FP2級、3級 フラット35

ライフプランニング 資金計画 住宅


フラット35は、日本で利用される長期固定金利の住宅ローンで、借りた時点の金利が最長35年まで固定されるため、返済額が安定しやすいのが特徴です。一般的な住宅ローンは、金利が固定されている期間が短いもの(3年、5年、10年など)や、変動金利型のものが多い中、フラット35は長期間の固定金利である点が異なります。


フラット35の特徴

  1. 金利が固定:借入時の金利が完済まで変わらず、返済額が一定になるため、将来の金利変動によるリスクを回避できます。固定金利なので、毎月の返済額が予測しやすく、ライフプランを立てやすいです。

  2. 返済期間:10年~35年の中で選べます。返済期間が長いと月々の支払いは少なくなりますが、支払う利息の総額は増えます。

  3. 民間の金融機関と住宅金融支援機構の提携:フラット35は、住宅金融支援機構(旧・住宅金融公庫)と民間金融機関が共同で提供するローンです。民間の銀行や信用金庫で借り入れを申し込むと、審査後に住宅金融支援機構が債権を引き受けます。これにより、安定した金利と返済条件が可能になります。

  4. 物件に対する条件:フラット35には、住宅の省エネ性や耐震性など一定の基準を満たすことが必要です。たとえば、新築住宅の場合、断熱性能や耐震性能の基準が設けられており、これに適合する物件のみがフラット35の対象となります。中古住宅も基準に応じた場合利用可能です。

  5. 繰上返済の柔軟性:フラット35では、一部または全額の繰上返済が可能です。繰上返済をすると、返済期間を短縮したり、総利息を減らしたりできます。

メリットとデメリット

メリット

  • 長期的な安定:金利が固定されているため、返済計画が立てやすく、将来の金利変動のリスクを回避できます。

  • 住宅購入時の収入要件が緩め:他の住宅ローンに比べて、収入基準や審査基準が緩やかな場合が多いです。

デメリット

  • 初期金利がやや高め:変動金利型の住宅ローンに比べて金利が高めに設定されるため、金利が低いまま推移した場合、総返済額が多くなる可能性があります。

  • 物件の条件がある:フラット35を利用するためには、省エネ性や耐震性といった基準を満たす物件である必要があり、条件を満たさない場合は利用できません。

まとめ

フラット35は、将来の金利変動に不安を抱えている人や、長期的に安定した返済を希望する人に向いているローンです。金利が変わらないため、安心して返済計画を立てられる一方で、金利が変動するタイプのローンよりも高めになることがあるので、将来の収支や経済状況を考慮して選ぶと良いでしょう。

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