秘められているからです!!」
樫原部長「そのとーーーーーり!!!リチウムイオン電池は、小さくっても超優秀!!他の電池の追随を許さない性能を持っている!!例えば、この乾電池と比べてみよう」
樫原部長「水中ライトの使用電源の主流が乾電池だった頃、2013年に発売された AF-450 AFOは、この750㏐の出力を発揮するために単三乾電池を8本も使っていた んだ。当然ライトのサイズも大きく、重量も重くなるよね。2022年モデルのCF- 1200PⅡはこんなに細いリチウムイオン電池1本で1200㏐の光量を発揮できるよう になった。」
マサル「すごい、こんなに違うんだ…乾電池8本分よりこの1本の方がパワーがあるなんて…」
シュウト「たとえ充電式の電池だったとしても、乾電池8本分を毎回充電して変えるのは大変だよね…」
樫原部長「そう、毎回のダイビングで電池を大量消費するのも大変だよね…僕も乾電池時代はモニター会にいつも大量の電池を持って行ってたから本当に大変だったんだ。」
シュウト「そうすると、今のカタログに載ってるこのCB-10000Pなんてリチウムイオン電池が無ければ成り立たないのかな」
CB-10000Pを見つめるシュウト
樫原部長「2013年に発売された1000㏐のライトは単三乾電池が8本必要だったん だ。だから仮に10000㏐のCB-10000Pを乾電池で出力しようとすると、8本の10倍 の80本が必要になるね!」
マサル「80本…単三乾電池80本がこれ1本で…!」
この小さい緑のボディの中に、単三乾電池80本分のパワーがあります!!
樫原部長「これで水中ライトにリチウムイオン電池を使う理由は分かったかな?こんなに凄くて便利なリチウムイオン電池は、便利だけどいくつか取り扱いに注意しなければならないことがあるんだ。そのうちの一つが最初にシュウト君が言ってた【過放電】だね!」
マサル「ここで出てきた過放電!」
シュウト「僕、説明できます!!【過放電】とは、リチウムイオン電池の残量がゼロに限りなく近くなった後に放置しておくと、電池の性能が著しく低下し劣化、電池が使用できなくなってしまう現象のことです!!」
樫原部長「そのとーーーーり!!!シュウト君、さすがだね!少し補足すると、 このbigblue水中ライトで使用しているリチウムイオン電池は、完全に過放電状態にならないように、過放電の一歩手前で保護回路が作動してロックが掛かる仕組みになっているんだ。 このロックが掛かってしまうと、充電器に差しても充電ができなくなる。つまり、ロックを解除しないと使えなくなってしまうんだ。シュウト君はさっきそれに気づいて、慌ててたんだね!」
シュウト「そうです…。僕もたまに忘れそうになるんですが、お客様からも【リチウムイオン電池の充電ができなくなった】という声をたまに聞きますよね。それって過放電ロックが原因の事が多いのですか?」
樫原部長「そうだね、稀に充電器の故障もあったりするけど、お客様から一番多い相談は、過放電のロックが掛かってしまった事だね。そういう場合はすぐにお近くのZERO代理店様までご相談ください!ロックを解除すると、また充電が出来るようになります。」
過放電のロックが掛かってしまった場合は、お近くの代理店様にご連絡ください!私がロックを解除致します!!
マサル「リチウムイオン電池は、充電を空にしないことが重要なんですね。」
樫原部長「ライトを長期間使用しない場合は、電池残量を50%以上になるように充電して、ポリ袋等に入れて絶縁させて直射日光の当たらない、なるべく温度と湿度の低い場所で保管しよう」
充電した日(保存した日)が分かるようにするのがポイント!
スイッチ周りのライトが、青か緑の状態で保管しよう!
シュウト「冷蔵庫とかはどうですか?」
樫原部長「冷蔵庫は、取り出した時の温度差で出来る結露が錆びの原因になるから良くないな。室内の日の当たらない場所なら大丈夫だよ!間違っても、ダイビング後にそのまま車の中などに放置しないように…」
シュウト「でもこのリチウムイオン電池、携帯のバッテリーと同じでやっぱり使ってると劣化はしますよね。どのくらいで買い替えた方がいいのかな…」
樫原部長「基本的に、ライトの照射時間が最初の頃と比べて半分くらいになった ら買い替え時だね!回数で言うと、300回~500回くらいが目安かな。」
マサル「なるほど!僕のはまだまだ使えそうだから、まだ大丈夫かなー。樫原部長、この電池は飛行機に乗せられますか?僕、来年くらいには海外に行きたくて…」
樫原部長「荷物で預けるのはNGだけど、手荷物ならどの電池も100Wh超えていないから持ち込めるよ。もちろん本体から外して、ポリ袋等に入れて安全に持ち運んでね!」
【海外ダイビングのお供に、是非bigblueライトを持って行ってね!!】
シュウト「はい樫原部長!!」
樫原部長「どうしたシュウトくん!?」
シュウト「突然思い出しました!!このbigblueライトには、安全基準を満たしているマークがあるんですよね!?僕勉強しましたー!!」
樫原部長「えらーーーーーい!!素晴らしいよシュウトくん!!よく勉強してるね!!そう、bigblueライトのリチウム電池にはこの【PSE】マークが付いている!!簡単に言うと、経済産業省が定めている電気用品安全法の安全基準に適合している商品というマークだね。ただ、安全基準を満たしているからと言って、どんな使い方をしても安全ってわけでは無いからね」
シュウト「使い方には十分注意しないといけませんね!」
樫原部長「それじゃあ、リチウムイオン電池の注意事項のおさらいをするよ!!」
① ダイビングが終わったら、すぐに充電!!
② 長期保管する時は、電池残量を50%以上に充電して、ポリ袋に入れて直射日光を避けて保管!
※三か月に一回は充電してね!!
③ 飛行機にも持ち込みOK!
シュウト&マサル「水中ライトをお買い上げの際は、必ず同封されている「リチウム電池の正しい使い方」をよーく読んでくださいね!!」
樫原部長「リチウムイオン電池を正しく取り扱って、楽しくダイビングしよう!!」
bigblue水中ライトについての記事はこちら!
⇒【新人奮闘記 第4回】水中ライトについて学ぶ!
bigblue水中ライト ステップアップ編はこちら!
⇒【新人奮闘記 第6回】水中写真家・堀口和重さんに教わる、水中ライトを使った写真撮影!!
ご覧頂き有難うございました!!