人気ロックバンド「強炭酸ケルベロス」20周年について
日本国民で知らぬ者はいない超人気ロックバンド「強炭酸ケルベロス」が今年デビュー20周年を迎える
メンバーの入れ替えを繰り返し、オリジナルメンバーはボーカルのTENこと天堂寺ミカエルのみになってしまったが、その人気は止まることを知らない
ファーストシングル「笑顔で味噌煮込み」でメジャーデビュー
当時のメンバー構成は、ボーカル、ピアニカ、ボーカルの3人編成
ケルベロスの由来でもある
ボーカルのTEN、ピアニカの吉田金剛力士、ボーカルのバラクーダ斉藤
今となっては珍しくもない編成だが、当時の音楽界に衝撃を与えたのは紛れもない事実である
シングルの出来は雑音レベルであったが、可能性を感じる作品であった
翌年に発売されたセカンドシングル「金魚のエサで飢えをしのぐ」は、一大センセーショナルの風を巻き起こした
サザンオールスターズの楽曲をパクり、タイトルを変えて、そのまま発売したのだ
ボーカルTENの稚拙な桑田佳祐のモノマネは、とても不快で熱狂的なアンチを生み出す結果となってしまった
それは「強炭酸ケルベロス」の代名詞となるサードシングルが発売されるまで続いた
半年後、サードシングル「申し訳ない」が発売されると事態は一変する事となった…
吉田金剛力士とバラクーダ斉藤が、アンチの攻撃に耐えかねて脱退したのだ
一人になったTENはサードシングル「申し訳ない」の中で30分泣き続けた
歌う訳でもなく、ただ泣き続けたのだ…
この奇行はアンチの間に動揺を走らせた
「…なんか可哀想じゃね?」
「もう許してあげようよ」
まんまとアンチから逃げ切った上に、一部のカルト的ファンを得たのである
つづく