自然言語処理モデル「BERT」の日本語版事前学習モデルが無償公開 商用利用も可
株式会社インフォマティクスは4月6日、ディープラーニング(深層学習)を用いた言語モデル「RoBERTa(A Robustly Optimized BERT Pretraining Approach)」の日本語版事前学習モデルを公開したと発表した。 ライセンスはApache 2.0で商用・非商用を問わず利用できる。
*ライセンスの説明しとく。
オープンソースライセンスは、「Apache License 2.0」以外にも数多く存在するのですが、他と比べるとルールが緩めで、特に企業にとって取り入れやすいと言われています。
私なりの見解も含め、易しくまとめてみました。ライセンス条文のあくまで補助として、ご参考ください。
許可されていること
ライセンス条項の「2. Grant of Copyright License(2. 著作権ライセンスの付与)」と「3. Grant of Patent License.(3. 特許ライセンスの付与)」に記載されています。
使用(無料です)
商用利用(もちろん私的な利用もOK)
改変
複製
公開
再配布
改変したものの配布
サブライセンス
アプリケーションへの埋め込み、同梱(Webフォントとしても利用可能)
特許技術の利用
配布物に特許技術が含まれている場合も、無償で利用できる
ただし、その特許に関して、誰かに特許侵害の訴訟を起こした場合、特許ライセンス停止となる
▼ Webフォントって?と思ったは下記の記事で解説しているので、よかったらどうぞ~
ちょっと補足
Webフォントとして使用する場合、Web専用の形式(EOTやWOFFなど)を作成すると改変に該当します。
また、使用時に、第三者によってWebフォントをダウンロードされる(またはダウンロードできる状態にある)と再配布に該当します。
もちろん改変も再配布も、「Apache License 2.0」では許可されていますが、再配布(または改変したものの配布)をする場合には、以降で紹介する条件がありますので、目を通しておいてくださいね!
できないこと
ライセンス条項の「6. Trademarks(6. 商標)」に、商標の使用を許可しないという意味の記述があります。
例えば、Apache Tomcatの技術を使うのは許可されていますが、そのねこちゃんのロゴを改変して再配布したり、自分の作品のようにネットで公開したりするのはダメということです。
オープンソースで配布されているからといって、何でもかんでも自由に使っていいよ、というわけではないですもんね。
例外として、再配布する場合に出所表記したり、NOTICEファイルの内容を複製するなど、止むを得ない場合は大丈夫です。
注意事項
ライセンス条項の「7. Disclaimer of Warranty.(7. 保証の否認)」と「8. Limitation of Liability.(8. 責任の制限)」、「9. Accepting Warranty or Additional Liability.(9. 保証または追加的責任の引き受け)」には、保証や責任についての記載があります。
使用や配布に伴うトラブルは、特別な取り決めがない限り、自己責任!です。配布元や使用者に責任を負わせることも基本的にできません。
また、ライセンス適用をお考えの方は、「2. Grant of Copyright License. (2. 著作権ライセンスの付与)」にもよく目を通しておいてください。
ライセンスを一度適用すると、取り消しできないとあります。使用期限の変更や使用料を求めることもNGです。
こんな条件があるおかげで、提供者も受領者も、トラブルが無いよう気を配った利用が期待できるというわけですね!
ソース
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