参考書ってあるの?~事務指定講習備忘録(1回目 参考書編)
受験テキスト・ノートは捨てないで!
事務指定講習の資料の中には、400ページを超える分厚いテキストがありますが、文字情報がほとんどで、図やイラストで分かりやすく記載している資格試験予備校のテキストとは全く異なります。
「受験生じゃないのだから・・・」との声が聞こえてきそうですが、とっつきにくく、すっと頭に入ってこないもどかしさを感じてしまいます。
ですので、社労士試験合格後、間を置かずに事務指定講習を受ける予定の方は、受験生時代に使っていたテキストはそのままお持ちになるのをお勧めします。
私は、受験生時代に使用していたテキスト(大原の社労士24)やノートを引っ張り出して確認しました。3年以上前で法改正には対応していませんが、それでも受験生時代の記憶が蘇り、大変助けられました。
試験合格が決まったら、問題集や過去問集は見るのも嫌になり捨ててしまいましたが、テキストとノートは残しておいて本当に良かったと思います。
しかし、受験生時代のテキスト類はあくまでも社労士試験に合格するためのものであり、実務の書類作成までカバーするものではありません。また、数年前に合格した場合、法改正にも対応していないのも気がかりです。
私が使っている参考書(労働保険編)
以下、東京都在住または在勤の方向けの話題となってしまいますがご容赦ください。
東京都にお住まいの方、あるいは東京都に事業所がある会社に勤務されている方が利用できる、東京都労働局が開催している「キャリアアップ講習」という制度があります。
キャリアアップ研修では様々なジャンルの講座を受講できますが、その中の「経理・経営・事務」では、労働保険や社会保険の手続きを学ぶことができる講座があり、現役の社会保険労務士の先生が講師となり、手続き内容を詳しく解説してもらえます。私は労働保険のコースを受講しましたが、全4日間(1日6時間、全24時間)で受講料は1,600円(テキスト代別)と破格です。講義を聴くだけでなく。具体的な事例をもとに書類を作成する演習の時間もあり、事務指定講習の予行演習としては最高でした。東京都在住在勤の方には強くお勧めします。
このキャリアアップ講習で使用したテキストが「労働保険の手引き(労働新聞社)」です。
書類の作成を「なにを、だれが、いつ、どこに、知っておくべきこと」のポイントで詳しく解説しており、記入例も掲載されています。何を書いてよいのかわからない方や、事務指定講習資料には様式記載例集がありますが、それ以外も参考にしたい方におすすめです。
私が使っている参考書(社会保険編)
社会保険の手続きについてのおすすめはこの一択です。宮武貴美先生の「社会保険の手続きがひとりでミスなくできる本(日本実業出版社)です。
従業員の入社など、様々なシチュエーションを設定して、総務部のメンバーになったつもりで様式作成だけでなく、手続きの前の準備すべきことや手続き後の会社の対応ポイントなど幅広い内容となっています。
本屋さんの人事総務関係の書籍棚には、労働保険や社会保険の手続きに関する本がいくつか並んでおり、労働保険と社会保険が一体となった解説書が散見されますが、労働保険と社会保険をそれぞれ別冊で購入したほうが、解説も詳しく記載例もより多く掲載されているので個人的にはおすすめです。
以上が、私が使用している参考書の紹介です。
次回以降、事務指定講習で作成する書類についての記事とする予定です(前置きが長くすいません)。