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収穫アリでした!~事務指定講習備忘録(39回目 通信指導課程の感想編)
こんにちは、士業開業準備中のZoroと申します。本日は事務指定講習(通信指導課程)の感想を書いてみたいと思います。
おさらい(事務指定講習とは)
社労士の事務指定講習とは、2年以上の実務経験の資格要件を満たすために実施される講習です。本来は実務経験が2年以上ないと社労士登録できませんが、講習の修了者は「2年以上の実務経験と同等以上の経験を有するもの」と認められ、社労士登録を受けることができます。
事務指定講習は、通信指導過程と面接指導過程の二つの部分から成り立っています。通信指導過程は、通信教育で実施され、与えられた課題に応じた申請書類を作成・提出し添削指導を受けます。
一方、面接指導過程は、eラーニング学習と簡単なミニテストを受けます。尚、今年(令和6年)は、リアル研修は実施されず、eラーニングのみです。
課題の量は?
通信指導過程では、会社の設立から解散までといった、ストーリーに沿った内容になっています。事例は全部で26個、作成する書類は60枚です。
一度に60枚を提出しても良いのですが、その分添削に時間がかかるので、20枚ずつ3回に分けて提出するのを推奨しています。
私は一度に60枚提出するのは集中力が続かず無理だと思い、毎日コツコツ続けることにしました。
課題のレベルは?
社労士試験合格者であれば特に苦にならないレベル感です。また、ところどころ「〇〇は考慮しなくてもよい」「△△は省略する」といったように、細かい点まで考慮しなくてもよい配慮がなされており、課題の難易度が上がらないような工夫がされています。
様式集を見れば簡単に書けてしまうようのものもあれば、様式集だけではカバーできず、参考図書や自治体などのサイトを調べないと迷ってしまうような課題もあり、課題による難易度の差が激しいと感じることがありました。
大量の解答を処理しなければならないこともあるのでしょうが、与えられた課題の事例設定はシンプルなものとなっています。
とはいえ、決して無味乾燥な内容ではなく、ストーリー建てて進みますので私は楽しみながら取り組んでいました。
参考にした本などは?
送付されてくるテキスト
・様式集:実務で利用されている書類(記入例)をまとめたテキストは、手元において必ず参照するようにしました。
・テキスト:文字情報が大半でわかりにくいのでほとんど使用しませんでした。
厚労省や自治体のウェブサイト
説明がわかりやすくサンプルが豊富な自治体のウェブサイトは大変重宝しました。ただし、一部様式が古いままのものも散見されましたのでご利用の際は注意が必要です。
参考図書(自費購入)
こちらの記事をご参照ください。
完成までの日数は?
私は3回に分けて提出しました。
第1回目:1月29日から2月15日までに作成した20枚を提出
第2回目:2月16日から3月5日までに作成した20枚を提出
第3回目:3月7日から3月21日までに作成した20枚を提出
毎日平日はすくなくとも一つの事例を作成・チェックするようにしていましたが、事例によって難易度の差がありますので、難しい、あるいは苦手な事例は時間をかけてチェックするようにしていました。毎日少しずつでも進めれば3カ月程度で終わると思います。
やってよかった?デメリットはある??
ブログ等を拝見すると、やってよかったとの意見もあれば、全く真逆の意見もありますが、私は「やってよかった」と思っています。
・自分のクセ、思い込みのパターンがわかった
添削ではあちこち間違い、抜け漏れを指摘されました。「あれだけ何度も確認したのに」と落ち込みますが、自分の間違い等には一定のパターンやクセがあるようで、ケアレスミスを防ぐためのポイントのようなものが見えた気がします。
・条文など基本的な知識の重要性を痛感
例えば、平均賃金の算出方法や、雇用保険の被保険者期間の計算方法、随時改定方法など、受験勉強では単に知識として覚えていたことが、実は条文が根拠となっていて、申請書は条文に忠実に作られていることに気づかされました。
お客様に説得力ある説明をするためにも、根拠を条文に求めるのが重要だと改めて認識しました。
デメリットは、少なからずお金がかかること(77,000円)。また、全事例60枚を手書きする手間や時間がかかり割に合わないと感じる方がいるかもしれません。
また、デメリットではありませんが、年金関係の事例が1つのみでしたので、もう少し増やしても良いのではと思いました。
事務指定講習(通信指導課程)の感想編はここまでとします。
お読みいただきありがとうございました。